そういえばタイトルはずっと仮題のままですが、何かいい案はないですか?それとももうまま仮題の部分だけ取り払う事にしますか?
あと感想欄、主人公に対しての信用なさ過ぎない?
よし! そうと決まれば作ってみよう!
私はベッドから立ち上がり、戸棚にある私物を手に取った。
何故【ロキ・ファミリア】のホームに私の私物があるって? 実は言うとこの部屋と隣の部屋は私たち、【ヘスティア・ファミリア】に貸し与えられたからです。
実際よく見るとソファにはベルの私服があるからね。
部屋割りとしては私、ベルそしてリリちゃんが同じ部屋でヘスティア様は一人部屋。
まあ、そんなのはどうでもいいとして、私が取ったのは魔力が込められたマジックインクと前回、
なんでペンの癖に高いかと言うと、このペンは魔導杖に使用されたエルダートレントのドロップアイテムと同じ素材で出来ており、その先端は
それで何故このペンが必要かと言うと、
…………まあこのペンにしてからでも魔力調整を間違えてペンが折れたのはいい思い出でした。ヘスティア様にめっちゃくちゃ怒られましたが。
そして最後に必要なのは紙! それはもう頑丈な紙じゃなければなりません。
通常の紙は流される魔力に耐えきれず、燃えたり崩れたりするからです。
そこでトレント系モンスターのドロップアイテムを使って紙を作るのはいいのですが、そんなじゃお金がいくらあっても足りません。
なので代用として羊皮紙に自身の魔力を少しずつ流しながら書くことにしました。
慣れるまでかなり時間がかかりました。
さて、必要なモノが揃いました!
作成に取り掛かりましょう!
まずはペンに魔力を流す、少量なのがポイント。
魔力が馴染んだらペンにマジックインクを付ける。
付けたら、魔力が馴染んだ羊皮紙に魔法の効果を書く……。
《ボォッ!》
ダメでした、羊皮紙がメラメラと燃えてます。
「今の魔力の流れは何事だ!?」
「レフィ様!?」
そして釣られたのがリヴェリア様、そしてリリちゃん。
《少女説明中》
「……つまり、お前は自分で
「……はい」
「なるほど、その向上心は認めよう……」
「で、では!?」
「だが私はお前に“絶対安静”って言ったはずだよな? 何故お前はそれすら守れないんだ!?」
「……うぅ」
「そんな顔をしてでもダメだ!」
「……だ、だって」
暇なんです、って言ったら絶対怒鳴られる、うん。
なのでここは必殺美少女の涙だァ!
「グッ!?」
「……だ、ダメですか?」
「だ、ダメだ」
「……ほ、本当にダメですか?」
「ググッ!? だ、ダメに決まっている」
「そ、そうですか……ぐすん」
「……ああ、もうわかった! 試したいなら明日からにしろ、だが今日は絶対に休め! 外に出るのもダメだ」
「は、はい!」
勝った! 勝ちました! わぁーい!
一方リヴェリア様はこめかみを抑えながら部屋を出ていき、リリちゃんは呆れた顔で私を見つめた。
「……レフィ様ぁ」
「そ、そんな顔しないでよぉ!?」
「……ハァ〜。ベル様の言う通りでしたね」
「ベルがなんて?」
「絶対なんかやらかすって言ってました」
「よし! 今日は何だかうさぎ狩の気分だなぁ!!」
「……ベッドから抜け出すの禁止です」
「そうだった……」
リリちゃんが凄く厳しくなったよ! とほほ……。
リリちゃんは私の私物をせせっと片付けていき、最後にペンを握りながら質問をした。
「それにしても何故急に
「……
「なるほど、納得しま……せんよ!? そんな理由」
「えっ!? ダメ?」
「いえ、決してダメじゃないですけど! ですが他のもので代用出来る物があれば魔法に拘る必要なんてないですよね?」
「確かにそれはそうなんだけどね」
「それにそんな都合いい魔法はベル様とレフィ様だけなんですって! そんな魔法がポンポン出たら今まで頑張ってる魔導士の方々が可哀想です!」
「あぁ……なんかごめん」
「ハァ……ハァ……」
「じゃ、じゃあ!」
「今度はなんでしょうか?」
「
「……どうしてそんな発想になったのかを聞くのはもう疲れました」
「えぇー別にいいじゃない? 例えばそう……魔法が封じられた……スクロール……」
「そんなのが出来たら魔剣鍛治師が泣きますよ?」
「……そっか、そうだね……魔法強制発現に拘る必要なんてないじゃない!」
「あ、あの……レフィ様?」
「スクロールを消費して魔法を出せるならば、緊急時にも対応出来る……いいじゃない!」
「レフィ様!? レフィーヤ様!?」
「私! スクロール版の魔剣を作る!!」
「だ、誰か! この人を止めてえええええ!!」
新しい魔道具の目標は決まった。
ここまで読んで頂きありがとうございました。