Fate/GrandOrder 聖杯に願う物~sarvant IF~ 作:SKーYM
やばい。
これはめっちゃヤバイ。
所長が殺されちゃう!まだ俺犯罪者なりたくないよ!
「ギ、ギルガメッシュ王。俺はいいので目的を…。」
『ギロッ』
『ヒィ!』
「貴様よもやこの我と契約してなお己を弱者に仕立て上げるのか。貴様も教育が必要だな。我は怠惰と慢心は消して許さんぞ。」
「は、はいぃぃ!」
返事を返すと再びギルガメッシュはオルガマリーに向き直り言葉を続ける
「貴様、娯楽もリフレッシュルームもないこのカルデアは民にとってどういうことかは理解できるのか?」
オルガマリーは困惑しながら「え…」と言葉をこぼす
「どういうことかと聞いているのだ!答えよ!」
「は、はいっ。無駄なものがないため業務に集中できるということだと。」
「そこが全く違うのだこの戯けぇ!」
「ヒィ!」
「いいかカルデアの、貴様は人間の使い方を知らぬ、ならば我の偉業を見よ。そして糧にせよ。これはギルガメッシュの名において絶対だ。理解したいのならついてこい怠惰は許さぬ。」
そのままギルガメッシュは司令官室の方へ歩いて行った。
「王様。俺は…。」
「雑種には案内をしてもらったまでよ。我はこれよりここをウルクとする。戦闘技術も貴様には必要なのでな。そこいらのサーヴァントごときを軽くひねれる程度にしてやろう。その間はあのフェイカーにでも聞いてみるのだな。」
そのままギルガメッシュは行ってしまった。
その後ろを恐る恐るついていくオルガマリーにはちょっと笑いそうになってしまった。
気だるさを身に覚えつつ、食事をするために食堂へ向かった。
「おや、竜胆ではないか。ちょうど食事を作ったので君も食べていくといい。」
キッチンにはなぜかエミヤが立っており、目の前の席には藤丸とサーヴァントたちがいた。
「エミヤさん。何してんすか。」
「なに、これでも私は食事を作るのが得意でね。皆にふるまっていたところさ。」
「マスター。エミヤさんの食事めっちゃうまいんすよ。なんとデザートもあるっす。」
「まじかマンドリカルド!それはありがてぇ!」
俺も席に座りエミヤの和食を口にした。
「うん?これ秋刀魚?和食ではあるけど1昔前によく食べていた感じの味だな。もしかしてエミヤさんって現代の日本に召喚されたことあるんですか?ギルガメッシュ王もエミヤさんのこと知ってるようでしたし。」
少しエミヤの皿を拭く手が止まり、こちらを見た。
「君はよく見てるのか、それとも偶然なのかは知らないが、確かにそうだ。私とあの王は日本のある聖杯戦争で戦ったのだ。そしてそこの黒い王の側面、本来の騎士王もいたのだがね。」
「聖杯戦争?」
「大聖杯をかけた7人のマスターとサーヴァントの戦いだよ。最終的にサーヴァントが一人になるまで戦い、勝利したマスターは願望器の聖杯に願いをかなえられることができる。」
藤丸とマシュは「ほえ~」とか言いながら聞いている。でもそれって…
「聖杯ならギルが持ってるよ。」
「え”!?」
「それに僕も魔力があれば聖杯と同じことができるからね、ただあれは人類が使うべきものではなかな。」
人には人並みの物しか求めることはできないってことか。
「んであそこでなんでオルタとネロは喧嘩してるの?」
「ああ、なんかネロさんの食事を盗って食ったらしいっす。オルタさんが。」
マンドリカルドの説明により理解はするがあれは止めなくていいのか、一触即発寸前みたいな感じになってるんだけど。
「この冷徹ぺったんこ!余のケーキを食べるなど万死に値するぞ!ローマの名において貴様を許さぬ!」
「だから私ではないと言っているだろう劇場女。だがたかがスイーツごときで狼狽えるとは王としての自覚がないのではないか?」
「ぐぬぬ…!ならば力付くで反省してもらうぞ!」
「望むところだ劇場女。貴様ごときに後れを取る私ではない!」
オルタとネロはもう戦闘態勢に入っているようだ。しかしここは食堂。二人の後ろからエミヤさんが出てきて脳天にチョップを食らわした。
「ここは食堂だ!喧嘩をするなら訓練室でやってこい!ついでだ。マスターと竜胆にもマスターとしてのサーヴァント同士の戦いを実践形式で行ってもらう。この先の戦いに向けての訓練だ。」
「ええ!?俺が夏と戦うの!?仲間と戦うっていいのかなぁ。」
「心配するなマスター。訓練室で行う故生死に関係ないから思う存分できるはずだ。」
「まあ仕方ないか…
なんて言えるかぁ―!!
勝手に決めないでくれよエミヤさん!突然すぎて何も準備できてないし!」
エミヤの意見に否定すると少し顔をしかめて俺に
「なら竜胆はいざというときもしここに敵が来たらそう言って見逃してもらえるのか?無理だろう。ならいつでも戦えるように訓練しておくのはいい案だと思うのだがね。」
「あ、はい。それならぜひやらせてもらいます。」
「素直だな!?そういう者ほど駄々をこねて逃げるものが普通だと思ってたんだがな。」
そりゃあ逃げたいよ。
「けど、それで何もできずに殺されるってことでしょ?なら抗うよ。俺は死ぬのはほんとに嫌だからさ。」
その言葉にエミヤも「ほう…」と声を漏らしていた。
「なら問題ないようだな。とりあえず30分後に訓練室へ2人とも来てくれ。それまでにサーヴァントの使い方をそこの英霊に教えてもらえ。」
エミヤの魔術なのか青い光とともにメモ帳とペンが出てきた。
「これに覚えたことを書き記しておけ。暇なときは教えを乞い自身の力にするんだ。」
「よし!藤丸‼ここからは俺と藤丸のどっちが成長できるかの競争だ!」
「いいよ!俺も同じマスターとして負けないから!」
「先輩…生き生きしてます!」
「彼の存在は僕たちマスターのいい刺激になりそうだね。」
「ま、マスター!俺も頑張るっす!」
マンドリカルドの少しぎこちない応援を見て俺は
「あっ…かわいい」
その片方でエミヤに叱られているオルタとネロは羨ましそうに見えていたのは謎のお兄さんだけの秘密。