遂にアニメ二期も始まりましたねー
ただ2話から一気に勤労感謝と告白回を飛ばしてさようならに以降するようでやや不安がw
今回はオリジナル回です
幸太郎がいないくなるまでの内容で五つ子要素は皆無
主に幸太郎と紡木の関係性です
過去の話も誤字など随時修正していますので何卒宜しくお願い致します。
ではでは今年もよろしくです
時刻は上杉幸太郎が風太郎に連絡を入れる数時間前まで遡る
赤いオープンカーに揺られ俺は荷支度を済ませる為自宅へと向かっていた
運転している坂下は…。『ふっふーん』と鼻歌と何が楽しいのか俺にはさっぱりだ
「ちゃんと前見ろよな…。」
「安心してくれ…。事故何てヘマしないよ」
「この歳で死にたくない」
「ふふふ…。何度も自殺しようとした安い命だろ…。びくびくするのは馬鹿らしいね」
「うっせーよ」
「あれー怒った?」
「気分は駄々下がりだ…。」
「私は…。あの五つ子とは違って優しい言葉なんてかける気はないよ」
「はなっから期待してねーよ…。良いから前見ろ」
助手席に座る俺へと視線を向けつつも車を走らせる
坂下は余裕そうに話までかけてくる
運転はうまいけど…。見ているこっちはひやひやもんだよ
不貞腐れながらも彼女と応対し適当に場をやり過ごしていた
「…………五つ子か」
ふと、五つ子と言う単語を聞いて
今頃風太郎たちは何をしてるのか…。ぼーっと前を眺めていた
「考え事かな?」
「話しかけるな」
「君はぐれたねー…。私じゃなきゃ嫌われているよ」
「あいにくと知り合いは多くてな…。お前の席はねーぞ」
「そんなの必要ないよ…。わざわざ君に関係を聞くような面倒な間柄じゃないし」
「ただの幼馴染のくせして」
「そうか…。君の中では私まで幼馴染として認識されているんだね」
「不服だがな…。」
この女 雨宮紡木 旧姓 坂下紡木は…。俺の初めて出来た異性としての友達
所謂幼馴染だ…。こいつとは幼稚園からずぅーっと一緒でその都度比較され
何度泣かされたか…。ただ 天才として生まれた由縁だろうか
誰からも避けられ何時も一人でいた…。 俺が初めてこいつと出会ったのは
数人の男子がこいつをいじめている時だ…。 当時の俺…。特に幼少期は
母と父の影響をもろに受けており 目の前でこまる人間は絶対に助ける
まさしく正義マンだ…。 助けた相手が化け物とは俺は思いもしなかったけどな
以下回想
『大丈夫?』
『誰』
『ぼくは…こうたろう』
『わたしは…。』
『どうかしたの?』
『君は…。あいつらみたいなことしないの…?』
『しないよ?それにいじめてれば、助けるよ』
『かわってる…。』
『普通だよ!』
『つむぎ』
『えっ?』
『わたしのなまえ…。さかしたつむぎ』
『うん 僕は、うえすぎこうたろう よろしくねつむぎちゃん』
『こうたろう』
回想終わり
幾ら優秀なこいつでも昔は孤立していた そんな時に俺はこいつに手を差し伸べてしまった
この女がどういう人間か、出会った当初は予測すら出来る筈もない
それ以降だろうか…。こいつはずっと俺に付き纏い
母さんや勇也さんも何時しか娘のように可愛がっていた
そのオマケとしてみずき姐とも知り合った…。風太郎はこれまた覚えてなかったが
坂下は俺が入院するまで良く顔を出していた…。
あの中で本当に初対面なのは中野姉妹だ
俺が知る限り彼女たちとこいつには何の接点もない
「なぁー…。坂下」
「なんだい…。幸太郎?」
「お前さ…。中野姉妹に何か言ったか」
「ぷっはははははは」
「何で笑う?」
「君は最低だなーって 別の女性といるのにほかの女の話か それも複数なんて馬鹿だね」
「へいへい」
「それに自意識過剰だ…。私は別に何も話していないさ まぁー うん 何度かお話はしたよ
一花さんとかね…。」
「!?」
「彼女の名前を聞いた途端に目を見開く…。何かあった証拠だね」
「なんもねーよ…。知ったような口きくな」
「私が幸太郎の事で知らない事はないよ」
堂々と言い放つが間違ってない
こいつは俺を怖いくらい知り尽くしている…。隠し事なんてすぐに暴かれ
