Fate/GrandOrder 聖杯に願う物~sarvant IF~   作:SKーYM

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結構長めに書きました


戦闘訓練(ガチ)

訓練室もといシュミレーションルームへマンドリカルドとオルタを連れて入ると王様と所長がいた。

「む、雑種か。ここで戦闘訓練を行うと聞いてな、ならば我自らここを作り変えてやろうと思ってな、先の刻に出来たため耐久テストも兼ねて行うからそのつもりでいろ。」

「もう作り変えたんですか⁉早すぎる…」

驚愕の声を上げていると王様が失笑して

「我を誰と心得る、ウルクの都市を設計したのはほかでもないこの我だ。黄金律を使えばこのような狭い場など一瞬よ。」

「すごい…!すげえや!これが最古の王の力か‼」

興奮気味に俺は年甲斐もなくはしゃいでしまった。ハッと我に返り王様のほうを見ていたら

「ふはははは、やめろ。事実だ。」

…うん、これならどんなこと言われても納得するわ。それだけの力が王様にはあるんだもんな…

「俺も…俺なりに…」

そう意気込んでいると横から

「あ、竜胆たちも来たね。ドクターがオルタさんとネロを連れて入ってだって。」

と藤丸から言われて、オルタとともにシュミレーションルームの中心へ行く。

「…緊張してきた…。俺うまくできるかな…」

つい心配事が口に出てしまった。すると突然首根っこをオルタにつかまれ顔を両手でおさえてきた。

「マスターよ、お前は考えることはうまくやることではない、『どんな手を使っても勝つこと』だ。うまく立ち回るのは私たちサーヴァントの役目だ。いいか、マスターの戦闘はこれが初めてだということだ。なら今お前は足でまといということを自覚しろ。ただ死なないためだけに行動をし、私たちを使うのだ。わかったな?」

コクコクと首を縦に振って返事する。オルタは手を離して藤丸たちの方を見た。だが俺から手を離したとき一瞬だけ

「笑っていた…?」

 

 

 

 

『二人とも準備はいいかい?』

スピーカーからロマニの声が流れ、お互いにうなずく。

『これは訓練だけど君たちは戦闘自体が初めてだからね、全力で戦ってくれ。出し惜しみなんかしてたら君たちは一瞬で殺されるという自覚をもつように。』

「はい!」

「ああ!」

 

 

 

『それではギルガメッシュ王、開始の合図をお願いします。新たなオーナーとして』

『いいだろう。では…雑種どもよ全力を出して戦え!慢心は我が殺す!

 

開始ィ!!!』

 

 

開始直後ネロとオルタは前に飛び出し剣を振りかぶった。

『ブワァ!!』

お互いの剣がぶつかりあうと爆風が部屋全体を襲い竜胆と藤丸は吹き飛ばされそうになる。

だが藤丸は竜胆が爆風に耐えているのに必死で指示が出せないことに気づき、すぐに

「『瞬間強化』ネロ!」

魔術礼装の力により藤丸からネロへ強化魔術を付与する。その瞬間ネロの剣はオルタの剣ごとにオルタを吹き飛ばした。

「っ!オルタ!『応急手当』」

オルタが受けたダメージを回復させる。

「大丈夫だマスター。次はこちらから行く。合図を送る。それに合わせて私の『魔力放出』を解除しろ」

それに答えるようにうなづく。

『カリスマE』

自身のスキルにより魔力を上げた状態でネロに切りかかる。

「ネロ!『緊急回避』」

すぐさまネロはオルタの剣を躱しスキル『富の杯』を発動して体力の回復と魔力を貯めつつ回避を続ける。

「ふっ!」

「なっ!?」

オルタのフェイントでタイミングをずらされたネロは強打の蹴りを腹部に喰らう。

竜胆からスキル『直観』を解除したことにより少し先を感じることにより大きなダメージを与えられたのだ。

大きく後ろに飛ばされるネロだが藤丸の『応急手当』で即座に回復し、反撃に入る。

「マスター!」

ネロの合図で藤丸はスキル『校庭特権EX』と『三度、落陽を迎えてもA』を使い回復と魔力を上げる。

『令呪を持って命ずる!ネロ!宝具を解放しろ!』

ネロの剣が赤く燃え始める。宝具発動の合図だ。

「我が才を見よ!万雷の喝采を聞け!しかして讃えよ!黄金の劇場を!」

固有結界が発動し王宮の中へと切り替わる。レッドカーペットに黄金色で囲まれた美しい劇場が目に焼き付く。

童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)!』

炎を纏った剣がオルタを襲う。

「くっ!!」

竜胆は1テンポ遅れて『緊急回避』を発動するが、火柱により成功したかどうかは不明になった。

「っ!オルタ!!!」

 

 

 

 

