朝起きたらカイニスになっていた。   作:ミーちゃん

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お気に入り登録ありがとうございます!この調子でカイニス好きの人が増えてくれればもっと嬉しんですが・・・・
誰か、カイニスの小説を書いてもいいんですよ?



今回は、戦闘回があります。
幼稚な文章、下手な展開、亀更新をお許しください。


8.・・・・勝負だ!

あれから数時間経ち、昼時はとっくに過ぎたが、客足が減る様子はみられない。たくさん食べて満足した客が会計して出ていっては入れ替わりで新しい客がひっきりなしに入ってくる。 疲れる。

 

「ふぅ、食った食った!会計すっかぁ!」 「ふむ。私も会計をするとしよう」

 

「注文おねがいしまーす」 「あ、こっちも注文いいーすかー?」 

 

「ゲロゲロリ、我々も注文したいであります!」

 

この料理店は、来ないときは客が来ないのだが、来るときはかなり来る。今の現状で分かるように、今日は客が良く来る日ってことだ。はぁ.....。早く帰れたからスイーツを食べながらFGOにログインして周回しようと思ってたのに、これじゃ夜の間くらいしかできないじゃないか。

 

「ほら、ため息ついてないで次のオーダーを取ってきてちょうだい。忙しいのは海斗だけじゃないのよ」

 

「はーい」

 

たしかに、忙しいのは俺だけじゃない。海星や、料理している父さんや母さんはもっと忙しいはずだ。FGOをプレイできる時間が減るのは悲しいが、是非も無し。気を取り直して、新しく入ってきた客のオーダーを取りに行く。

 

「あ、カ・・・・おねえちゃんだ!!」

 

「茉奈ちゃん!?」

 

なんと、新しく入ってきた客は茉奈ちゃんと茉奈ちゃんのお母さんだった。・・・・・ってか、海斗っていいかけてなかったか?大丈夫?俺、茉奈ちゃんが口を滑らさないか心配だよ。

 

「あの・・・もしかして、あなたが茉奈が言ってた茉奈が危ないところを助けてくれた人?」

 

「え?ああ、はい。多分、そうだと思います」

 

「そうだよ母さん!このおねえちゃんが助けてくれたの!」

 

「そう。茉奈を助けてくれてありがとうございます」

 

「あ、頭を上げてください。当然の事(自分の責任だから)をしただけなので、そこまでされなくても大丈夫です。それに、ここはお店の中なので・・・・・」

 

「あら、確かにそうですね。ごめんなさい。じゃあ、注文お願いします」

 

「わたしはハンバーグがいい!!」

 

「なら私は、このオムレツにしようかしら」

 

「かしこまりました」

 

 

茉奈ちゃんのお母さんに頭を下げられた時はちょっと驚いたが、すぐにここが店の中というのを思い出し頭を上げてもらい、オーダーを取ることが出来た。カウンターの奥に戻り、料理をしている両親にオーダーを伝える。

 

「わかったわ。オムレツにハンバーグね。あなた、ハンバーグをお願い。私はオムレツを作るから」

 

「おう」

 

「海斗もありがとう。客入りも落ち着いてきたし、海星と一緒に休憩してていいわよ」

 

「わかった」

 

休憩していいと言われたので、カウンターの裏から休憩室へと移動する。すると、そこには既に海星が椅子に座ってゲームをしていた。いつのまに休憩室にいたのだろうか・・・・?

 

「お、お疲れ。いやー、あんな可愛い子に懐かれてるなんて、良かったね”おねえちゃん”?」

 

「はっはっはっ。そこの海に沈めてきてあげようか、海星?」

 

海星には、昨日の事(茉奈ちゃん関係)を伝えてないので仕方ない部分もあるが、それでもいい笑顔でウィンクされるとムカつく。ここは、兄としての威厳を見せるべきだろうか。例えば、飲み物とお菓子を取ってきて献上するとか・・・・・・・いや、兄の要素が全く介在してないからダメだな。むむ。改めて考えると何をしたら兄としての威厳が保たれるのか、見せることが出来るのかわからないな。・・・まてよ?まだ手段がないわけじゃないな。

 

「ふん。海星、お前に兄の威厳というものを見せてやろう」

 

「いや、仁王立ちして格好つけてるみたいだけど、胸が強調されて、兄の威厳というより女の威厳っぽいものを感じるよ。たぶん、胸は姉さんより大きいし」

 

「バッ、バカ野郎!?誰も胸何か強調してねえよ! あと、後で姉ちゃんに殺されるぞ」

 