にこやかに言うんだ『バレるから秘密って言うんだよ』
五月が俺を知っているが…。坂下に比べればまだ可愛い方だ
反論しても正論で返される上からの言葉に偽りはない
怖いくらいにいや…。怖いな 雨宮紡木は紛れもなく
(一花か…。)
俺の考えだが…。あの三玖はきっと三玖じゃない
話し方仕草は完璧だ…。だが何処か違和感を覚えた
あの姉妹の中で…。そんな違和感を覚える人物は皆無だった…。
でも最近になってその違和感と同じ気配を持った人物が俺の前に現れた
一花本人だ…。 まるで人が変わったかのように 最近の一花は何処か底が知れない
にっこり微笑むその顔は誰もが虜になる 俺だってドキッとはするさ…姉妹たちとは仲が良く三玖とは変わらず過ごしていた
あの時だって姉妹と同じ時間を過ごせない事を不安に思っていた
そんな一花が三玖に変装して…。あんなことを言うか?
くっそ…。訳が分からんぞ…。
模試に意識を集中してあの一件を俺は一端保留にしていたが…。いつまでもなかった事には出来ない
考え込む俺を嘲わらうこの女は…。何かを知っているのか?
でもたった一度一花と話しただけであいつが代わるものなのか…。
「悩むといいさ…。今の君にはお似合いだよ 八方美人なゲス野郎君♡」
「まじで…。お前の今の姿を中野姉妹に見せてやりたいな…。」
「今の私は…。お隣に住む女子大生で通っているよ」
「どっちがゲス野郎だよ…。 はぁ…………それでお前は大学は何処だ」
「えっ…。行ってないけど? 休学中さ」
「はぁ? 何でだよお前なら何だって出来るだろ」
「幸太郎の期待に沿えないな…。君がいない学校に行っても何も面白くない」
「俺の事はさっさと忘れろ」
「それこそ無理だよ…。幸太郎は私の…。」
「はーい 家についた…。荷物取ってくるから待ってろよ」
何を言いだすかと思えば…。今更な事を掘り返すな
お前が俺を忘れないなら俺がお前の事を忘れる…。それが互いにとってプラスに働く
俺たちの関係はあまりにも異質で歪んでいる…。幼馴染とも友人とも言えない何かだ
家の前に無事到着
車を適当な所に停めるよう言いつけ俺はさっさと荷物を取りに家に戻った
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「勇也さん…。いたんですか」
「おう…。さっき幹雄から連絡が来た…。急ぎの用だとか」
「言われました…。荷支度をしてほしいと…。暫くは帰れそうにありません」
「学校には言っておく…。風太郎はどうする? マルオが言った条件はクリアしたんだろ」
「あいつは先に姉妹のところに行ってます…。」
勇也さんが既に家にいた
午後の仕事前に一旦戻ってきたらしく…。先ほどまで幹雄さんと電話で久々に声を聞いたと
楽しそうに語っている…。
勇也さんと 中野先生 幹雄さんは学生時代の友人だったらしく
中野先生は勇也さんを毛嫌いしているが、彼はそれを意にも返さない
幹雄さんは二人共と交流は続くが…。仕事の都合上顔はずっと会わせていない
俺も会うのは2年ぶりくらいかな…。
少し話し込むと勇也さんは俺に旅行鞄を手渡す
既に準備はしてくれていた…。頼りになるな…。
「らいはには俺から話しておく…。 それでお前はここまで歩きか」
「あぁー…。その」
「私が送って来ました お久しぶりです おじ様」
「何だ この別嬪さんは…。まさか紡木ちゃんかぁ!」
「そうです…。ご無沙汰してます」
「こいつは驚いたな…。まさか戻って来てたとはな…。髪も長くて気づかなかった」
「気分転換に伸ばしてみました」
うわー 坂下 うわー
俺の前ではあんな事言うのに…。見知った人の前だとこの変わりよう
これがこいつの怖いところだ、猫かぶりが異様にうまい
本性を隠す事がとてもうまく…本質を見抜きにくい
使い分けてると言うよりも周りが…それを気づけない
それが正しい解釈だ…。
まぁ…勇也さんのことだしこいつの本性は知ってそうだけどさ
まじであの天使爛漫な天然の水木姐の妹なのか、疑わしく思えてくる…。
細胞が突然変異でも起こしたのではなかろうか…?
