その日、私、櫻木真乃はG.R.A.Dを制した感動の余韻に浸っていた。
今までたくさん頑張ってきたことが報われて本当に嬉しかった。
その興奮は、布団に入っても冷めることはない…こともなく、普通に寝た。
翌朝。ピーちゃんのすごい鳴き声で目が覚めると、なぜか私は外で寝ていた。
というか、よくみると自宅がおしりの下で潰れていて、お母さんたちが呆然と私をみていた。
「なんで真乃は大きくなったのかしら…」というお母さんに、「真乃は真面目にやってきたからな…」と、お父さんは全く笑ってない目で笑っていた。
そんな二人になんて声をかけようかと戸惑っていると、目の前に突如爆炎が上がり、煙の中から巨大生物が姿を現した。
「め、めぐるちゃん!?」
その巨大生物は、ちょうど真ん中で左右対称にした、八宮めぐるだった。
「真乃!それはめぐるだけど…めぐるじゃないの!それは…魔のめぐる!」
「魔のめぐる!?」
下を見ると、灯織ちゃんと、気を失っているめぐるちゃんがいた。
灯織ちゃんが言うには魔のめぐるは、めぐるちゃんの精神が何者かによって暴走させられた姿らしい。
しばらくすると、魔のめぐるはものすごく音割れした光のDistentionを叫びながらこっちに向かって走ってきた。
「ほわっ…!一体どうすれば…!」
こんな姿をしていても、めぐるちゃんの精神が元になっている。
ダメージを与えたら、めぐるちゃんが二度と目を覚まさない可能性だってある。
「大丈夫です!」
「その声は…果穂ちゃん!」
近くのマンションの屋上から果穂ちゃんがものすごい大きな声で叫んでいる。
「こういうとき、ヒーロー番組ではボコボコにしてもなんやかんや元に戻ります!それか、もう怪物になったら二度と人間に戻れないパターンしかないので大丈夫です!ボコボコにしちゃってくださーい!」
「果穂ちゃんが言うなら…!そうなんだろうね!」
腰を思い切り捻り、全体重を拳に乗せる…!
めぐるちゃん…!今助けるよ…!
「むんッ!!!!!!!!!」
真乃の拳は、一瞬で音速を越え、なんか空気との摩擦で壱兆度を越える熱を纏いながら、魔のめぐるの鳩尾に突き刺さった。
魔のめぐるの腹部は一瞬にして巨大な風穴を開け、大量の樋口円香と杜野凛世と月岡恋鐘を撒き散らしながら、ものすごい音割れしたWe can go now!を叫びながら、爆発四散した。
かくして、櫻木真乃の活躍により、世界に平和が戻ったのであった。
めでたしめでたし。
おしまい。