構想は浮かぶものの、全く文章にならなくなってしまいました。
書けるようになるまで更新しないということも頭に浮かんだのですが、パソコンに未発表のネタが1つ残っておりましたので、投稿することにしました。
私自身、中途半端な内容だと思っておりますが、なにとぞご容赦願います。
瑞鶴は、業務命令でこの年の
審査は、実物の飛行機大に作られた舞台上で、ロールプレイング方式で行われるものであった。
瑞鶴の審査が始まりしばらくすると、審査員が一様に手元の資料をめくり始め、しまいには一時中断を命じられた。
すると、乗客役と審査員が舞台端に集まって何事か話し合いを始めた。
何事が起きたのかと瑞鶴は心配したが、しばらくすると審査員は何事もなかったかのように審査を再開する旨指示した。
すると、それまでの内容とは比較の対象にならないくらい、一気に対応が難しいものになったため、瑞鶴は内心驚いたものの、これも何か審査の対象かもしれないと思い、表情には一切出すことなく対応を続けたところ、審査終了を告げられたため、一同に頭を下げて舞台を降りた。
瑞鶴は、一時中断を命じられるまでは自信があったものの、その後の内容には自信が全く持てなかった。
それは、分厚い教科書の欄外にわずかに書かれているような滅多にお目にかかれない事例での対応を求められたからであった。
審査が終わり、結果発表を待つ瑞鶴。新人部門の順位発表が行われたが・・その中に瑞鶴の名はなかった。
「どうしよう・・加賀さんに怒られちゃう・・いや、殺される・・むしろ誰か殺して・・」パニックに陥る瑞鶴。
しかし「・・新人部門特別大賞にして全体部門準優勝、航空会社『鎮守府』瑞鶴さん!」瑞鶴の名前が読み上げられた。
「えっ、私、確かに新人部門には出たけど、全体部門にはエントリーしてないよ?これってどういうこと?」瑞鶴は訳が分からないという顔になった。会場からも理解に苦しむような声が上がった。
全体部門優勝者の発表の後、特に審査委員長から説明がなされた。
「航空会社『鎮守府』の瑞鶴さんの件について説明させて頂きます。彼女は新人部門でのエントリーでした。彼女の対応は最初から新人離れしていました。あまりに対応がこなれていたため、審査を一時中断し、彼女が卒業した学校に問い合わせるなどしましたが、彼女は間違いなく新人でした。この時点で彼女の優勝はもはや揺るがないものだったので、どこまでできるか試してみようということで、全体部門の内容に急遽変更したのです。全体部門でも彼女の対応はすばらしく、優勝者との差はこくわずかでした。彼女のこれからが期待されます・・」
審査委員長の説明で、ようやく事情が飲み込めたことから、瑞鶴に対して会場から割れんばかりの拍手が起きた。しばらく呆然としていた瑞鶴であったが、自分に対する拍手にようやく気づいて、周囲に頭を下げ続けたのであった。
翌日、この競技会をたまたま取材に来ていた新聞社の記事がネットに掲載されると、航空会社「鎮守府」に問い合わせが殺到し、その対応にてんてこ舞いとなったのであった。