更新しないと言ったな?アレは嘘だ!
いつも誤字脱字報告をしてくださった方々、本当にありがとうございます!!
「本当に……キミ達はボクを心配させる天才なんだね」
「め、面目ないです……」
現在、私はヘスティア様に説教されている。
理由は勿論、ベルと私の怪我についての事。
そりゃ、怪我をしない様にと見送った家族が怪我で運ばれたと知ったらこうなっても仕方ないけどね。
私の怪我自体は大袈裟な物じゃないから心配はないけど、ベルは
「神ヘスティア、他の患者も居るのでここでの説教はご遠慮願いたいですが」
そこで現れたのはディアンケヒト所属の聖女であるアミッドさん。アミッドさん! 絡みはなかったけど大好きだよ!
「ムムッ!? ごめんよ聖女君」
「いいえ、それと説教の続きは是非とも皆さんのホームで……」
「ああ、勿論さ!」
アミッドさんが何故か呆れている顔で私を見ている。
「…………私が貴方を治療してまだ一週間しか経っていないにも関わらずまた貴方の治療させられた私の気持ちになってください」
そういえば前回の怪我は聖女に治して貰ったって聞いた様なぁ聞いてない様なぁ……、この数日ずっとスクロールと睨めっこしているから疲れで記憶が…………。
「……キミ、もしかして彼女に治して貰ったの忘れてないかい?」
「うぇ!? そ、そ、そんなわけないじゃないですかぁ〜あは、あはははは」
笑って誤魔化そうとしたら愛しの女神と心優しき聖女様から冷たい視線が…………。
「キミって奴は……」
「ごめんなさい! 本当にすみません! 忙しすぎてすっかり忘れちゃいました!」
「…………いえ、別に気にしてませんので」
「今日のお礼も含めて後日必ず来ます!」
「…………お気になさらず」
「で、でも……」
「…………どうせ私は貴方の記憶に残らない影が薄い人なので」
「ほぁ!?」
めっちゃ気にしてるじゃないですかァ!!
「ふふふ、冗談です。では私はこれで」
笑顔で立ち去ったアミッドさんはまるで悪戯に成功したお姉さんの様でした。
え? ちょっと待って? 遊ばれた? 今完全に遊ばれてたよね私!?
アミッドさんって意外とお茶目な人なのかな?
それからかなり夜遅くにベルの意識が戻った、そして私達はようやくみんなで念願のホームに帰る事ができました。
最初はアミッドさんは朝まで休むべきと言っていたがベルはそれでもホームに帰りたいと必死に頼んできた。結局患者であるベルの意思を無視することが出来ず、アミッドさんはやがて自ら折れた。
ベルはそれについて何度も謝ったがアミッドさん曰く、謝るなら最初から言わないでくださいとの事。
ホームの扉を開けるとリリちゃんが一人でポッツンと応接室に座り込んでていた。
流石にエイナさんはみんなが帰ってくるまで残らなかったのねと言ったら、エイナさんなら台所に居ますよ? ってさらっと言ってた。
そしてちょうど料理ができたのか、件のエイナさんはエプロンを着けてやってきた。
「リリルカさん、夕飯でき……え!? みなさんもう帰ったのですか!?」
「アドバイザー君、留守が長引いちゃってすまないね」
「エイナさん、私が呼んだのにずっと留守にしてごめんなさい!」
「え、エイナさん、僕も心配かけてごめんなさい!」
エイナさんは私やヘスティア様の謝罪を気にしないで下さいと笑いながら返したが、ベルの番になると彼女はニッコリと鬼の様な笑顔でベルを見つめた。
「今日はもういいけど、後日にみんなを心配をさせたのでお説教が待ってるからね」
「ヒェ!? またですか!?」
「な に か な ?」
「謹んでお受け致します」
「うん、よろしい」
それからエイナさんは私達が帰ったので自分は帰りますねと言っていたが、流石にもう暗いのでエイナさんを泊まらせる事にした。
幸い、明日は
流石に色々と疲れていたが、寝る前の日課であるステイタス更新があるので、やってから寝ることになる。
「ほぎゃぁああああああ!!」
リリちゃんと一緒に順番を待っていると突然ベルのステイタス更新をしていたヘスティア様は奇声を上げた。
「「ヘスティア様!!」」
唐突に奇声を上げた主神の事が心配で私とリリちゃんは焦って部屋の中に入った。
そこには半分涙目なヘスティア様と困った顔をしているベルの姿がいた。
「なんかやったの?」
「ぼ、僕は何もやってないよ!?」
「いいえ、絶対にベル様がなんかやってますね! そうしないとヘスティア様が取り乱す事なんてレフィ様の事ぐらいですから!」
「リリちゃん!?」
「べ……」
「「「べ?」」」
「ベル君がランクアップ可能になった……」
「あぁーアレだけ大暴れしたらね」
「そうですね、アレだけやればそりゃ上がりますよね」
「二人ともなんか酷くない?」
「…………問題はそのステイタスだ」
「「「はい??」」」
ヘスティア様は一枚の紙を私達に見せた。
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ベル・クラネル
レベル1
力 SS 1091 → SSS 1744
耐久 SS 1055 → SSS 1832
器用 SS 1043 → SSS 1769
敏捷 SSS 1305 → SSS 1998
魔力 S 986 → SSS 1532
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エッ、ナニコレコワイ…………。
私が上がった時は魔力だけ異常に高いけど、これは頭可笑しいって! え!? なに? アビリティオールSSSってなんですか?
