私が妖精になるのは絶対間違ってる   作:ZeroRain

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戦闘シーンを書くのって凄く大変ですね…
語彙力と表現力が欲しいんだ


それは大穴への第一歩※

 —————翌日

 私たちの初ダンジョン攻略が始まった。少し歩いた先にそいつは居た、外でも何回か遭遇したゴブリン。ベルはそのゴブリンに素早く斬りかかり、不意打ちが成功しベルの攻撃が決まったのだが慣れていない武器のせいか最初の一撃で倒し切るのは叶わなかった。ゴブリンは怒り狂ってベルに攻撃しようとしたがベルはそれよりも素早く次の攻撃を叩き込んだ。二度目の攻撃が入ってゴブリンは魔石を残し灰となり崩れて消えた。こうして私たちの初遭遇は呆気なく終わった。その後無理をしない程度に私たちは探索を続け時にはベルが敵を斬って、時には私がメイスで敵を殴り倒す。

 ある程度探索をしたあと、試しに魔法を使用してみる。頭の中で高速で動いてる一本の火の矢を想像し、魔法を発動する。しなくてもいいけど誰の目があるかわからないから一応詠唱を忘れずに唱える。

 

『我が敵を貫け、炎の矢よ!』

『フレイム・アロー!!』

 

 空中に現れた火の矢がゴブリンを素早く貫く。1階層にしては過ぎた威力だった。そんな魔法を見てベルは羨ましそうに私を見た。

 

「やっぱり魔法はいいなぁ、僕も欲しいよ……ねぇ、どうすれば僕にも魔法が使えるのかな?」

「うーん、魔法に関する知識がある本を沢山読んでみたりとか? 英雄譚以外にもそういう本を読むべきと私は思うよ?」

「うぐぅ……僕はそういう本苦手って知ってるでしょ……レフィ姉の意地悪ぅ」

「そんな事より私は何であなたは剣じゃなくてナイフを選んだのか気になるんだけど? 村にいた時はよく木剣で素振りをしていたでしょ?」

「そんな事って……。配布された剣は僕の身長に合わないから危ないってエイナさんに言われて、だからとりあえず今はナイフで我慢しなさいって」

「あぁー確かに配布された剣だとベルの身長に合わないよねぇ。もっと短いのあればいいと思うけど」

「そういうのは自分で買うしかないんだよね……」

「まあ、頑張って稼いで欲しい武器を買いましょう。私もずっとこのメイスってわけにもいかないからね」

「敵を撲殺する魔導師ってどうなんだろう……そういう英雄聞いた事ないしね……魔導師と言えばやっぱり杖だよね!」

「うんうん、魔導師は杖が王道だからね。……でももし杖がない場合は……」

「ない場合は?」

「拳で殴る」

「拳って……そんな魔導師聞いたことないよ!?」

「無いなら作ればいいじゃないって思わない? 英雄だって誰も聞いた事ない偉業を為しているからこそ英雄になるんだよ?」

「そんな理屈でいいのかな……」

「魔法剣士ならぬ魔法拳士ってね」

「もはや魔導師ですらない……レフィ姉って案外戦闘狂なんだね……」

「何か?」

「イエナンデモナイデス! サアモットテキヲタオサナキャ!」そう言ってベルは早足で逃げた、まったくこの弟は……。

 

 その後もゴブリンやコボルドを倒し、怪我をしたら魔法で治したりポーションで治したりしてた。ちなみにそのポーションは神ミアハから貰ったポーションで貰った時のナァーザさんの顔が怖かったと思うのは内緒です。

 

 こうして私たちの初ダンジョン探索は終わった。

 

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 ギルドに戻ったベルと私はまずはエイナさんに今日の探索を報告してから魔石の換金をした。今日の稼ぎは二人合わせて8000ヴァリス。その後ギルドから出て、このお金で先にベルの剣を買うべきかそれともヘスティア様に感謝の意味を込めてプレゼントを贈るべきかと迷っていた……そんな事を考えた私にベルは声を掛けた。

 

「あのさ、レフィ姉」

「どうしたの?」

「そのお金なんだけどさ。装備を買うより先に神様にプレゼントを送りたい……」

「プレゼント?」

「うん。僕たちが初めて稼いだお金で何か神様にプレゼントしたい「別にいいよ」……本当?」

「私も同じ事を考えてるからね。それで贈りたい物はあるの?」

「うーん、ごめん……まだ何も浮かばない……プレゼントをあげたいけど何をあげるかまで決めてなくて……」

「なら私が決めてもいい? 実は昨日ヘスティア様に似合いそうな髪留めを見つけてね。値段もそんなに高くないからこのお金で十分足りるし」

 

 私の言葉を聞いたベルはすぐさまに「それにしよう! よし、すぐ買いに行こう!」と言って私の手を引っ張る。そんなテンションの高めの弟に私は「お店はそっちじゃないよ」と言い困ってる彼の反応を楽しんだ。

 

 ヘスティア様にプレゼントを渡した時は泣きながら私たちを抱きしめてくれた。泣かせたくないと誓ったけどこれは許して欲しいと心の中で謝ってるのは内緒だよ。

 

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 レフィーヤ・ウィリディス

 レベル1

 力 I 0 → I 10

 耐久 I 0 → I 5

 器用 I 0 → I 8

 敏捷 I 0 → I 7

 魔力 I 0 → I 24

 

 魔法

「四大元素魔法(エレメンタルマジック)

・可能性の魔法

・効果は発動時のイメージ依存」

 

 スキル

「四大精霊の寵愛

・魔法効果にプラス補正

・魔力消費軽減

・状態異常無効」

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。

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