火柱から影が出てきて、竜胆の目の前に立つ。

「マスター、ギリギリだったな。あとすこしでも遅れていたら私はやられつくしていたぞ。」

オルタの体は火傷の跡と切り傷がついている。

「大丈夫か⁉」

「心配はないと言いたいが次攻撃を受けたらまずい。ここで決めるぞマスター。だが合図を待ったのは合格点だ。」

「ああ!『魔力放出』」

魔力を格段に上げるスキルをここで使用し、ネロに向かう。

「よくぞ私をここまで負傷した!それを称賛し、決着をつける!!」

『令呪をもって命ずる!オルタ!宝具の解放だ!』

藤丸はまずいと思ったが、ネロは動じていなかった。おそらく藤丸の魔術礼装『緊急回避』のクールタイムが宝具発動と同時に回復するからである。

「心配するなマスターよ!余はこの一撃耐えて見せる!」

ネロの体力はスキルと『応急手当』により満タンだ。もし威力が高くても戦闘続行がついているため問題はないはずだ。

だが藤丸はなぜか安心できないでいた。なにかをまだ隠しているという感覚が全くぬぐえないのだ。

「でも…耐えてくれネロ!次で決めれるはずだ!」

オルタは下段構えで宝具を解放する。

「卑王鉄槌、極光は反転する。」

オルタの剣から黒い魔力が具現化する。闇に落ちた聖剣が暴風を巻き起こした。

「光を飲め!約束された勝利の剣(エクスカリバー ・モルガン)

一直線に黒いビームが打たれる。ネロが闇に呑まれ始めた瞬間、藤丸の魔術礼装が回復する。

『緊急回避!』

だが間に合わず完全にネロは呑み込まれてしまった。

 

 

 

 

オルタの宝具が終わったが、ネロはまだ傷だられになりながら立っていた。

「ほう、どうやら戦闘続行の類の能力を所持していたか。」

「うむ、余は傲慢なのでな、必要なものは何としてもとるのだ。この戦いの勝者もな!」

お互いに前へ飛び出し開始直後と同じ態勢になった。

「ネロ!『瞬間強化』」

「オルタ!『瞬間強化』」

竜胆と藤丸は同時に魔術礼装を発動する。

そしてしばらく剣と剣のぶつかり合う音が空間を支配し始めた。お互いが許らない状況で打開策を出すのはマスター同士だけだった。

「「っ!」」

藤丸と竜胆はお互いのサーヴァントを無視してマスターへ向かって走る。

「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」

拳を握りしめ顔面にボクシングのストレートが入った。

そして先に倒れたのは藤丸だったのだ。

 

『そこまで!戦闘訓練の勝者はセイバーとなった!』

ギルガメッシュの声が響き、シュミレーションルームが照明を明るくした。

壁のドアが開きマシュが藤丸に駆け寄る。

「先輩!」

起き上がった藤丸は頬を抑えて笑った。

「あー…負けちゃったかァ…。油断もしてなかったのに…。」

「馬鹿いえ、マスター同士がこうするしかない状態になったのは俺たちのマスターとしての技量が足りなかったからさ。あとは体術の問題。」

「そうだね…。俺筋トレして次こそ勝つよ。」

「いーや、俺も負けねえから!とりあえずドクターに治療してもらえよ。体も顔もボロボロだぞ。」

「それは君もだろ。『夏』」

マシュに支えられて藤丸とネロは出ていった。ロマニも医療品を準備しているようだ。

 

(さーて!俺はこのだだっ広いところで寝っ転がって順番まとーっと!!一回やってみたかったんだよな!大きな部屋の真ん中で寝っ転がるの!)

そのままゆっくり座って寝転がろうとするとフラッと態勢を崩してしまった。

「やべっ…!」

倒れる。

 

そう思って目をつぶったら背中に二つの手が添えられて抱えられた。

「オルタ…マンドリカルド。」

二人に支えてもらい、今度こそ地べたに座った。

「…ありがとう」

一言お礼を言うとマンドリカルドは「いえっ…」と小さく答えた。

「えっと…お疲れ様っす、マスター。オルタさんも。」

「俺は大丈夫だよ。実際最後まで戦ってたのはオルタだから。」

「いや、マスターが事を起こさなかった場合は危うかったな。あの劇場女に勝てたのはマスターの成果だ。」

「いや、お二人ともすごかったっすよ。お二人とも覚悟をもってこの訓練に挑んだからというのが成果だと思います。」

マンドリカルドの陰キャとは思えないような口調で二人をフォローしていた。

「その通りだ。セイバー、雑種。」

いつの間にか降りてきていたのか、ギルガメッシュが立っていた。横にはエルキドゥもいた。

「此度の戦い、訓練といえども雑種、貴様の覚悟はわかった。だが慢心するな、その感情を糧とし人理修復に励め。よくやったとは言わんぞ?これは訓練なのだからな、我のマスターならばこれから学び、一流のマスターになるのだ。励めよ『竜胆夏』」

「…はい!」

 

 

ギルガメッシュが去り、「俺たちも行こうか」と立ち上がってオルタを見ると、ヒビ割れていた仮面が地面に落ちた。

「…?オルタ…!?」

竜胆が見たのは美しい美貌を持った少女だった。その少女の目は金色に輝いており、竜胆はその目を奪われてしまった。

「…行くぞ。マスター」

「…あ、うん」

オルタは一言だけいい先に行ってしまった。

竜胆はマンドリカルドの方を借りてシュミレーション室を出ていったのだった。

 

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