東方鈴音録   作:cocoa

7 / 12
異変

「うにゃあーっ…お腹一杯…」

私は伸びをする。

鈴仙さんのご飯を食べて帰ると妹紅さんがご飯を作っていてくれていたのでそれも食べたのだった。

正直お腹がはちきれそうである。

両方おいしかったのが救いではあったけれど。

「無理しなくてよかったのに…」

「いいんですよ。おいしかったですから。

それに食べ物を残すとバチがあたるって………誰が言ってたんだっけ?」

記憶を辿ろうとするも頭が痛くなって思い出せない。

はぁ…とため息をつく。

とりあえずまた出発しようと立ち上がる。

「どこ行くんだ?」

洗い物をしながら聞く妹紅さんに

「妖怪の山…かな。」

と答える。

「お前なぁ…」

妹紅さんは心配そうな顔をした。

「無茶はするなよ?」

「はあい。」

明るく返事をする。

なぜかその言葉も嬉しく感じる。

私は扉を開けて―――――

「………」

呆然と立ち尽くした。

なんというべきか…

呆気にとられる私に妹紅さんは声をかける。

そして外をのぞいた。

「どうしたんだ……って何これ…」

ただでさえ沢山生えていた竹は明らかに昨日より数が増えていた。

高さも増して空を覆い尽くす勢いだ。

「竹ってこんなに成長します?」

ゆっくりと振り返ると妹紅さんは首を横に振った。

鬱蒼とした竹林のなか白いなにかがぴょんぴょんと跳ねながらこっちへ向かってきていた。

黒い髪に白い耳を生やした人がぴたっと家の前で足をとめた。

「なんだこれは。」

妹紅さんはその人(?)に訊ねた。

「お師匠様が薬をこぼした…と言いたいところだけど違うのよねえ。」

腰に手をあててこっちをちらっと見る。

「異変、だってさ。

鈴仙を解決に行かせるからあんたも行けって。」

「なんだよそりゃ。ていうかなんでお前は迷わないんだ…私だって迷いそうだぞ。」

「竹林の兎だからね」

えっへんと彼女は胸をはる。

「あんたはどうするの」

彼女はこちらを向いて言った。

「あ?心音?そりゃ勿論…」

「行きます!」

ぴっと手をあげる。

いいよね、いいよねというように妹紅をキラキラと見つめる。

妹紅は目線をそらすと「まあいいか」、と呟いた。

「決まりかな?んじゃ、あたしは行くから。」

と言って来た時と同じように帰って行った。

「ちょっと待っててくれ。」

白い兎の姿がみえなくなると妹紅はそう言って飛んで…行った。

飛べたんだ…と少し驚く。

私も飛べるかな…?と少し試してみる。

手をぱたぱたと動かしてみたが飛べる気配はない。

「何やってるんだ…」

妹紅が帰ってきて私は慌ててその奇怪な動きをやめる。

凄い恥ずかしい…

「山は大丈夫そうだったが森はヤバそうだった。

とりあえず適当に飛ぶぞ。」

妹紅は軽く5メートルほど浮いた。

「えっ」

「あっ」

そこで妹紅は一番大切なことに気付いた。

私が飛べないということに。

妹紅はため息をつくと私を抱えあげた。




作者「今回の話、読みにくくない?」
心音「何カ月も放置しておいて第一声がそれですか。」
作者「だって忙しいんですもん。……ごめんなさい。」
心音「まあPCが戻ってきたのでこれからは大丈夫だと思います。」
作者「死にそうだった…」
心音「見てる方もきっと…いるんですから!」
作者「読んで下さった方、ありがとうございました。」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。