私が妖精になるのは絶対間違ってる   作:ZeroRain

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何故か続いた…


剣姫を探して……(8)

 アイズさんの御一行とはかなりギリギリで合流出来ました。

 

「クソエルフ、てめぇは後でぶっ殺す!」

 

 うん、ベートさんはかなり御乱心です、まあ説明も無く無理矢理杖に繋げた私のせいですけど……。

 

「ベートさんにリヴェリア? ……あっ、レフィーヤも居る」

「アイズ、お前は帰ってからはお説教だ」

「……うぅ」

 

 合流早々リヴェリア様の雷を喰らったアイズさん。これに関しては仕方ないですね、フォローしようがないですし。

 

「……援軍?」

「援軍が九魔姫(ナイン・ヘル)って……負ける気がしねぇ……」

「……ええ、まさか女王が自ら来るとは私も思いませんでした……」

九魔姫(ナイン・ヘル)だけでも破格な援軍なのに凶狼(ヴァルナガンド)まで付いてるぜ?」

「ドドン? どうしたの?」

「せい……れい……ひ!?」

 

 私の後ろにはアイズさんと行動していた者達がいる、先まであった絶望感はこれぽっちも感じなくなった。

 まあ、この援軍が来たらそうなっちゃうよね? 

 

 一方、敵側は奥に居る二人組以外みんな釘付けになった。不気味なモンスターも同様に動きを止め、こっちの動きを伺ってる様に見えた。

 

「……貴様は18階層に居た調教師(テイマー)だったな。我々は貴様に聞きたい事は沢山ある」

『……生憎私はそれに応えるつもりは無い』

「てめぇに拒否権はねぇ…………

 

 

 

 

 よッ!!」

 

 ベートさんは赤髪の女性に向けて突進していたが、ベートさんの攻撃はありえないぐらいの数の花型モンスターに阻まれた。

 

『……貴様ら。この私を忘れるなど許さんぞ?』

 

 仮面を被ってる半裸な男はそう言いながら私達を見下ろした。

 

「あ゛ぁ゛!? なんだこの雑魚は?」

『フッ、雑魚かどうかは試してみたらどうだ?』

「ハッ! 雑魚は雑魚だ! それと雑魚(ヴィオラス)の後ろに隠れてるてめぇも雑魚だろうがよ」

『この美しい食人花(ヴィオラス)が雑魚だと? これだから冒険者共は……その命を持って理解しろ!』

「ほざけッ!!」

 

 ベートさんが仮面の男に向けて踏み出し、そして衝突しあった。

 

《ズガ────ン》

 

 仮面の男はベートさんが放った蹴りを受け止める。その衝撃が周りを吹き飛ばす程の威力だった。

 尚、蹴りを受けた仮面の男の手は折れた。私が戦闘開始前に掛けた魔法が少し役に立ったみたい。

 

「チッ! (あのクソエルフの魔法に上乗せしても腕一本しか持っていけねえ……こいつの硬さは異常だ)」

『ぐっ!? (なんて速さと威力!? “彼女”の祝福を受けた私の腕を折ったなど……)』

 

 仮面の男はすぐ様にベートさんから距離を取った。

 その際に折れた彼の腕は目に見えるほど完治していた。

 

『私だけでは遊び心は無いであろう? こい食人花(ヴィオラス)達、この駄犬を相手してやれ!』

 

 男はそう言った、だが食人花(ヴィオラス)は動かない、いや、動けない……。何故なら…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウィン・フィンブルヴェトル』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 妖精達の女王(リヴェリア様)食人花(ヴィオラス)を一匹残らず凍らせてしまったから。

 

『なっ!? い、いつのまに!?』

「てめぇと俺がぶつかり合う間にあのババアがやったんだよ。それだけ時間があれば十分だからな」

『ふ、巫山戯るな! こ、これが九魔姫(ナイン・ヘル)の力だと言うのか!?』

「……今のババアはかなり気合入ってるぞ? なんせずっと欲しかった弟子が見ているからな」

『クッ!? レ、レヴィス! 私の援護を!』

 

 

 

 

 

《ドガ──ン》

 

 

 

 

 

『グッ!? ア、アリアアアアアアアアアア!!』

「……今度こそ終わらせる! 【吹き荒れろ(テンペスト)】!!」

 

 一方、アイズさんは赤髪の女性を圧倒している。

 赤髪の女性が倒れるのは時間の問題だと思う。

 

『ゆ、許さんぞ!! ならば雑魚共を殺して力を儀式を無理矢理完成させるしか無い!』

 

 そう言って仮面の男はベートさんを無視して、【ヘルメス・ファミリア】が居るこの場所に向けて一直線に狙ってきた。

 

「あ゛!?」

『貴様らの命を持ってこの儀式は完了するのだ!』

 

 けれど! 

 

「させません!! 私達を守って! 『ノーム・カスティル』×10」

 

 すぐ様に発動した魔法で魔力で強化された岩石の盾で【ヘルメス・ファミリア】を守ることに成功した。

 

「す、すげぇ……」

「こんな魔法ってあるんだ……」

「才能の差ってひでぇな……」

「て……」

「ん?」

「ドドンさん?」

「どうしたんだ?」

 

 攻撃は私や【ヘルメス・ファミリア】に届かないと理解していた仮面の男は何故かとっても嬉しそうで私を見つめた。

 

「逃げて!!」

 

 その声と共に私は意識を手放した。

 




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