初めて書いた二次創作です。どうかよろしくお願いします。
気がついたら知らない場所に居た……。周りは木だらけ、そして目の前には大きいな湖に綺麗に浮かんだ満月の月や数多の星空。
おかしい……私は夕飯を買うために家の近くのコンビニに向かってる最中のはずだ。確かにうちは田舎の方だが断じてこんな綺麗な星空が見える場所ではないとはっきり言える。
「ここってどこなんだろう……」
フッと漏れたその言葉は自分の口から出たとは思えないほど可愛いらしい声だった。
「そ、そうだよね! きっと気のせいなんだよね!」
そんな自分の考えを否定する様に先程の可愛いらしい声が紛れもなく自分の口から出るのだった。そして追い討ちをかける様に湖に映された自分の姿はそれはそれはなんと小さな山吹色の髪に碧瞳を持った少女だった。
「う、嘘だあぁぁぁぁぁ!!!」
-少女混乱中-
とりあえず一旦落ち着こう。まずこの見た目は幼いが『ダンまち』の外伝に登場した『レフィーヤ・ウィリディス』に近い、自分がやったスマホアプリで若返りの薬を飲んだ時の姿で見たことがあるから。
それとずっとこんな森? の中に居るのは危険だと思う。一刻も早く人がいる場所に移動し保護して貰って衣食住を確保せねばならない。けど、いきなり保護して欲しいとお願いしても保護してくれるお人好しが居るのだろうか? 下手すると捕まって奴隷として売られる可能性すらもある。とりあえずこの湖から移動して人を探してみないと始まらない!
けどどうやら世界は自分に思ったほど優しくないみたいだ。
“ソレ”が現れた。紛れもなくヒトではないソレは今目の前に居た。
「ヒッ!?」
不可抗力だとわかっていても思わず声をあげた自分を呪いたい。
声をあげた私に気づいて、ソレは私を捕捉してこちらに恐ろしい笑顔? を向けながらこちらの方に走り出した。
無我夢中で走った……こんな小さな足からとは思えない速さで逃げた。けれど後ろからはあのバケモノが自分を追いかけて来るのが肌でわかる。
嫌だ! 怖い! なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないんだ!
お願い! お願いだから! 誰でもいいから! 私を助けて!
そんな私の懇願を嘲笑うかのようにバケモノは狂った様に笑った。
そして……
「あっ……逃げ道が……ない……」
もう逃がさんと言わんばかりにバケモノがじわりじわりと私に近づく。
そして私の前で立ち止まり、その手にある棍棒を持ち上げ振り下ろそうとした。私は思わず目を閉じた、……けどその瞬間は来なかった。
「なんじゃ、嫌な予感がすると思ったらこんな所にエルフ娘が居るとはのぅ」
聞いたのは先程のバケモノの笑い声では無く老人の声だった。
そんな声を聞いて、自分の目を開けた。
そこには優しそうにこちらを見つめる老人が居た。
そんな光景を見て、私は意識を手放した。
とりあいずここまで。続くかどうかは正直まだわかりません。