こんだけ時間かけて、10・11話はまだ手をつけていないんですよね。プロットも結局書いていないし。バイトとか学校とか家庭の用事とかやる気とか多少はね?
幼稚な文章、下手な展開、亀更新が多いです。
夕方になり、店内にいた客はほとんど帰って行った。両親はお皿と調理道具を洗い片付けて、俺と海星はテーブルの拭き掃除と床の掃き掃除をしている。食事の食べかすは、意外と落ちてることが多く、特に筋肉モリモリで橙色の道着を着た常連客が食べかすをよく落としている。
食べ方が荒く、何度か注意はするのだが、効果が出たことは無い。一時期、出禁にしようかと考えたほどだそうだ。だが、その常連客が一番お金を払っているためそれもできず、目立たないところに専用の席を設けて、そこで食べてもっているのが現状だ。
「あの常連、もうちょっと丁寧に食べれないのかなぁ」
「モンハンのハンターみたいな食事の仕方をするのはあの常連くらいじゃない?」
「そうだな。他の客は丁寧に食べてるしな」
客が全員帰ってから、海星と掃除しながら文句を零す。例の客の食べかすだけで、ゴミ箱の三分の一が埋まるくらい落としているのだから、文句も言いたくなる。そもそも、どういう環境で育ったらあんな荒い食べ方ができるんだ?とても現代社会で育ったとは思えないぞ。
いつも来る常連客に対して考えていると、新しい客が店を訪れた。
その客は黒スーツを着た男性で、店のドアを開け入ってきて目の前の空いているカウンターの席の一つに座った。席に座るとメニューを手に取り、十数秒程眺めた後、メニューを戻して店員を呼ぶ呼び鈴を鳴らしたので俺が注文を聞きにに向かった。
「麻婆豆腐を辛めで。水を氷けにしてください」
「!かしこまりました。」
『麻婆豆腐を辛め、水を氷のみ』は店の裏メニューであり、退魔師関係の仕事を依頼する時に注文される。その裏メニューを注文してきたということは、この客は仕事の依頼があるということだ。
両親に裏メニュー(依頼)が入ったことを伝える。すると、先に父さんが客(依頼人)の所へ向かい、しばらくしてから母さんも詳しい話を聞きに行った。依頼の話を詳しく聞くのは、大体母さんが行っている。母さんは話を聞きだすのが上手だからな。父さんは、母さんと一緒に話を聞き、依頼を受けるかどうか、受けたとして誰が一番適任かを考えることが多い。
「ではお客様、依頼に関して具体的なお話をお聞かせください」
「受けてくれるんですか?」
「いえ。まずは、依頼内容を聞いてからでないと受けるかどうかは判断できません」
「そう・・・ですか。そうですよね。えっと、ここから少し離れた所にある廃マンションをご存じでしょうか?」
「ええ。随分前に使われなくなったあのマンションのことですよね?」
「はい。今回、そのマンションを潰して、新しいホテルを建てようという計画が上がりまして、工事が始まったんです。けど、いざ工事が始まった途端、事故が何度も起きまして.....。囲いを作っていた作業員たちが何人も作った足場が壊れて落ちて負傷したり、ショベルカーで解体しようとすれば、乗っていた若い作業員が心臓麻痺で倒れたりなど、何度も事故が起きたんです。今回、頼んだ解体業者はいくつもの建物を解体してきが、こんなに事故が起きるのは初めてとも言っていたんですよ。もしかしたら、何か悪いものがあのマンションに憑いているのかもしれないから、一度お祓いを頼んだ方がいいとも言われたので・・・」
「なるほど」
「ここは、その解体業者さんからの薦めで来たんです。ここなら、お祓いも出来ると。ですので、解体予定の廃マンションのお祓いを頼みたいんです」
「お祓いの依頼ですか。(どうするの、父さん? 私は受けてもいいと思うわよ)」
「(ああ。午前中に入ったもう一つの依頼は俺が受けるとして、この依頼は七海と海斗、海星の三人に任せてみよう)俺は良いと思うぞ」
「(わかったわ)そう。では、依頼はお受けいたします」
「おお!受けてくれますか!良かったです。では、お願いします」
どうやら、話は終わったようなので、依頼として注文されていた裏メニューの料理を持っていく。依頼のためとはいえ、注文は注文だ。ちゃんと料理は母さんが作ってある。
