私が妖精になるのは絶対間違ってる   作:ZeroRain

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エイナさん可愛いよエイナさん。


怒らせたら怖い受付嬢

 ヘスティア様から『神の恩恵(ファルナ)』を貰った私たちは今まで泊まっていた宿からヘスティア・ファミリアの拠点である教会へ引っ越した。ベルは先に荷物を持って教会の方に行って貰って、私はお世話になった宿を経営している老夫婦やアルバイト先の店主に軽く挨拶を済ませた。みんなはまるで我が事のように私を祝福してくれた。そして老夫婦からはお祝いとして、少なくないご馳走を貰った。

 入団して次の日は私たちヘスティア・ファミリアは新規ファミリア登録と冒険者登録のためギルドに訪れた。ギルドに着いた私たちは二手に分かれ、ヘスティア様が新規ファミリア登録を、私とベルは冒険者登録を。訪れたカウンターにはオラリオに来てからずっとお世話になっているハーフエルフの女性のエイナ・チュールさんが待機していた。

 

「「エイナさん、おはようございます」」

「おはよう、ベル君にレフィちゃん」と柔らかい笑顔で私たちを迎えたエイナさん。

「今日はどうしたの? またファミリアを紹介して欲しいのかな?」

「いいえ、今日は冒険者登録をしに来ました!」そんなエイナさんの疑問にベルは答えた。

「もしかして、ファミリアに入れた? よかったねベル君。所でどこのファミリアか教えてくれる?」

「ヘスティア・ファミリアと言う新規ファミリアです」

 

 そう答えたベルに対して、エイナさんの表情が少し曇ったのがわかる。新規ファミリアって事は先輩が居ないため、ダンジョン攻略の難易度が更に上がる。それはつまり生存確率が格段に下がる、彼女が心配するのも無理はない。

 

「エイナさん、大丈夫です。無理をするつもりはありません」

「そう……だよね……。ベル君だけならともかくレフィちゃんが居るから無理な攻略はするはず無いしね」

「僕ってそんなに信用ないの!?」

「知識無しでダンジョンに行こうとするのはどこの誰かさんかな?」

「うっ……か,返す言葉もありません」

「ふふっ、冗談よ? ベル君が頑張ってるのを私は知ってるよ。でもやっぱり何回も言わせて貰うよ? ”冒険者は冒険をしちゃいけない“ってね」

「「はい!!」」

「うん、よろしい」私とベルの返事を聞いて満足したエイナさんであった。

「じゃあ、冒険者登録を済ませましょう。この紙に書いてね」

 

 こうして私たちの冒険者登録は終わった。そして登録時に配られた初心者用のナイフを受け取ったベルは目にわかるほど今すぐにでもダンジョンに飛び込みたいという衝動を必死に抑えている。私? 初心者用の杖がないため、軽めのメイスを所望した。

 

「以上これで一通りの説明は終わりました。そして今日から私、エイナ・チュールは君達のアドバイザーとしてサポートさせて頂きます。何か質問はありますか?」

「ありません」「大丈夫です!!」

「じゃあ、まずは1階層からゆっくりと攻略をしてね」

「はい! ありがとうエイナさん!! 今からダンジョンに行き「待ってベル君」はい?」

「ダンジョンに行く前に勉強のおさらいのテストをやるよ。そして合格点を取らないとダンジョンに行くの禁止だからね?」

「そ、そんなぁ……」ベルはこの世の終わりだと言わんばかりに嘆いた。

「で、でもなんで僕だけ? レフィ姉は?」

「だってベル君が赤点取ってる間にレフィちゃんはもう合格点を取ったからね?」

「そんなぁ!? レフィ姉!?」今にも泣きそうな兎さんが目の前に居た。

「そんな泣きそうな顔をしないの、行く時は一緒だから安心して。とりあえずテストに集中する様に! ね?」

「うん……わかった……」

「それじゃあ、私はヘスティア様の所に行くから、テスト頑張ってね?」

 

 そう言って私はファミリア登録を終えたヘスティア様と合流し、そのままヘスティア様の提案で彼女と交流がある神々に挨拶した。神へファイストスに神ミアハに神タケミカヅチ。全員が神格者で眷族たちからも厚い信頼を寄せられている。

 

 結局ダンジョンに行ける様になったのは翌日の事でした。






ここまで読んで頂いてありがとうございます。
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