私が妖精になるのは絶対間違ってる   作:ZeroRain

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軽く投稿です……


剣姫を探して……(7)

 合流少し前……

 

「レフィーヤ、もう少し移動時間の短縮は出来ないのか?」

 

 私の前に歩いていたリヴェリア様が突然にそんな事を言い出した。

 一応は出来なくはないがこれでも十分速い方だと思うけどね? 

 

「え? 急にどうしましたか?」

「いや、この階層に来てからは何故かずっと嫌な予感を感じていてな。出来るならばこれ以上の速さで移動したい」

「イヤな……予感……」

 

 もしかしてリヴェリア様も私と同じ様にこの幻聴が聞こえてるのかな? 

 それともこの先にあるナニカはそれだけの存在感を放つモノなのかな? 

 わからない……わからないけど……本能は絶対に行ってはならないだけはずっと伝わってる……。

 

「おい、ババア。お前の嫌な予感の正体はこいつか?」

 

 ベートさんの声が私を現実に引き戻した。

 そして彼が見た先には異色を放つ肉の壁……。

 それを見た瞬間、私の頭に響く声が更に増え、思わず立ち眩みをした。

 ふらっとした私はすぐにリヴェリア様に支えられた。

 

「レフィーヤ、無理していないか? 顔色が酷いぞ……」

「だ、大丈夫です……」

「ここに来てから俺らの足を引っ張るな、無理ならここで待ってろ」

「……そうだな、無理矢理ここまで連れてきた上に無理させてしまったらヘスティア様に合わせる顔がない……」

「……いいえ、私も同行します。レベル2に成り立ての私が一人行動する方が危ないですから……」

「……ケッ!」

「すまないな……」

「それでは移動方法を変えましょう」

『は?』

「短時間で二人限定ですが、高速移動は可能です。ここからならば中心部までは余裕で届きます」

「ふむ……ならばお前は確定として、私とベートのどっちかが同行すると言う形になるのか?」

「……そっちで勝手にやってくれ。俺は自力で追いかける」

「あっ、そこは心配いらないです、いい案がありますので」

「ほう、ならお前に任せよう」

「なら、俺がこの肉塊に穴開けた瞬間ささっと突入しろ」

「おまかせを!!」

 

 そうと決まってからは私は炉の女神の心(スタッフ・オブ・ヘスティア)を空中に浮かせ、そしてその上に跨った。

 

「リヴェリア様、どうぞ私の後ろに座ってて下さい!」

「……いや、待て。何故杖が空中に浮かんだ!?」

「そう言う魔法です!」

「……ああ、そうか。お前はそんなだったな……」

 

 そう言ってリヴェリア様は杖に座った。

 

「強く抱きしめて下さいね?」

「……もしかして私が感じた嫌な予感はこれの事だったのか?」

「リヴェリア様?」

「……あ、ああ、すまなかった。他に注意すべき事はあるか?」

「えっと、喋らない事ぐらいですかね? 舌噛むので……」

「……そうか、わかった」

 

 それを最後にリヴェリア様は口を閉じた。気のせいかもしれないけど私の服を引っ張ってる力がかなり強まったかな? 

 

《ビリッ》

 

 前言撤回、かなり力入れるみたいです。

 

 では、まずは杖の先端には風除けの魔法を2重で掛ける。

 次は杖全体に掛けた浮遊魔法は出力を上げる。

 杖の後方は魔法で圧縮された空気を原動力に使う。

 最後は、振り落とされない様に拘束魔法を3人分を使用。

 

《ヴォオォォオオオオオオ》

 

 周囲から風が暴れる音が聞こえ始めた。

 

「ベートさん、お願いします!」

「……てめぇのどこがレベル2成り立てだ」

「どうかしましたか?」

「んなんでもねぇよ!! ……ハアアアア!!」

 

 ベートさんは肉塊の壁に蹴りを入れた。

 

《ドガァン!!》

 

 蹴りが入った場所に大きな穴が開き、そして中心部に続く道が姿を表した。

 ダメージが入った壁はすぐに復元を開始しようとした。

 

「オラァ! 行くぞ!」

「はい! では行きます! お願い炉の女神の心(スタッフ・オブ・ヘスティア)!」

 

《ヴォオオオオオオオン!!》

 

 爆音と共に私達3人は凄まじい速度で中心部に向けて発進した。杖に跨る私とリヴェリア様、そして拘束魔法で無理矢理杖に巻き付けたベートさん。

 

「あ゛ぁ゛!? てめぇ、クソエルフ巫山戯るなああぁあああああああああああああああああ!!!!!!」

「行けえぇええ!!」

「…………シーン」




ここまで読んで頂きありがとうございます。
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