「お待たせしました。麻婆豆腐辛めと氷になります」
見ているだけで汗をかきそうな赤色の麻婆豆腐と氷だけが入ったコップを机におく。客の方は、どうやら依頼だけで料理が運ばれてくるとは思っていなかったようで、料理をみて冷や汗をかいている。いや、もしかしたら、単純に辛めの麻婆豆腐が発している熱気のせいで汗をかいているのかもしれないが。
「あ、ありがとう...。」
依頼をしにきた客は、顔を青くしながらも注文した料理を完食し、料理分のお金を払って帰って行った。
「で、結局どういう依頼だったの?」
俺と海星は客と両親の会話の内容は聞こえていなかったため、俺が両親に依頼の内容を聞く。妖怪退治などであれば、霊力を使う必要はなく、カイニスの肉体を駆使すれば楽に終わるのだが、悪霊退治の部類だとそうはいかない。まだまだ、以前のようにすんなりと霊力を使うことができないからだ。
「廃マンションのお祓いだな。この依頼は、七海が帰って来てから三人で行ってもらうつもりだ」
「受けることにしたんだ。でも、この依頼は父さんも適任だと思うけど・・・・?」
「父さんは、海斗が仕事している間に来た依頼の方をやろうと思ってるんだ」
「そうなのか。ちなみにどんな仕事?」
「最近、祠の周りや海で悪さをする妖怪が増えてきているから、退治してくれって依頼だ」
「今の俺の能力的に、俺がそっちの依頼をやった方がいいんじゃね?」
「お前は、その体になってから霊力を使いづらい状態になってるんだろう?七海がいれば、今のお前の修行代わりにもなると思ったんだが。」
「確かに姉ちゃんがいれば依頼は大丈夫だろうけど.....。修行代わりに依頼をこなすってのがなぁ・・・」
心構えの問題なのだろう。俺の霊力の扱いが以前と同レベルに戻れば、できる事の幅は広がるからな。できる事の幅が広がれば、この体になった理由や原因もわかるかもしれないし。
「兄さん、姉さんは何時くらいに帰ってきそうなの?」
海星が仕事で帰ってきていない姉さんについて聞いてくる。
「もう6時だし、すぐ帰ってくると思うぜ。姉ちゃんは残業しないタイプだし」
「ただいまー!」
「ほら」
噂をすれば、ドンッという玄関の扉を勢いよく開いた音とともに姉さんの声が聞こえた。仕事が終わり帰ってきたようだ。依頼の話をするために、海星と一緒に一旦家の方に戻る。両親は店の戸締りをしないといけないため、俺達よりも後から来る。
裏口から家の中に入り、リビングに向かう。すると、リビングのソファでスーツ姿のまま寝転んでいた姉がビール缶片手に持ちながら起き上がり、文句を言ってきた。口から、酒の匂いがするし顔も赤い。確実に酔っているな。姉ちゃんは酒に弱いのにストレスが溜まると、ヤケ酒をする癖がある。今回も何か嫌な事が重なって、ヤケ酒ヲするほどのストレスが溜まったのだろう。
「もー、どこいってたわけー?まぁ、帰って来たならいいや。聞いてよー。アホな上司がついにやらかしてくれちゃってさぁ・・・・・」
「姉さん、ちょっと酔ってるね」
「うっさいわよ海星!あたしは酔ってない!」
「姉ちゃん、それは酔ってる人のセリフだと思うぞ。そんなことよりも、新しく依頼が入ってきて、父さんが俺と姉ちゃんと海星の三人に任せるってさ」
「そんなこと~?このあたしの愚痴をそんなことなんていう言葉で片付けようとするなんて、言うようになったじゃない。姉ちゃんと依頼、どっちが大事なの!」
「(酒飲むと本当にキャラが変わるよなぁ・・・)はいはい、どっちも大事だよ。はい、水」
「む~、飲む。ありがと」
「姉さんは兄さんに任せるね。僕は部屋に戻って廃マンションの噂とか情報を調べてくるから」
「あ、おい。ちょっと待て!」
「おい、どこに行くんだ海斗。私の話は終わってないぞ」
「え~」
海星は、俺や姉ちゃんよりも機械やネットに詳しく、情報の下調べなどは海星が行っていることが多い。ま、まぁ、戦闘力的には俺に遠く及ばないがな! べ、別に悔しくなんかないんだからなっ!(唐突なツンデレ)