「大丈夫でしょ。今、友達と遊びに行ってるみたいだから」

 

「そうか...。とりあえず、兄としての威厳をお前に教えてあげるために、テトリスで勝負だ!」

 

「そこでどうしてテトリスが出てくるのかわからないけど、とりあえず、テトリスのルール知らないから無理」

 

「な、なにィ!?テトリスのルールを知らないだと・・・・?お前、たまにテトリスの大会に出てるんじゃないのか?」

 

「それはぷよぷよだよ。それに、今どきの子供はほとんどテトリスを知らないんじゃない?偏見かもしれないけどね」

 

「むむむ。是非もないか。なら、ぷよぷよで勝負だ!」

 

「わかったよ。ま、去年は優勝したし勝てるとは思わない方がいいよ」

 

「はん。それでお前を倒してこそ、威厳というものを見せ付けられるんだろう?」

 

「(あんまりぷよぷよをやらない兄ちゃんが勝てばすごいけど、ゲームで威厳を示すのもなー)」

 

俺は、海星の対面側に座りスマホをポケットから出して、入れていたぷよぷよのアプリを起動させる。このアプリは通信でフレンドと対戦ができるのだ。

 

「さて、まずはキャラ選択からだな。俺は、アルルとカーくんでやろう」

 

「じゃ、ボクはサタンでやるよ」

 

「よし、キャラも決まった事だしさっそくやるぞ!」

 

 

 

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

 

始めに赤ぷよが二体落ちてきた。それを早送りで下に落とし、適当な位置に配置する。すると、次のぷよ・・・赤ぷよと青ぷよが落ちてきた。先程落とした、赤ぷよ二体の隣に配置して、次に来るぷよを確認する。緑ぷよと赤ぷよだった。これ幸いと、赤ぷよ二体の上に積み、技を発動する。

 

「ファイアー!」

 

アルルのキュートな声が技名を叫んで魔法を放ち、海星の盤面にお邪魔ぷよを生成する。ふっ、少しは効くだろうとそう思ったその時、

 

「サタンブレード、パニッシュ」

 

という技名と共に、お邪魔ぷよが倍にして返された。海星の盤面を見れば、既に先のぷよを落としており、どれも瞬時に的確な位置で配置されている。なるほど、溜めて連鎖を増やす気か.....。

ならば俺もやられてばかりではいられない。お邪魔ぷよを次々落ちてくるぷよで消し、ある程度溜めていく。ある時は、横にして。またある時は、縦に積み。またまたある時は、少し離れた所に積む。そして、一番欲しい色のぷよがタイミングよく来たので、これを機会に連鎖を開始する。

 

「ファイアー!アイスストーム!サンダー!」

 

三連鎖により、先程よりも多くお邪魔ぷよを生成する。さぁ、これで詰みとまではいかないが大分キツイ状況になるだろう。そう考えた時だった。あれ、これフラグじゃね?と同時に思いもしたが遅かった。

 

「サタンブレード、パニッシュ、ダークネス、テンペスト、ジャガーノート!」

 

怒涛の五連鎖により、こっちが送り出したお邪魔ぷよごと数十倍で返された。俺の盤面は一瞬でお邪魔ぷよで染まり、完全な詰みの状態になってしまった。・・・・・さすがは、大会優勝者。侮れないということをこの戦いで理解した。

 

「ばたんきゅ~」

 

アルルとカーくんが倒れた。一戦目は、俺の敗北で終わってしまう。だが、まだ終わりではない。そう。あと、二戦残っているのだ。この二戦を勝てば、兄としての威厳をみせつけられるだろう。

 

二戦目は先程と違い、一切の侮りなしで挑む。最初から、高速でぷよを降ろして次々と組んでいく。弟の盤面を気にしているほどの余裕はない。先程以上の連鎖を発動させるために、どんどん組んでいく。ここまで頭を使うのはカイニスの姿になって初めてだろう。

 

 

盤面の半分以上組んだ時だった。

 

「サタンブレード、パニッシュ、ダークネス、テンペスト、ジャガーノート、カタストロフ、サタンクロス!」

 

サタンの技名が続き、七連鎖によってお邪魔ぷよが恐ろしいほど生成される。あれらが全て落ちれば、俺に勝利はない。本心ではもう少し組みたかったが、仕方ない。ここで連鎖しなければ、負けるのは俺の方なのだから。

 

「ファイアー、アイスストーム、サンダー、ばよえーん、ヘヴンレイ、ブレインダムド、ダイアキュート!」

 

こちらも、七連鎖を成功させて打ち消しに成功する。そして、その後はこちらが二連鎖で相手にお邪魔ぷよを送って妨害したり、逆に、お邪魔ぷよを一掃した海星が三連鎖でかなりの数のお邪魔ぷよを送ってきたりなど接戦だった。だが、海星が途中で一手誤ったおかげで、俺が勝つことができた。

 

今の所、両者一勝一敗の状態だ。つまり、三戦目はどちらも負けられない戦いになる。俺は兄としての威厳のため、海星はおそらく大会優勝者としてのプライドだろうか。ここで、今までの全力を越えた全力を出し切って海星を打ち倒す!

