私が妖精になるのは絶対間違ってる   作:ZeroRain

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まーた変な設定を足しやがったなこいつ(呆れ)


愉快なモノたち

 小さな女神は2人の眷属を連れ、祭りを楽しんでいた。頼まれたものはあるがそんな人混みの中で1人の人間を探すのははっきり言って難しい、というよりもほぼ無理に近い。

 

「シルさん、見つかりませんね」

「仕方ないよ、ベル君。これだけ人が居るといくら頑張っても探すのは難しいんだからね……」

「なんか便利な方法とかあれば良いのにね……。例えば魔法で呼ぶ召喚獣を使って探すとか」

 

 レフィーヤの言葉を聞いて、ヘスティアは思わず声をあげた。

 

「それだ!!」

「「え?」」

「レフィ君が精霊を召喚して、そのシル君を探せばいいんだ!」

「レフィ姉が精霊を呼ぶんですか!? で、でも神様、精霊って確かもういないって言われてませんか? お爺ちゃんが言うにはもうダンジョン奥底に行ったとか……」

「あぁ、キミたちが言う英雄譚で登場した精霊はみんな中級以上の存在だ。一方、最下級精霊は現在でも世界から無限に生まれる存在だ。だがその分彼らは力が弱いんだ、一部の神以外に気づけないほどにね」

「そうだったんですか……ってそれ、私たちに言っていい話ですか?」

「本来ならダメだけど、キミは精霊に祝福された存在だから。知る権利はあるとボクは思っているからさ。それとベル君は【ヘスティア・ファミリア】の団長だからその秘密を知る権利があるね

「……なんか世界の秘密を知った気分です」「……僕も」

「まあ、今はこれさえ知っていればいいさ、さあ、呼んでみるんだ!」

「わ、わかりました。あ、でも、精霊を呼んだら他の神に気づかれませんか?」

「それはない、何故なら最下級精霊は天界にいる神々ならともかく、オラリオに降りた神々は見るどころか、感じる事すらもままならないんだ。ただ精霊との縁を持つ者なら少し違和感を覚えるけどね」

「でも、神様が言ってましたよね、一部の神々は見られるって」

「その一部は大神以上の神格を持った上で天界に居るのが条件だよ」

「ですが相手は精霊ですよ?」

「いいかい、最下級精霊は無数に居るんだ。言い方は悪いが、無数に居る塵同然の存在を気にかける神はいないさ」

「「……なるほど」」

「まあ、そういうわけさ。だから最下級を呼ぶぐらいなら気にしなくてもいいんだ」

「わかりました……呼んでみます……」

 

 ヘスティア様の説明を受け、彼女の提案通り最下級精霊を呼ぶことにする。心の奥底で彼らの力を借りたい……そう呼びかける……。

 

 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

 気がつけば別の場所に居た。

 何もない真っ白な場所……いや、違う……“ナニカ”が居る……。頭上には4つの“ナニカ”が存在している。

 一つは太陽のような激しい炎を纏った竜

 一つは優しい風に包まれた美しい女性

 一つは体が岩で出来ている巨人

 一つは荒ぶる波の中心に居る幼い少女

 

 竜は『……ここはまだオマエが来るべき場所ではない』と言い。

 美しい女性は『ワタクシたちに会いに来てくれるのは嬉しいけど、まだダメね』と微笑んでくれた。

 巨人は『然り、汝は未だ未熟なり』と納得していた。

 幼い少女は『今回は偶然みたいだから、仕方ないけどネ。早くボクらを呼んで欲しいものだヨ』と元気な声で話かける。

 

 あなた達は何なの? 

 

 竜は『答えなど、最初からわかっている筈だ。答えが欲しいのならば器の格を上げ、もう一度我らの下に来い』と答えた。

『では、オマエを元の場所に戻す。次に会う時は楽しみにしているぞ、愛しい子よ』

 急に言われても!? あ、ちょっと待って! 最下級精霊召喚はどうなっているの!? 

 

『既に風の最下級精霊達を解き放ったわ』

 

 あ、ありがとうございます。

 

『話す事は以上だ、さらばだ、愛しい子よ』

 

 え!? ちょ!? ま、待って! せめてなんで私がこの世界に居るのか教えて欲しい! 

 

『あ、そそ。もっとワタクシの風を使って欲しいわね』

『我もだ、どうか覚えておいて欲しい、大地の力は守るだけの力ではない』

『ボクもだヨ! 回復だけじゃなくてサ、色んな形で使って欲しいナ』

『貴様ら、いい加減黙れ』

『ぶーぶー! キミだけよく使われてるのはズルいと思うんダ! ボクにも出番をよこセ!』

『ええい、やかましい! この————に楯突くなど万死に値する!』

『焼きトカゲの癖に調子に乗りやがっテ! そのチンケな炎を消してあげるヨ!』

 

 あの空間で最後に見たのは喧嘩している竜と幼い少女の姿であった。

 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

「……フィ君! レフィ君!」

「レフィ姉!」

 

 ベルとヘスティア様の声で私は現実に引き戻された。先程までは一体……、あとあの人? たちは最後に喧嘩してたよね!? 大丈夫かな!? 

 

「え? ど、どうしたの?」

「「それはこっちの台詞だよ!!」」

「急に精霊を呼んだ後に黙ってしまって、ボク滅茶苦茶心配だったよ!」

「やっぱ、まだ体の調子が戻ってない? なら帰ろうか? シルさんを探すのは僕だけでもいいし」

「ちょ、ちょっとぼーっとしてるだけだから! 心配しないで!」

「ほんとうかい?」

「無理だけはしないでね」

「うん、……あっ、ほら。シルさん見つけたよ。早く行こうか」

 

 だけど、シルさんに辿り着ける前に、私たちの前に二体のモンスターが立ちはだかった————





ここまで読んで頂きありがとうございます。

回収できるかこれ?
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