そして自分の書き方ってどんな感じだっけ?って悩む一ヶ月間でした……。
夜になるとボク達は焚火を囲いながら明日の予定を確認していた。
ヘルメスは地図をみんなに見せながら明日のルートを説明している。
「明日の夕方までには目的地である野営地に着くと思う、そこでアスフィ達と合流する予定だ……そこで———」
「あの……ヘルメス様、何人かの村人が避難が終わるまで同行して欲しいってお願いされました……」
ベル君は申し訳そうに、手を挙げながらそう言った。
「ん? 彼らはベルの所にも来たのかい?」
なんだか聞いたことがある様な話でボクは思わずご飯を配る手を止めた。
「“も”ってもしかして神様もですか?」
「避難先である町に着くまで護衛して欲しいってボクに押し掛けて来たよ、状況が状況だから仕方なく断ったけどね」
「はい……僕も流石に……」
「ベル君、今回は仕方がないんだ……今のボク達にはやるべき事があるから……」
自分が不甲斐ないと落ち込んでいるベル君の頭を優しく撫でた。
「先程の
いつもは巫山戯ているヘルメス様は今回に限って真剣な顔でそう言った。
「……わかっています」
ベル君は手に持った槍を強く握りながらそう応えた。
そんなベル君とは裏腹にレフィ君はずっとだまったままだった。
そしてアルテミスもまた同じ様な雰囲気だった。
レフィ君の事はベル君達に任せて、ボクはアルテミスから話を聞かないとね。
だがアルテミスが居た場所には彼女は居なかった。
☆
話し合いからコッソリと抜け出した私は夕方に来た川にただ夜空を見上げただけだった。
「此処に居たのかい」
気がつけば背後からヘスティアが声を掛けてくれた。
「……ヘスティアか」
「急に居なくなったからびっくりしたじゃないか」
呆れた顔でそう言ったヘスティアはそのまま私の隣までやってきた。
「……君とレフィ君の間に何かあったのかい?」
ヘスティアは話を切り出した。
「何故そんな事を聞く?」
「本人は隠しているつもりだろうけど、食料集めから帰った彼女がかなり落ち込んでいたからだよ……まあ、キミも同じだけどね」
ヘスティアは肩を掠めながらそう言った。
「それで? 答えは貰ったのかい?」
そして彼女は得意気にそう聞いた。
「……ただのエルフだと、彼女は言った」
「ふふっ、レフィ君らしいね」
私の答えを聞いたヘスティアはただただ楽しそうに笑った。
「ヘスティアはそれでいいのか?」
「今はそれでいいんだよ……時が来ればきっと彼女自身が教えてくれるとボクは信じてるよ」
川に足を浸かるヘスティアは笑顔でそう言った。
「そうか……ならば心配は要らないな……」
「さぁ! 難しい話はこれぐらいにして、少し水遊びをしようじゃないか!」
そう言った彼女は私に手を差し伸べた。
「風邪を引かない程度で頼むよ」
「大丈夫さ、風邪引いたらレフィ君に治して貰おうからね」
「ふふっ、それはどうかと思うよ」
☆
自分のテントの中に私はアルテミス様から問い掛けられた質問について考えていた。
「レフィ様」
軽く肩が揺らされた感覚と共に心配そうな顔で覗き込むリリちゃん。
「……どうしたの?」
「それはこっちの台詞です、レフィ様ずっとおかしかったですよ!?」
「……そうなの?」
「そうですよ……レフィ様に一体何が有ったのですか?」
「……ちょっと……ね」
私の答えに不満を感じたのか、リリちゃんは頬を膨らませながら私の頬を引っ張った。
「ふぇ!?」
「リリにはレフィ様の悩みがなんなのかわかりません。もしレフィ様がその悩みが自分やリリ達に荷が重いと感じるのならばせめてヘスティア様には相談して下さい!」
「うぃういひゃん……」
「リリもベル様もヴェルフ様もそんな元気のないレフィ様を見るの嫌です!」
リリちゃんは涙目になりながらそう語った。
「……ごめんね……本当にごめんね」
優しくリリちゃんを抱きしめながら私はただ謝るしか出来なかった。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
いつも誤字脱字報告ありがとうございます!