「紡木ちゃんも水木ちゃんも大変だったろう…。」
「えっ…。勇也さん知ってたんですか おじさん達の事」
「一応な…。あの頃のお前には刺激が強いと思って秘密にしてた 悪かった」
「いえいえ…」
「ふふ…。おじさんもお元気そうで良かった さて幸太郎早く行こうか 義兄さんが待ってる
それではおじさんもまた何処かで」
「って 引っ張るな!」
「おう きーつけて行けよ………
(幸太郎 お前はどうしたい? 自分で答えを見つけろよ)」
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「やっぱりおじ様はカッコいいね…。」
「それは同感だ…。」
「うちのお父さんは優しくて臆病だからね…。でも私にとって最愛の父さ」
「俺もおじさんは好きだ…。坂下の家に行くときは車出してくれたしな」
「そんな優しい父をあのクソ女は裏切った…。」
「色々あんだろうさ…。」
「離婚して一週間で再婚する阿婆擦れだ」
「母親の事を悪く言うな…。」
「君の前では地雷だったね…。失敬」
たとえどんな状況でも親は親だ…。
喧嘩して一人暮しをしている紡木を心配してるから世話焼いて車だって買ってくれてんだろう
スケールがデカいけどな…。
「一言言うなら 理不尽だね 子供は親を選べない…。 君の母は本当に素敵だったのに」
「お前は母さんには懐いてたしな…。」
「不気味がられた私を唯一偏見なしで見てくれた女性は、君の母親くらいさ
だからあの事故は本当に居た堪れない…。」
こいつも人の心はある…。
天才ゆえか孤独を味わい…。同性に恵まれない彼女にとって
うちの母とみずき姐は数少ない理解者だった…。
そのうちの一人であるうちの母は事故で死去し…。
残った姉とは親が離婚して離れ離れトドメとばかりに別の学校に転校されたられる
よくよく考えればこいつも相当苦労してるよな…。
「慰めてくれるかい? いいホテルを紹介しよう朝まで楽しもうか 童貞少年」
「うるせー…俺の同情を返せ 馬鹿野郎」
「残念…でもまぁ…。チャンスはあるか」
「オイこら会話しろ!」
こいつのブレーキは何時でも壊れてる
みずき姐には『会う気はない』と豪語しておいて何だかんだと変わらぬやり取り
俺がどれだけ変わってもこいつは永遠にこのままだ…。
事故の前にこいつの顔を見たのは金曜日…。『また来週会おう』そう言って帰って行った
坂下は何処か寂しげな表情だ…。既にあの時には家庭環境は相当危うい所までいっていたのだろう
事故がなければ俺はその問題と向き合い…。あのままこいつと過ごし
学校を卒業…。中野姉妹とも再会しないまま人生を終えていた
まぁ…。零奈さんの墓参りは行っていた 五月ぐらいとは顔を会わせそうなもんだが…。
実際に学期末の勉強まで会う事はなく 人間の行動次第では運命は大きく変化していたのかもな
別の形であいつ等と過ごしてた そんな未来もあったのかもしれない
「そう言えば…。坂下さ 俺が事故に遭った日に電話してたな」
「……」
「坂下?」
「あぁ…せっかくの休日に君は私の誘いを断って一人でお出かけ…寂しいよね」
「俺はお前の召使いでも執事でもねー…一緒にいる理由はない」
「あるよ…だって 私と君は
恋人
だったからね…。 彼氏と過ごせない休日程虚しいものはない」
「恋人ねぇ…。懐かしい響きだ」
そう…俺と坂下は 幼馴染であり 友人であり そして 付き合っていた
