Fate/GrandOrder 聖杯に願う物~sarvant IF~ 作:SKーYM
sideキリシュタリア
彼の言っていたことは正しく、初のレイシフトの際、オルガの説明を無視してレイシフト用コフィンの下を確認した。すると魔術が組み込まれた爆弾がレイシフト用コフィン56個すべてに設置されていた。爆弾があることを確認し、オルガに見てもらったところ、彼女は困惑ともに元凶と思われるレフ・ライノールに泣きついていた。すると彼の顔はとても醜い表情で覆われ、オルガを突き飛ばしたのだ。
「くそっまさかこの私の計画が失敗に終わるとは…まあいい。今をもって人類償却はなされたのだ。貴様らマスターは我が王のために死んでもらおう!」
レフの体は徐々に変形していき、神格を持ち始めていた。
だがそれを許すことはできない。今こちらにはAチームのサーヴァントしか持ち手がないため、必然的に私たちのサーヴァントで倒さなければいけない。
「っ!来い!ランサー!」
私のサーヴァント、ランサー:カイニスを召喚する。
隣のAチームのオフェリア達もそれぞれのサーヴァントを召喚する。
「おうキリシュタリア。てめえに説明を求めてぇが、先にこいつをぶっ殺さなきゃいけないみたいだな。」
カイニスの言うとおり、今は説明する時間も惜しい。一気に倒さねばカルデアも危ない。
「すまないがそのまま目の前にいる生体を排除してくれ。何が起きるかわからないが先にたたく!」
7基のサーヴァントで一気に倒すつもりで攻撃を仕掛ける。
だが
「フハハハハハ!そんな没サーヴァントにこのレフを倒せると思うな!」
レフは目から高密度の光線を放ち、サーヴァントを戦闘不能にさせる。
「な!まさか私たちのサーヴァントでもかなわないのか!」
「貴様らのような没サーヴァントでは私に傷一つ付けられんわ!」
2発目の光線により、周りのマスターたちはなすすべなく致命傷を負わされる。
その部屋は一瞬にして血の海と化した。
「今は引いてやろう。カルデアの犬共よ。あと1年で我が王により人理焼却は完全になされる。」
レフはそのまま霊体化し、どこかへと消えていった。
out sideキリシュタリア
side 藤丸
大きな振動と音とともにカルデアが揺れた。そのままマイルームにいた俺とロマンは急いで音のなる方へ走った。
「ドクター!今の音は⁉」
「魔力を感じる!おそらく君が言っていたことが起きたということだ!」
レイシフトルームに到着するとそこは血の海だった。
「こんな…!」
致命傷を受けたマスターや、技術員を急いで手当を行おうと走る、だが技術員は半数、マスターはAチームを残した全員が息絶えていた。
おびえるように周りを見渡すと一人、火災が発生した場所でうめき声をあげているのが見えた。そこには俺を先輩と呼んだマシュ・キリエライトが血まみれで倒れていたのだ。その隣に庇うように倒れているマスターを発見した。急いで駆けつけるとマシュの隣にいた彼は
「俺はかすり傷だ…この子が庇っちまって…俺のことは後回しでいい…彼女を助けてくれ…!」
彼は必死に懇願しながら俺に助けを求めた。だが素人の俺から見てもこれはもうだめだということに気づく。なら、せめて彼女が今何を求めているかを聞くことしか、俺にはできなかった。
「…マシュ…」
「せん…ぱ…い?」
掠れた声で俺を呼ぶ、俺は辛いし、心も痛いが、彼女に比べればよっぽどマシだ。死ぬことが怖いに決まっている。
「マシュ…君の願いを聞かせてくれ…」
「そう…ですね…なら…せんぱい…。手を…握ってくれませ…んか…?」
「ああ…」
俺は快く返事をして、マシュの手を優しく、しかし力強く握った。
「暖かい…先輩…」
なにかないのか!魔法だってなんだっていい!彼女を救う力が欲しい!俺じゃなくてもいい!彼女を救う何かを…!!
そう願いを込めて祈りを捧げるように頭に手を乗せた。
するとマシュから青い光が放出され始めた。
驚いていると頭の中に言葉が流れ込んでくる。
『我がマスターの願いを聞き届ける。力をもって彼女の意思に沿う』
その言葉を聞き終えるとマシュから出ている光が強くなった。まぶしくて目をつぶり、収まった光の先を見た。
彼女はカルデアの服装ではなく、大きな盾を持った鎧姿になっていた。
「わ、私は…」
マシュの体には何一つ傷がついていないことを確認し、マシュの名前を呼ぶ
「マシュ‼体に異常は⁉」
「だ、大丈夫だと思われます。私にも何が起こったのかは不明ですが…」
マシュが無事だということを確認した後、隣で倒れていたマスターを救出し、ドクターに治療をしてもらった。
彼は安堵の表情で眠ったのだった。
side out 藤丸
次回から主人公視点で物語は進みます
感想お待ちしております