週1か2ぐらい更新出来る様に頑張ります。
リヴェリアとベートに連行され、再びダンジョンに潜ったレフィーヤ。本人としては出来ればベルとリリルカと一緒に主神の元に帰り、新しい家族を迎え入れる準備をしたい所の様だが。リヴェリアの顔を見ると今はそれ所じゃないと伺える。そのため彼女は大人しく従うことにした。
ダンジョンに入って直ぐにレフィーヤは移動速度上昇の魔法を自分達にかけた。魔法を掛けた瞬間、後ろにいるベートから視線を感じたが、彼女は敢えてそれを無視した。
そして彼女らが10階層に着いた頃、レフィーヤはリヴェリアに問い出した。
「あの……リヴェリア様? そろそろ目的を教えて貰っていいですか? 私、いきなり連れてかれて、未だに状況がわからないんですが」
「あぁ、すまん。状況が状況でな。まずは———」
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レフィーヤ、フィン、ティオネ、そしてラウルが【ソーマ・ファミリア】捕獲作戦を行っている頃。【ロキ・ファミリア】のホーム【黄昏の館】にて、主神であるロキ、その幹部であるリヴェリアとガレスはもちろん、【ヘスティア・ファミリア】の主神であるヘスティア、そして【へファイストス・ファミリア】の主神のへファイストスが集まっていた。
「———まあ、とりあえずこの通りやな。ソーマの件はフィンとレフィたんが居れば問題無いやろ。あとは神であるウチとヘスティアがソーマと面会をすれば問題ないやろな」
「件の脅迫された団員の妻はアキとリーネに任せている。そっちも問題はないだろう」
「ふむ、ティオナとベートは万が一何かあった時に備えて待機させておる。まあ、大丈夫じゃと思うがな」
「ボクとしてはダンジョンの出入り口に迎えに行きたい所なんだけど」
「それはナシって決めたやろ? ウチらの出番はフィン達が戻ってからや。変に動くと予定が狂うかも知れへんからな」
「うーん、キミの所の団長君がそんな理由で崩れる様な作戦を立てるなんて思えないけどね」
「もちろん、そこはウチも同じ思いや。せやけどな、1%でも失敗の可能性があるんやったら、下手に動かん方がえぇやろ」
「……それもそうだね」
ヘスティアがロキの説得を渋々と認めた所、へファイストスが口を開けた。
「私がここに居ることに関してのツッコミは無いわけ?」
「え? へファイストスは
「せやで、ファイたんを
「…………いま、言ってる事と本心が絶対違うわよね!?」
「「ははは、まっさか〜」」
しばらく女神達が戯れあってると、アキことアナキティが自分の任務から戻って来た。
「アナキティ、リーネの二名、無事戻りました。件の女性は【聖女】が特製の解毒薬を飲ませました!」
「おおきにな二人とも」
「…………ねえ、ロキ。その薬いくらなの?」
「まあ、ざっと200万ぐらいやな。比較的に安いんちゃうか?」
「全然安くないよ!?」
「……数億の武器を子供に与えた奴に言われたくないわい!」
「うぐっ!?」
「ええ、そうね」
「へファイストスまで!?」
「あ、あのぉ……、もう下がっていいしょうか?」
「ん、あぁ、すまんな。もう大丈夫やから下がってええで」
アキ達が部屋から出ると、入れ替わる様に今度はベートが入ってきた。自由行動を認められたアイズと違って待機を命じられた彼の顔には目に見えるほど不機嫌な表情を浮かんでいた。
「おい、ロキ。客だ」
「客ぅ? いまウチ忙しいんやけど?」
「あぁ、そう言ってやったがよ、どうやら例の件について大事な話があるらしい」
「…………ほぉ、よぉわかった。いまいくって伝えといてや」
「……わかった」
ベートがそう言って、部屋から退室した。そしてしばらくするとロキはいつもの軽いノリの様に口を開いた。
「ヘスティア、ファイたん。悪いんやけど。ウチ一旦客のとこに行くわ」
「…………」
「…………ええ、わかったわ」
「ほな、ちょい席外すわ」
部屋から出ようとするロキに対して、心配そうな表情を浮かべながら、ヘスティアは彼女に声を掛けた。
「……ロキ」
「ん? なんや?」
「……今は力には成れないかも知れないけど。ボクらは同盟を組んでいる。必要であれば力を貸すよ」
「ええ、そうね。正式な同盟をまだ組んではいないけれど。私も必要であれば力を貸すわ」
「…………おおきにな」
そう言って彼女は部屋から出た。
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しばらくするとロキはベート、ティオナそしてアキをつれて戻ってきた。