結局、姉さんの愚痴は海星が部屋に戻ってもしばらく続き、海星の調査が終わって降りてくるまで続いていた。ただ、何度も水を飲みながら愚痴をこぼすうちに酔いは醒めてきたようで、俺が依頼された場所に行くから準備しようと説得すると、さっきまでとは違って素直に言う事を聞いてくれた。
「わかったわ。でも、この格好のままお祓いをするわけにもいかないから、ついでにお風呂入って着替えてくるわ」
「わかった。俺も準備しておくから」
「僕は、リビングで調べた情報をノートにまとめておくよ」
「おう。じゃあ、準備できたらリビングに集合して海星の調べた情報を共有。それから出発しよう」
そう告げて、俺と姉ちゃんは自室に戻る。姉ちゃんはお風呂に入ると言っていたから着替えを取りに行くんだろう。俺も自室に戻って、机の引き出しに入れてある、お祓いする時に必ず持っていく退魔札を専用の移動ポケットに入れる。普段持ち歩いている浄化の力が備わった退魔札だけでなく、防御、探知、姿隠し、身代わりなどの効果が備わっている退魔札も持っていく。退魔札を専用の移動ポケットに入れたら、服を着替え、動ける格好になる。激しく動いても大丈夫で万が一破れてもOKな服・・・・・上下ジャージに着替えて、専用の移動ポケットをジャージにセットして準備完了だ。
準備が終わってリビングに戻ると、海星がテーブルの上におそらく調べた情報の資料を並べて何かを考えているようだった。気になったので聞いてみる。
「考え事か?」
「うん。情報を調べてみて、あのマンションで自殺、殺人事件が三・四件起きてたことが判ったんだ。この町でなら、事件で死んだ人たちが霊や悪霊になっていてもおかしくはないんだけど、心臓麻痺を起こせるほどの力を持っているのはちょっとおかしいんだ。」
「事件で死んだ人達が、霊能力者とかなら有り得なくはないんじゃないか?」
「そう思って調べてみたけど、亡くなった人全員、特に変哲もない一般人だったんだ」
「うーん、呪物か何かを持ってた可能性は無いか?」
呪物とは、呪いや怨念のような負の霊力が込められた物体の事を指す。これらを浄化したり破壊するには、霊力を用いるか、闘気、魔法のどれかを用いるしかない。
「あ、その可能性は考えてなかった」
「何らかの呪物による影響を受けて、本来よりも強化された悪霊。そう考えるとおかしくはないけど、呪物がいったい何なのかを調べて対策を練らないといけないな。」
「そうだね。どんなものであろうと、呪物である時点で霊は悪霊に、悪霊はより強力になる。重要なのは、その呪物がどんな効果を持っているのかってことだけど・・・・」
「それは、一度実際に見に行けばわかるんじゃない?」
呪物について、海星と考察していると俺の後ろ・・・・・・風呂場の入り口から姉ちゃんが着替えた状態で声をかけてきた。髪がまだ濡れているあたり、風呂から出たばかりなのだろう。
「対策をしないで向かうのは危険だよ。」
「そりゃ、想定できる分の対策はして行くわよ。まぁ、海斗に準備してもらうけど」
「え、姉ちゃんの分も俺がやんの?姉ちゃんなら、闘気を全身に纏えば大丈夫でしょ。霊能力がほとんど使えないといっても、闘気の根源は生命エネルギーだから霊力に近いし、大抵の呪物の影響は防げるでしょ」
「もちろん纏いはするけど、あるに越したことは無いでしょ。」
「まぁ、そうだけど」
「じゃあ、よろしくね。」
「わかったよ」
こうして俺は、海星の分と姉ちゃんの分の札を準備することになった。再び自室に戻って俺が二人分の札を作っている間に、姉ちゃんは髪を乾かし戦闘用の服に着替え、海星も戦闘準備をする。二人分の札を作り終えたら、現場の下見に出発することになる。昼間調査するより活発になる夜間に調査した方が、危険度も測りやすいからな。
のび太「スネ夫、僕も乗せて!」
スネ夫(ギル)「悪いな雑種、ヴィマーナは一人用だ。」
とか
ギルガメッシュ(女)とまどマギorマギレコのクロスオーバーを思いついたんですが、誰かやってくれませんかね。面白そうだと思うんですが。それとも、他サイトで既に存在する・・・・?
前向きな感想、アドバイスがあればお待ちしております。