Fate/GrandOrder 聖杯に願う物~sarvant IF~ 作:SKーYM
次の日、とうとう竜胆たちは一番最初に観測された特異点へ出発することになる。
会議室でドクターロマンとオルガマリーの2人による説明が始まった。
「今回観測された特異点、炎上汚染都市冬木では日本にある冬木市が特異点とされた場所だ。冬木はオルガマリーのお父さん、マリスビリーが勝利した聖杯戦争の舞台ということは理解しているね?」
ロマニの質問に藤丸とキリシュタリア、そして竜胆がうなずく。よろしいといった顔でロマニはうなずき
「では所長。あなたからの説明をお願いします。」
「…この冬木市は西暦2004年、第5次聖杯戦争によって大聖杯の泥によって汚染されてしまった特異点よ。私の父はその聖杯戦争の勝利者、けどここは父がいないまた別の聖杯戦争ね、そこでの私たちの目的は聖杯戦争に参加しているセイバーが所持している聖杯を回収することよ。今回は明確ではあるけどどんなサーヴァントがいるかわからないから今レイシフトできる藤丸、竜胆、キリシュタリアの3名で行ってもらうことになります。コフィンの修理がまだ完全ではないため、計8個のコフィンしかないわ。なのでキリシュタリアはランサーを、そして藤丸と竜胆は2人ずつサーヴァントを連れて行って。では30分後にレイシフト室に準備してから来て頂戴。これでブリーフィングは終了よ。」
竜胆たちが立ち上がり、マイルームへと向かう。するとオルガマリーは竜胆を止める。
「まって竜胆。あなたのサーヴァントのギルガメッシュ王は管制室での指示を一任しているからセイバーとライダーの二人で言ってちょうだい。わかった?」
「わかりました。でも所長、クラス名ではなく、彼らは名前で呼んでください。これから増えていくのであれば真名で呼んでくださいね。」
「そ、そうね。ごめんなさい。ではアルトリアとマンドリカルドを連れて今回はレイシフトをお願いね。」
「はい。任せてください。」
そのまま会議室を出てると藤丸とキリシュタリアが待っていた。
「真名か、聖杯戦争なら禁句ではあるけどここでは仕方ないね。私もランサーではなくカイニスと呼ぶとしよう。」
「俺も一般枠だからなぁ…サーヴァントと言っても同じ人間にしか見えないから抵抗ないね。」
「そりゃあよかった。んで立香は誰を連れて行くんだ?」
「俺はマシュとエミヤかネロかなぁ…。」
一度戦闘を行ったネロは確かに連れいていくことには賛成だ。だが、と藤丸は続ける。
「昨日エミヤにご飯もらった時にまたあれが流れてきたんだよね。でも前と違ってみた光景が薄いというか…淡い感じで…。」
「たしか立香が昔から持っている力のことか?王様に聞けばわかるか…?」
「いや、私がその力を知っている。おそらくそれはギルガメッシュ王が持っている『千里眼』というものかと考えられる。先の未来を見ることができる力だ。なぜそれを藤丸が持っているかはわからないけどね。」
「千里眼かぁ…。なんかかっこいいな!中二心をくすぐられる力じゃんか。」
「確かに…俺の邪眼が‼とかやりたくなるね。」
「邪眼てそれもうダメだろ。絶対死ぬやつだわ。」
冗談めいた会話も終わり、真剣に藤丸は悩み始める。
「うーん…マシュは俺と正式な契約だから一番連携取れるから連れていくとして…エルキドゥは王様と一緒だろうし、ネロかエミヤだけど…。」
「もうここは自分の力を信じて感じたとおりに動いたほうがいいんじゃないかい?」
「たしかそれで爆弾でマスター全員虐殺を回避できたんだろ?俺も助けられたわけだし、その力の通りに動いたほうがいいと思う。」
キリシュタリアと竜胆がコメントすると藤丸は決心したように
「よし!なら俺はマシュとエミヤを連れていくよ!マイルームに戻って伝えてくる!」
藤丸は駆けだしてマイルームに戻っていった。
「なら私は準備もないからそのままレイシフト室へ行くとしよう。カイニス行こうか。」
真名で呼ぶと霊体化していたランサーカイニスが出てきて
「やっと戦闘できんのか!早く殺しあいてえな!」
バーサーカーのような発言をしてキリシュタリアと一緒にレイシフト室へいった。
竜胆もオルタとマンドリカルドを呼びにマイルームに急いだ。
マイルームの扉を開けるとジャンクフードを食べているオルタと隅で体育座りしているマンドリルドがいた。
「オルタ、マンドリカルド。レイシフトするから行こう…。二人とも何してんの?」
「む、マスターか。見ての通り私は食事をしている。赤い弓兵に作ってもらったジャンクフードだ…一ついるか?」
「いや、それはオルタが食べて。俺はいまおなかすいてないから。それで…マンドリカルドは何してんの?」
「…俺のことは気にしねーでください。偉大な王と同じ部屋は俺には身に余る光栄なんで、なるべく邪魔しないように家具と同化してるんす」
カタカタと震えながら冷や汗を掻いている。
竜胆はため息一つしてオルタを見る。だが
「私は気にする必要はないと散々言っているのだがな、頑なに頷かんものだから好きにしているだけだ。」
フンッと花を鳴らしてジャンクフードを食べ終わる。
「全く…。マンドリカルド、ずっとそんなことしてたら俺も悲しいよ。俺たちさ、友達だろ?」
「と、友達すか?俺なんかが?」
「一緒にこれから戦うんだから友達以外にないよ。俺には気楽に話しかけてくれるマンドリカルドがいいんだ。君がそうするなら俺も部屋の隅で家具と同化する。」
「ま、マスターがそれをしたらダメっすよ!ここの部屋はマスターの自室なんすから!」
「なら友達としてのお願いだ。普通に部屋で過ごしてくれ。それも嫌なら令呪でも使うよ。あーあ、もったいないことしちゃうなぁ…」
少し落ち込むとマンドリカルドは慌てて立ち上がる。
「わ、わかりましたから!普通に過ごしますんで令呪は使わないでください!」
竜胆はマンドリカルドの言葉を聞くとすぐに笑顔になって
「ありがとう!なら今度こそ俺たちは友達だ!」
「う、うっす…」
頬を赤らめて返事するマンドリカルドはかわいかった。
だがその光景を不機嫌そうに見ていたオルタは
「おい、マスター私は違うのか?」
「うーん…オルタはどっちかっていると姉ちゃんみたいな感覚で…」
そういうと今度はオルタが聖剣を具現化させて魔力を放出した。
(やっべ!変なこと言っちまった!殺される!)
「…ふん、まあいい。なら姉の言うことは絶対だからな。心せよ、弟よ。」
「あ、うん。わかった」
(良かった怒ってないみたいだ。変なこと言うもんじゃないなぁ…)
「それじゃ行こうか。」
だが頬を赤らめていたオルタが後ろからついてきていたのはマンドリカルドしか知らない。
レイシフト室
「竜胆到着しました。」
「お、時間5分前ぴったりだね。準備は全部で来ているかい?」
「はい。」
「よし、では3人にはダ・ヴィンチちゃんが作ってくれた魔術礼装を支給します。これを着てレイシフトを行ってくれ。」
竜胆たちに渡したのは黒のスーツだった。(ロイヤルブランド)
「ありがとうございます。」
「ではこれからレイシフトを行います。みんな準備はいいかい?」
「「「はい!」」」
「それでは特異点F「炎上汚染都市:冬木」レイシフトを開始します!みんな、健闘を祈る。」