「リヴェリアすまん、アイズたんが
「待て、24階層? それぐらいの階層ならアイズ一人でも十分な筈だ」
「すまん、説明不足やったな。客人からの情報やけど、どうやら24階層にあの極彩色の魔石関連の手掛かりがあるみたいなんや。そんでアイズたんが“偶然”にも
「なるほど“偶然”にしてはあまりにも出来過ぎてるな……」
「待った、ロキ! 極彩色の魔石って何のことだい!?」
「ええ、私も知らないわ」
「ああ、すまん。極彩色の魔石っちゅーのはな、ウチらが50階層で遭遇した芋虫型モンスターから手に入れた魔石の事や」
そう言ってロキはヘスティアとへファイストスに一つの魔石を見せた。その魔石は普通の魔石とは違い混ざり合った色達が渦のように煌めいていた。
「これは……」
「こんな魔石は初めて見たわ……」
「その上でその新種は———」
ロキはヘスティア達に説明した、この魔石や新種について。新種の体液は強力な酸で装備を溶かし、そのせいで前回の遠征は早期撤退をする羽目になった事。そしてこの新種が先日の
「なるほどね……状況はわかったよ」
「……だから次の遠征の為に椿に
二柱の言葉を聞いてロキは頷く。そして彼女は言葉を続けた。
「せやから、増援を送りたいんや。ベートは確定として、出来ればもう一人は欲しいねん。アキやコレット辺りはどうや?」
「えぇ!? 私は!?」
「うるせえぞ、バカゾネス。今は黙ってろ」
「ぶーぶー!! 私もアイズを助けに行きたい!」
「あのなぁ…………」
「アキとコレットでは正直戦力的に足りないかも知れない。だからと言ってティオナを動かせるわけにはいかない」
「なんで!? 私とベートが居れば問題なんて無いよ!」
「確かにそうだが、お前が行く場合、また武器を溶かされるおそれがある。ただでさえ間近に遠征を控えているのだぞ」
「えぇ!? 武器はへファイストスの鍛治士に頼んでるって言ってなかった? だから使っても大丈夫でしょ!?」
「数日でまた作り直す羽目になればゴブニュの者達が泣くぞ……」
「うぅ……」
「そうなるとベート以外では出来れば魔導師が望ましい、だからと言ってコレットでは不安だ。故に私が行こう」
「せやな、リヴェリアとベートが居れば問題なんてあらへんな。せやけど、出来ればもうちょい保険が欲しいところやな……」
「私! 私!」
「すまんな。今回はティオナやとダメなんや」
「ぐすん……」
振られたティオナは部屋の隅で座り込んだ。ロキはそんな彼女に悪いと思いつつも、再び考えを巡らせた。そして———
「……なあ、ヘスティア」
「……レフィ君を借りたいのかい?」
「せや、あの子が居れば格段にやり易くなる筈やからな。それに戦闘はリヴェリアとベートが居るから少なくとも
「……そうだね、確かにリヴェリア君や狼人君が居れば安心して任せられる」
「……」
「神ヘスティア、私からもお願いします。それに下層に行けば彼女の為になる筈です」
「…………うぅ」
「……やっぱダメか?」
「……いや、わかった。許可するよ。けどあんまり無茶させないで……それだけは、約束して欲しいんだ」
「神ヘスティア、ありがとうございます」
ヘスティアの答えにほっとしたロキと頭を下げたリヴェリア、ベートは少し複雑な表情を浮かべるが、ロキの方針に文句はない様だ。
「そうと決まったら二人とも至急準備を頼むわ!」
「「あぁ」」
「ガレスとティオナは引き続き待機や!」
「うむ」「……わかった」
「ティオナ君はあとでボクが何か作ってあげるから、元気出してね?」
「本当ですか!? ありがとう、ヘスティア様!」
「アキはレフィたんの代わりにベルたんとリリたんのエスコートを頼むで!」
「わかったわ」
「ヘスティアとファイたんはウチと一緒にソーマの所やな」
「了解だ!」「あら、私も? わかったわ」
「みんな、頼むで!!」
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「なるほど、だいたいわかりました」
「すまんな、疲れているだろうけど、お前の力を貸して欲しい」
「お任せを!」
レフィーヤはすぐ様にアイズの居場所を探った。しばらくアイズの気配を探るとようやくアイズの居場所を掴んだ。
「アイズさんはいま18階層に居ます!」
「もうそこまで降りたのか!? 流石と言うべきだな」
「おい、感心してる場合じゃねえ!いい加減速度を上げるぞ!」
彼らは行く、【剣姫】が居る、18階層【
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