ゴーティエ領は、ファーガス神聖王国の北部にだいたいある。アイル・グエンスタ・ゴーティエが現当主であり、長男にマイクランがいて次男にシルヴァンがいる。黒騎士の名のとおり、アイルは、スレン北伐の際には、敵方のスレン異民族から鴉騎士伯爵様で知られている。アイルは、元々、グレン・ゴウユ・フラルダリウスとも親交があったりした。まだ若くても36歳ぐらいなのだから驚きである。アイルは、マイクランとシルヴァンと似ており、髪も濃い赤色である。今回は、ディミトリとその自称、従者のドゥードゥーが来ていた。「ゴーティエ辺境伯様、軍人の視察に来ました。」ディミトリは、言った。「若造か面白い。ちょうどシルヴァンと同じぐらいの年だな。好きにするといい。王太子様には、迷惑かけねえように言ってある。」ディミトリは、ふたたび言った。「なぜダークナイトで統一しているんですか?」と質問をして首をアイルのほうへ向けた。「若造、ちょっと聞いてくれ。俺は、ダークナイトでこの破裂の槍という英雄の遺産を持ってスレン北伐に赴いている。スレンは、たびたび、反乱を起こす。ダークナイトでも黒騎士達見えるだろう。あれが我が家、ゴーティエ家の騎士達なんだよ。」ディミトリもふたたび言った。「父上も英雄の遺産であるアラドヴァルを持ってスレン北伐に北征したと聞きました。」アラドヴァルは、ランベールが持っている英雄の遺産の一つである。槍系の英雄の遺産であり、勇者ルーグの時代からある。ちなみに、ランベール国王は、スレン北征においては、ロドリグ・アシル・フラルダリウス伯爵とともに北征した時の事をアイルは、覚えていた。「若造、おまえさんの親父である国王陛下とともにスレンの北征へ出向いた。私にとってスレンは、親の仇とも言っていいほど見慣れていた。」スレンは、現在、マイクラザイア帝国の地理だとダスカーの南にあり、黒人が沢山いた。アメリカと違って人種差別が撤廃されているのも帝国の特徴的である。スレンは、現在、ノルキアの街にあたるが北にハイゼリアがある。それがダスカーにあたるのだ。そして、ゴーティエ領からフェルディアに戻ったディミトリは、王太子として、様々な知識を持って国王として、蒼月に佇む狼として、青狼として育ってゆく。ゴーティエ家の黒騎士達は、今日も明日も訓練を欠かさず。シルヴァンは、今日も理学の勉強をしている。父親アイルを超えるダークナイトを目指して。夜は、明ける。
ゴーティエ辺境伯の名前をアイルとして、出したのですが、アイルは、だいぶ昔、ソルジャーだったというストーリーも含めて出しました。これは、凄い人生を歩んでいたなと感じた方もいるでしょう。