私が妖精になるのは絶対間違ってる   作:ZeroRain

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活動報告にて皆さんに聞きたい事があるのでどうかよろしくお願いします。


魔道具(マジックアイテム)職人って凄い!!

 流されたままにアスフィさんについて来た私ですが、ヘルメス様の答えにこれぽっちも納得出来ずにいた。

 どうにか聞き出せないかと試行錯誤しても恐らくまた誤魔化されるだけだよね…………。

 

「大丈夫でしょうか?」

「え?」

「先程からずっと黙っていましたが、やはりヘルメス様の行動に怒りを?」

「あー、うーん、まあ、ヘルメス様が言ってた二人は間違いなく私の友人なのであの行動に怒りは覚えますが……けど今は少し違う事を考えちゃいまして……」

「…………そうですか」

 

 しばらく私達の間に沈黙が続いた、そこでアスフィさんは一つの部屋の前に立ち止まった。

 

「ここが私の部屋兼作業場です、少し散らかってますがどうぞ」

「あ、はい……」

 

 扉が開かれるとそこにはこの階の半分を占めているじゃないかというレベルの空間が広がった。

 

「部屋が狭くて申し訳ないです」

「いやいや!? 十分すぎるぐらい広いですよ!?」

「そ、そうでしょうか? 何年も冒険者をやっていましたがどうやら私は庶民の感覚に鈍くて……」

 

 いやいや、あなたは貴族かナニカか!? そもそも庶民感覚の鈍い上級冒険者って何!? 

 

「こ、こんな部屋を借りれるなんて、じょ、上級冒険者って凄いのね…………」

「…………自慢出来る程の事ではないのですが」

「いえいえ、これは十分に自慢出来ますって! 改めてアスフィさんぐらいになると稼ぎが凄そうですね」

「私の場合は魔道具(マジックアイテム)の制作依頼からも収入がありますので、他の冒険者とは少し違うかと」

 

 すごっ!? 魔道具(マジックアイテム)職人すごっ!? って私が言える事じゃないね…………。

 

 そのままアスフィさんは部屋の片隅にある作業場に足を運んだ。完成したモノから作りかけのモノまで様々な魔道具(マジックアイテム)がそこにあった。

 

「凄い…………」

 

 凄すぎて言葉が他に言葉が出ない。

 

「貴女に渡せるのはこの辺りですかね」

 

 展示されたのは3つのアイテム。

 

「まずはこれですね、ただのポーションホルダーにしか見えないのですが、容量が見た目の倍以上に入れます」

 

 所謂アイテムバッグだね! 夢が広がる! 

 

「次はこちらです、移動速度が少し上げる事が出来る髪飾りですね」

 

 速度上昇のアクセサリーだ! これもいい! 

 

「最後はこちらですね、まだ試作段階なのですが一つに限るのですがアイテムを収納する事が出来る指輪ですね」

 

 アイテムボックスだ!! ってちょっと待って!? 

 

「最後のだけおかしいですよ!?」

「先ほど言っていた通りですがこれはまだ試作段階です、特に一番の問題は収納と取り出しには膨大な魔力が必要な為。普及が難しいのでしょう」

「どう聞いても失敗作じゃないですか!?」

「…………正直に言うとその通りです、そして使った原料が一流品ばかりで無駄に値段が高いのもネックですね」

「…………なるほど、売れないので私に押し付けようとしてますね?」

 

 そう言うとアスフィさんは私から目を逸らした。

 

「では、次は—————」

「今思いっきり目逸らしましたよね!?」

「いいえ、貴女の気のせいです」

「もぉー! アスフィさん!」

「…………エルフや魔導士なら使えると思いました、ですが【ヘルメス・ファミリア】所属のエルフ達や魔導士のメリルではダメでした。メリルは小人族(パルゥム)なのでアビリティ自体がそう高くはないです、一方エルフ達は完全に魔導士ではないのが理由ですかね」

「……そこで私がエルフで魔導士だったから試そうとしましたね?」

「そうなりますね」

「ハァ…………私より魔力の多いリヴェリア様の方が合うと思いますが?」

「いいえ、貴女の方が最適ですね。あの食糧庫(バントリー)で見せた魔力回復速度は異常でしたから」

「なるほど…………」

 

 アスフィさんは私に指輪を押し付けた、試しなさいと言いたいの? 

 

「はいはい、付けますよ…………魔道具(マジックアイテム)に釣られるんじゃなかった……」

「はい、すみません、その代わりに先程の二つのアイテムから好きなの1つ選んでも構いません」

「じゃあ、ホルダー下さい」

「ええ、後程準備しておきます」

 

 私は渋々と指輪をつけた、だけどここで問題が発生した。

 

「大きい…………」

「まさかここで大きさが合わないなんて……」

 

 残念だなぁーほんのちょっと楽しみだったのに。

 

「大きさが合わなくても能力としては使える筈なのですが、試せますか?」

 

 はいはい、試しますよ。

 

「どうすれば?」

 

 そう言いながら少しずつ魔力を流した、けどいくら流しても吸われ続ける魔力。

 でも消えてはいない…………。

 もしかして、この指輪に魔力が蓄積されてる? 

 

「ハッキリと意識して、この枕を収納してみてください」

「…………はい」

 

 枕入れ! 枕入れ! 枕入れ! 

 

 すると枕がシュッと消えた。

 

「おぉー」

「身体の調子はどうですか?」

「え?」

 

 魔力が減る感覚が全くない……。

 

「全く違和感感じません、そんなに消費されないって事でしょうか?」

「なっ!? そんなのはあり得ません!? レベル3でさえ収納するだけで魔力が半分持っていかれますよ!?」

「そんなに持ってかれるの!?」

 

 なのに魔力が減った気がしない……スキルのお陰? いいや、それにしても軽減しすぎ、自分で魔法を使っても減るのわかるもん…………。ん? 

 

「あれ?」

「どうかしましたか?」

「指輪に入ってた魔力が減ってる……」

「確かにその指輪では魔力を貯める特性があるのですが、それも微々たるモノの筈です」

「え? でも…………ちゃんと貯めていますよ? ほら…………」

 

 私は指輪をアスフィさんに渡した。

 

「そんなわけ…………!?!?!?!?」

 

 指輪を見たアスフィさんは信じられないと言わんばかりの顔を浮かべた。

 

「…………金属特性自体が……変わっている」




ここまで読んで頂きありがとうございます。
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