私が妖精になるのは絶対間違ってる   作:ZeroRain

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続きです!
会話より説明の方が長い気がする!


剣姫を探して……(2)

 —————17階層【嘆きの大壁】

 

 この階層に到着したレフィーヤ達の前には真っ白で綺麗な大きな壁が有った。この壁こそがこの階層の名前の由来である。何故ならこの大壁からはこのダンジョンの初の迷宮の孤王(モンスターレックス)が出現する場所だから。17階層にしては理不尽な強さを誇ってるバケモノ、その名はゴライアス。推定レベルは驚異の4。

 

 たったのレベル4かと思うのかも知れないが、そもそも冒険者の大半はレベル1良くてもレベル2である。レベル3はだいたい20%にも満たない、ましてゴライアスと同等のレベル4の数は全体の5%前後である。極め付けはフィン達の様なレベル5以上の冒険者など、全体で見ると1%にも満たない。

 

 その故に、17階層の攻略は基本、冒険者同盟によるレイド戦か大手ファミリアの遠征隊に任せるかのどっちかだった。

 

 幸いゴライアスは一度倒されると再出現まで約二週間の期間がある。その間ならある程度安心して通る事ができる。

 

「どうやらギリギリ間に合ってる様だな。前回の討伐からそろそろ出現する時期になったからな」

「ハッ! 出てもぶっ倒せばいいだけだ! ゴライアスなら少しは経験値(エクセリア)の足しにはなる筈だ!」

「私としては出て欲しくないんですけどねぇ……」

「まあ出ないならそれに越した事はない。だが油断するな、何故なら———」

「ダンジョンに“絶対に安全“と言う言葉は存在しないですよね?」

「ああ、その通りだ……」

「……ケッ!」

 

 ダンジョンは生きている、そしてダンジョン内では一分一秒毎に状況が変わると誰かが言った。12階層までと言われた【上層】では珍しいが、13階層から今回の目的地と思わせる24階層と言う【中層】では、一瞬でも油断をするとダンジョンは直ぐに冒険者に牙を剥く。

 

【上層】と【中層】の間である12階層そして13階層では難易度の差が広く、準備無しで挑むと高確率で”死”が待つ。前回怪物祭(モンスターフィリア)で遭遇したヘルハウンドを初めに中層の難敵と言われてるミノタウロスまでもが群れで襲いかかる時もしばしば。

 

 冒険者の死因は実力不足や知識不足は勿論、異常事態(イレギュラー)が死の原因なのも決して少なくない。

 

 実力が有っても、知識が有っても。絶対と言う言葉はない。ギルド嬢兼アドバイザーのエイナが口酸っぱく『冒険者は冒険してはいけない』とベルやレフィーヤに言うのはこれが理由の一つである。

 

 だが大半の冒険者が夢見る”ランクアップ“はその様な異常事態(イレギュラー)や強敵を倒すと言った”偉業“を成す必要があるのもまた事実。

 

 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

 —————18階層【迷宮の楽園(アンダーリゾート)

 

 17階層を抜け、無事18階層に辿り付いたレフィーヤ達。18階層では他の階層と違いモンスターが沸かないと言う安全階層(セーフティポイント)である。頭上には無数の結晶(クリスタル)がありそして中央には特大サイズがある。まるで本物の太陽の様にこの階層を照らした。そしてこの階層では“夜”も存在している、その場合、結晶(クリスタル)が月や星の様な役割になる、不思議な階層。

 

 だからと言ってモンスターが存在していないと言うわけでもない、だがこの階層に現れたモンスターは“基本”他の階層のモンスターである。

 

 そしてこの階層ではもう一つ特徴がある、それはこの階層では他の冒険者が手を組んで作った『リヴィラ』と言う街がある事だ。街と言っても本来の町の様な立派な建物がなく、あるのはそこら辺の木材や石材を利用した簡易的な建物ばっかりである。

 

 何故そんな風になってるかと言うと、ダンジョンでは異常事態(イレギュラー)が付き物の上ですぐに街が破壊されてしまう為、もし異常事態(イレギュラー)が起きてもすぐに建て直せる様にこの様な簡易的な建物にしたのが理由らしい。

 

 この街では値段は超が付くほどぼったくりであり、買取はこれでもかと言う程買い叩かれる。それでもダンジョン内での補給が出来るこの街が重要な役割を持っているのは間違いない。

 

 18階層についた一行だが、残念な事にこの階層にもうアイズの気配が無い。それに気づいたレフィーヤは再びアイズの気配を探ってみたがでも何故か精霊達との繋がりが上手く行けない。

 

「レフィーヤ、どうだ?」

「いえ、やっぱり上手く行けません……何かが邪魔をしたかの様な感覚がありました。ですが、もう少し時間があれば居場所を掴めそうです」

「わかった、引き続き頼むぞ」

「はい!」

 

 そう言うと『リヴィラ』へ聴き込みを行ったベートが戻って来た。

 

「ベート、そっちはどうだ?」

「……手に入れたのはもう持ってる情報ばっかりだ。新しい情報があるとすればアイズは数人の冒険者と一緒に下に行った事ぐらいだ」

「……ふむ、アイズは一人では無いと言うことか」

「そっちはどうだ?」

「レフィーヤはしばらく時間をくれると居場所を掴めると言った。その間に準備をしょう」

「あ? 合流しても戦闘の可能性があるとみたのか?」

「ああ、準備して損はないだろう?」

「ハッ、確かにそうだな」

 

 レフィーヤが集中して探り入れる間にリヴェリアとベートがいつでも出発や戦闘出来る様に準備をしていた。黙々と準備しているベートにリヴェリアは質問を投げた。

 

「……意外だな」

「何がだ?」

「私はお前がレフィーヤの同行を拒否すると思った」

「…………そんな事か」

「ああ、そんな事だ。どうしてお前は何も言わない?」

「…………たいした事ねえよ、ロキが決めた以上文句は言わねえ」

「本当にそれだけか?」

「…………ババア、お前は何がいいたいんだ?」

「ふふっ、なんでもないさ」

「……ケッ!」

 

 不貞腐れながらベートは準備を続けた。一方、リヴェリアはそんな彼を見てただただ微笑んだ。

 

 その中、レフィーヤは声を上げた。

 

「見つけました! 目的地は24階層にある北の食糧庫(バントリー)です! アイズさんと一緒にいるのは恐らくですが、【ヘルメス・ファミリア】かと!」

 

 —————再会は……近い。




ここまで読んで頂きありがとうございます!!
アンケートは思ったより返答が多くてびっくりしました!
あとキャラ設定や登場人物一覧とかあればいいのかな?

今後どんな展開で物語を進んで欲しいですか?

  • 本編のみで!
  • たまにオラトリアを挟んで欲しい
  • オラトリアメインで!
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