私が妖精になるのは絶対間違ってる   作:ZeroRain

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続きです、よろしくお願いします。


殺人的な胸だった※

 ふっと目を開けるとそこには知らない天井が広がっていた。

 気絶前にあった疲労感や痛みは全て無くなり、服も知らないピンク色のパジャマに変わっている。自分の右手はヘスティア様が幸せそうに眠りながら握っている。その状況に戸惑いながら部屋のあっちこっちを見ていると、部屋の扉が開き、数人の人が入ってきた———

 

「ん? なんだ起きたのか?」

「え!? リヴェリア様!?」

「レフィ姉!」

 

 一番最初に私に声をかけたのはリヴェリア様だった、それに続き一緒に入ってきた我が弟も私に駆け寄りそして全力で抱きしめられた。

 

「うぐっ!?」

「無事でよかった! 丸一日、目を覚まさないでずっと心配したんだ!」

「うわぁっ!? なんなんだい!? びっくりしたじゃないか!! ってレフィ君!」

「ま、待って!? 死んじゃう! 死んじゃうから!」

 

 ベルの声で起き上がったヘスティア様も私の頭に抱きついた、呼吸できないほどに。

 

「2人共、せっかく起きた彼女がまた気を失うことになるぞ」

「「ハッ!?」」

「……た、助かりました」

「ごめんよ、レフィ君」「レフィ姉、ごめん……」

「い、いいんだよ2人共、私も心配かけたみたいだし……ところで、ここってどこですか?」

「うん? あぁ、ここはロキファミリアのホームだよ」

 

 ヘスティア様の答えに聞いて、一瞬思考が停止した。

 

「えっ? ……ええええええええええええ!? な、なんで!? 」

「キミが聞きたい事はわかる、掻い摘んでいうとあの時ボクたちはロキファミリアに助けられたんだ。キミの治療も含めてね」

「そ、それじゃあ、ヘスティア様が借金をして私の治療を頼んだと言うのですか!?」

「人聞きが悪いな!? “ロキには”借金なんてしていないぞ!」

「今ちょっと引っかかる言葉がありましたが、それは後にしましょう……」

「うぅ!?」

「状況の説明は私がしよう」

「リヴェリア様……」

「まずは、神ヘスティアが言った通り、お前たちを助けたのは私たちだ。あのヘルハウンドについてだが、はっきり言うと奴は逃げた、そして逃げた先には食い荒らされた魔石が大量にあり、ダンジョンの入り口を無理矢理突破したのも目撃されている。奴は恐らくだが逃げた時より強くなっているだろう」

「…………何故、あのヘルハウンドが地上に? どう見ても調教できる存在じゃないってわかる筈です……」

「そいつが地上に現れたのは予想通り、【ガネーシャ・ファミリア】が連れてきたモンスターの一匹だ。奴を捕獲した冒険者によると、あんまりにも間抜けに寝ていたのであっさり捕まえる事が出来たとの事だ。……だが、警備を任された冒険者たちは全員が倒れて、そして何故倒れたのかも全く記憶にないと言っていた。犯人はまったくわからないが、その代わりに、【ガネーシャ・ファミリア】が破壊された地区の修復やお前の治療費を全額負担してくれた。だからお前の主神はロキに借金なんてしていない、安心しろ」

「そう……ですか」

「レフィ姉……」

「アイズによると、奴は最低でもレベル3相当の実力だが、奴が逃走時に捕食した魔石の数を見て、現在の実力は推定レベル4以上になっている筈だ」

「聞いたかい? あんなバケモノを抑えたキミは間違いなく凄い事をしたんだ! だから、だからそんな顔をしないでおくれ……ボクはキミのそんな顔を見たくないんだ……」

 

 ヘスティア様が慰めてくれるが、それでも我慢していた涙が溢れていた。

 

「……あのヘルハウンドは最初から本気を出していなかった、最初から……最初から遊ばれてたんです……私の魔法、まったく通じなかった……」

「けどレフィ姉はあいつの顔に怪我を負わせたんだ、それは間違いなくレフィ姉の実力だよ……だから泣かないで……」

 

 ベルもヘスティア様と同様に私を慰めようとしてくれる、そんな2人からの言葉を聞いて、少し心が楽になった。

 

「他にも話したい事もあるが、実はフィンとお前の弟は【ガネーシャ・ファミリア】のホームから戻ってきたばかりでな、その報告のためにこの部屋に集合する形になった」

「報告するために集まるのはわかりますが、なぜこの部屋でなんですか?」

「お前の主神がこの部屋から離れたくない、と聞かなくてな」

「……ヘスティア様」

 

 ヘスティア様は私の視線から目を逸らすが、それでもガッチリと私に抱きつく。

 

「心配だったんだ! 仕方ないじゃないか!」

「……それでも他人を困らせないで下さいよ」

「ぜ、善処します……」

 

 ベルとリヴェリア様はそんな私とヘスティア様のやり取りを見て、困った顔をしながらも見守ってくれていた。

 

「あっ、そうだ! レフィ君、待ってる間どうせ暇なんだから、ステイタスを更新しないかい?」

「え? 別にいいんですが……急ですね」

「まあ、そうだけど。もう数日も更新してないんだ、なら今の内にとボクが思っていてね」

「はぁ……わかりました」

「なら私は外で待つ事にするよ、終わったら呼んでくれ」

「僕もリヴェリアさんと一緒に外で待つよ」

「すまないね、ベル君にハイエルフ君」

 

 そして更新されたステイタスは———

 

 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 レフィーヤ・ウィリディス

 レベル1

 力 H 121 → G 271

 耐久 H 112 → F 301

 器用 H 132 → G 201

 敏捷 H 123 → G 203

 魔力 C 532 → SS 1002

 

 魔法

「四大元素魔法(エレメンタルマジック)

 ・可能性の魔法

 ・効果は発動時のイメージ依存」

 

 スキル

「四大精霊の寵愛

 ・魔法効果にプラス補正

 ・魔力消費軽減

 ・状態異常無効」

 

「妖精の親愛

 ・魔力アビリティに成長補正極

 ・愛想(おもい)が続く限り効果が持続し同時に向上す」

 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

「またかいキミはあああああああ!?」

「な、なんかごめんなさいいいいいい!?」





ここまで読んで頂きありがとうございます。

書いて思いました、この子もうこの時点でレベル上がれるよね?
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