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ーー
『僕と付き合いたい? 坂下が』
『うん…。幸太郎は私が嫌いかな…。苦手だと思ってるのは知ってるよ』
『そう言うところが苦手なんだけどね…。でも良いのか本当に』
『私は君が好きだ…。幼馴染として友人として…。君に救われたあの日から君は私の王子様
私と付き合ってくれ 上杉幸太郎…。私は君の傍に永遠にいると約束しよう』
『重い…。坂下の言葉は重すぎる』
『実は既におじ様の許可もでてる 婚姻届もほらここに』
『僕は自分の名前を書いた覚えはないけど? 完璧な筆跡だな』
『あとは君が印鑑を押せば完璧さ』
『はぁ…。坂下は物好きだな…。僕も人の事を言えないか』
『ならば早速届けようか』
『僕たちはまだそんな歳じゃないだろ…。 これからよろしく 坂下』
『あぁ末永くね 幸太郎』
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ーー
懐かしい記憶だ…。
何処で告白されたかは思い出せない…。でも俺と坂下は中学2年のあの日から
高校までの2年の間 確かに恋人同士だった…。
色々な苦労もし様々な思い出を作り…。 そしてあの日 こいつは俺の前から姿を消した
恋愛は人を、変える それは良い方向でもあり悪い方向でもある
でも確かにそれ程までの魅力を秘めている…。俺は恋を愛を否定しない
素晴らしいものだと絶賛する…。でもこの女はけして何も変わらなかった
俺が事故に遭って入院…。目が覚めればサヨナラばいばい…。
あの日を境に俺は決めた もう二度と恋はしない 俺は人を応援する側に回ろう
こんな苦しい思いをするくらいなら…。こんな気持ちは捨ててしまえと…。
「今の俺たちの関係は歪だ…。俺は18才の高校生3年」
「確かにね…。私は18才の大学一年…。 君といた時間は私には最高の思い出だよ」
「嘘つけ…。お前は俺の前から何も言わず消えたんだ…。言葉一つ手紙一つ残さずな」
「謝罪はしないよ…。あれが最善だと思ったまでだからさ…。女々しい男だね」
「別に…。思えばいいさ 自分の恋愛観が歪んでるのは知ってるしな」
「ふふ…。本当に今の私たちはどんな関係なのかな? 別れ話すらない」
「継続なんてしねーだろ…。俺は終わってるって認識だ」
「まぁ…そう言う事にしておこう 君の中ではね…。
さーてそろそろ目的地だ 義兄さんが待ってるよ」
見え始めた大きな建物…。
やっとだこいつから解放される いい加減同じ空気もうんざりしていた
幹雄さんと会う前に俺が参っちまうところだったよ…。
キャラ設定更新
上杉幸太郎
今作の主人公
中野姉妹の数名に好意を抱かれるが本人は彼女たちを妹同然としか
認識していない…。
最近三玖を名乗る姉妹の誰かに『一花は君が好きだよ』と言われやや困惑気味
一花が初恋と言うのは嘘ではなく本当
坂下紡木事雨宮紡木は友人であり幼馴染であり 恋人だった
事故以降に彼女は姿を消し為幸太郎曰く『終わった関係』
雨宮紡木
中野姉妹のアパートの隣に住む 謎多き美女
昔はショートカットだったが現在は腰近くまで伸びるロングヘア―
年齢は幸太郎と同じで中野姉妹や風太郎より年上
文武両道で何でもこなせる 欠点はその性格でけして表に出さないが
歪みに歪んでいる
一方で一花をそそのかした元凶である
上杉幸太郎は友人であり幼馴染であり 恋人である
事故以降家庭の都合で姿を消し 彼女曰く『関係は継続中』