 

 

三戦目が始まってからは本当にギリギリの戦いだった。ぷよぷよ対戦が当初、ぷよぷよ地獄という言葉だったのが理解できそうなほどギリギリだ。連鎖してお邪魔ぷよを送っては返され、逆に向こうから送られてきたお邪魔ぷよを返し、連鎖の応酬が続く。積んではお邪魔ぷよに塞がれ、連鎖しても打ち消されるか倍にして返される。連鎖を考えながら組み、相手の連鎖数に応じてこちらも、途中だろうと連鎖で打ち消したり。延々と似たようなことを行い、どちらも疲労が溜まってくる。油断すれば、それは敗北となりかねない。一瞬の油断も許されない状況の中、勝利の女神・・・・・いや幸運の女神は舞い降りた。

 

海星はぷよを積み終え、連鎖を始めたのだ。怒涛の勢いで連鎖していき、最終的に十七連鎖もした。もうダメだぁ。おしまいだぁ..。そう思った時だった。幸運にも現状の盤面で起死回生の一手を打てるぷよが降りてきたのだ。カイニスの幸運はB。もしかすると、俺がカイニスになってる影響で備わっている幸運が働いたのかもしれない。

 

降りてきた奇跡のぷよを、お邪魔ぷよが降りてくる前に最善の位置に積む。そして発動する連鎖。二連鎖、三連鎖と続いていき、十五連鎖で止まった。

 

この連鎖だけでは起死回生の一手にはなりえない。

 

では、何故起死回生の一手と表現したのか。

 

簡単だ。まだ、続きがあるからだ。

 

連鎖は十五連鎖で止まったが、この状況で海星に勝つための起死回生の一手”全消し”が発動した。盤面から全てのぷよは消し飛び、こちらに来ていたお邪魔ぷよを送り返す。そして、海星が送り返されたお邪魔を消すためにぷよを積んでいる間に、俺も積み、十三連鎖を発動。向こうにお邪魔ぷよが全消しボーナスをもらって大量生成され、海星は連鎖でお邪魔を消しきれず、俺が勝った。

 

「やったね、カーくん♪」「ぐ、ぐー!」

 

勝利のセリフを聞きながら、スマホから手を離し、両手を天に掲げる。勝った・・・・!!俺は、あの辛く苦しい戦いに勝ったのだ・・・・・!!

まるで、世紀末世界の覇王の気分だ。・・・・・我が生涯に、一片の悔い無し!!(嘘)

 

 

 

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

 

「やられたよ。まさか、負けるなんて思わなかったな」

 

「ふふ、これでお兄ちゃんの凄さがわかっただろう?」

 

「そうだね。(耳がめっちゃパタパタしてるから、相当嬉しんだろうなぁ~)」

 

フフフ、弟に兄としての威厳を見せ付けられたようで良かった。でも、あのレベルの戦いは二度としたくないな。それにしても、うちの弟、強すぎん?退魔師関係はそうでもないけど、ゲームの類になると恐ろしく強くなるからな。今回、勝てたのはマジで奇跡だった。次は絶対にしない。

 

「二人とも、そろそろ休憩を終わって片づけの手伝いをしてちょうだい」

 

勝利の余韻に浸っていると、母さんが休憩室のドアを開けてそう言ってきた。

 

 

 

・・・・・そういえば、俺たち休憩しに来てたはずだったんだよな。逆に疲れてるのは、ぷよぷよで勝負した俺の自業自得か。でも、兄としての威厳(聞き飽きた)を示すのに、他に方法は無かった。

 

 

 

なら・・・・・・是非もないネ!




はい。(ぷよぷよによる)戦闘回でしたね。
実は、作者、そんなにぷよぷよをやらないんですよね。好きではあるんですが、その程度です。ですので、ぷよぷよがeスポーツ認定してたのも最近しりました。(マジか)




ちょっぴり改訂しました。
全消しとかの表現について直しました。技名は、まぁ、シリーズによって違うので・・・
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