「ヒェ……」
そらみろ! リリちゃんがめっちゃ怖がってるじゃん! これ一日だけの成果って最早バグってますよ! そういえばこの子は
「やった!!」
うわぁー、我が弟ながらめっちゃいい笑顔です! キラキラですよ!? 私には決して言ってはいけない事なんだけど、少しは自重しましょう?
「ああ!! もう!! 次!!」
「じゃあ、わた「問題児その1のキミは最後だァ!!」アッハイ……」
「……ではリリの番ですね」
リリちゃんのステイタス更新はすんなりと進んだ。リリちゃんは己の紙を見るとなんとも言えない表情を浮かべたが、“合計110アップ”なんて十分凄いからね? 君、感覚麻痺ってない?
一方、ヘスティア様はリリちゃんの顔を見る目に少し違和感を感じた。
私の番になるとベルは疲れている為、すぐに自分の部屋に向かった。リリちゃんはエイナさんの必要品を届けに行った、なのでここに二人は居ない。
「さて……心の準備は出来たよ! さぁ、かかってこい!」
「…………ねぇ、ヘスティア様」
「なんだい?」
「リリちゃんにさ、何があったの?」
「…………何のことかな?」
「いや、気のせいかも知れないけど。ヘスティア様がリリちゃんを見る目に少し違和感があって」
「…………なるほどね」
「言えないですか?」
「うーん、いや、キミには伝えよう。実はリリ君には“スキル”が発現したんだ」
「えっと、スキル……ですか?」
「そう、スキル名は
「それは……」
「効果も飛びっきりさ、さっき見た限りベル君のスキルとは違って上昇値は”低い“、アレで低い言ってるのは変だが恐らく
「他の種族に比べると圧倒的に能力が劣るでしたね。そうなるとベルの劣化版みたいになるのですか?」
「いいや、言っただろう? 効果は飛びっきりだって。あのスキルは同所属相手に継続的に
「…………え? えぇえええええ!?」
「つまり同じボクの眷族が彼女とパーティを組むとどれぐらいかはわからないがその効果を受けるのだ、それもキミとベル君のスキルとは“別枠“で」
「それは凄まじいですね」
「ええ、だからこれはキミ達と出逢えたからこそたどり着いた道なんだなってボクは思うよ」
「これはバレたらやばくないですか?」
「ああ、やばい…………だからキミ達三人は一人一人特大爆弾だよ」
「…………なんかすみません」
「別に一人増えたぐらいなんとも思わないさ、まあ、胃がすり減るのは御愛嬌って事で……」
「……迷惑を掛けます」
「まあ、ボクはキミ達の主神だからね、頼りないけど全力で守ってみせるよ。最悪”力“を使ってまでもね」
「それだけはやめて欲しいです、ヘスティア様が居なくなるとみんな悲しみます……」
「そうならない様に今頑張ってるんだ…………さあ、ステイタス更新して寝ようじゃないか!」
リリちゃんの話は一旦置いて、自分のステイタス更新だ。ヘスティア様が私のステイタスを確認すると—————。
「…………え?」
「へ、ヘスティア様?」
「え、えっと……れ、レフィ君、いいお知らせと悪いお知らせがあるんだけど。どっちから聞きたい?」
どっちも聞くハメになるやつだこれ!
「いいお知らせだけではダメですか?」
「……申し訳ないけど、ダメだね」
「じゃ、じゃあ。いい方からで!」
「わかった…………」
ヘスティア様が一瞬黙り込んだ。
「へ、ヘスティア様?」
「おめでとう、レフィ君。キミはレベル3に成れる」
「ほぇ!? ほ、本当ですか!?」
「…………うん」
「や、やった……」
「そこで悪いニュースだ」
「え? あ……はい」
「キミの魔力アビリティが
ヘスティア様のその一言で私の喜びを吹き飛ばした。
「…………え?」
ここまで読んで頂きありがとうございます。
更新しないと言った途端にコレだよ!!
リリルカの新スキル:
【
・早熟する
・同所属と共に戦う時、同所属に