最近、違うssも書き初めました(´-ι_-`)
そのせいかヒロアカのssを書く時間がなくなる笑
遅れてすみませんでした!
しばらく無言で見つめ合う両チーム。するとここで常闇が口を開く。
「もう少々終盤で相対するのではと踏んでいたが、随分買われたな」
「だが、残り時間も半分を切った。これを凌げばどうにかなる」
常闇の言葉に返事を返す送崎。すると轟が
「飯田!前進!」
「ああ!」
先頭の飯田に指示を出す。飯田はそれに従いこちらに向かって来た。先に仕掛けたのは轟チームのようだ。
「八百万、ガードと伝導を準備」
「ええ!」
「上鳴は…」
「いいよ分かってる!」
前に進みながら八百万と上鳴にも指示を飛ばす轟。何か企んでいる様子だ。
「みんな!周囲に気をつけて!仕掛けてくるのは一組だけじゃない!」
「ああ、了解した」
轟がこちらに仕掛けに行くのを見るや、葉隠や蛙吹、それにB組のチームまでもが一斉に緑谷達の下へ迫ってきた。しかし、
「しっかり防げよ~、無差別放電130万ボルト!」
「「「あああああああああ!!!」」」
「上鳴ぃぃぃぃぃぃぃ!!」
いきなり上鳴が叫びながら放電したため、他のチームはもろにダメージを喰らう。轟は八百万が作った絶縁シートで自身と騎馬を覆うことで自分のチームがダメージを負うこと防ぎ、緑谷達もまた咄嗟にダークシャドウと送崎の触手が防御してくれたおかげで難を逃れられた。
「残り6分弱か…後には引かねぇ!」
そう呟くと八百万が作った棒を通して地面に氷をつたらせ、他のチームの騎馬の足を凍らせた。
《な、何だ!?何した!?群がる騎馬を轟一蹴!!》
《上鳴の放電で確実に動きを止めてから凍らせた。流石というか、障害物競走で結構な数に避けられたのを顧みてるな。》
《ナイス解説!》
相澤がめずらしく解説している間に轟は動けなくなったチームのハチマキを奪い、緑谷達に迫る。
「牽制する!」
そう言って常闇がダークシャドウで攻撃を仕掛ける。
「八百万!」
「くっ!!」
轟の呼びかけに反応し、素早く盾を作る八百万。攻撃を防がれ唸る常闇。常闇はダークシャドウを引き戻し、体勢を整える。
「八百万の創造で防御。上鳴の放電でダークシャドウを弱体化…いいコンビプレイだね」
「ああ、上鳴さえいなければ…!!」
「その為の俺だ。ダークシャドウが弱体化している時は俺が対処する」
常闇が忌々しそうに呟く。常闇の個性『ダークシャドウ』は闇が深いほど攻撃力を増すが逆に日光下や明かるい場所では攻撃力が下がってしまうのだ。つまり上鳴の雷光とダークシャドウは相性最悪なのだ。
だが、それをカバーできるのは恐らくこのチームメンバーで送崎のみだ
「攻撃力低下、それ向こうのチームには知られてないよね?」
「恐らくな。この欠点はUSJで口田に話したのみ。そしてヤツは無口だ」
「知られてないなら牽制にはなる。大丈夫、何としても1000万は守ろう!」
緑谷が常闇に声をかける。
「それに上鳴の放電も無限に出来るわけではない。勝機は十分にある」
送崎もチームに声をかける。そして向かってくる轟チームを見ながら騎馬4人に指示を出す。
「いいか?ヤツらとの距離を保ちながら常に右側に位置を取れ。そうすれば轟は飯田が邪魔で氷を出すことは出来ない」
「「「了解!」」」
三人が即座に反応し、相手の右側にずれながら距離を取るように動く。近づこうとする飯田達だがその度に緑谷達が位置取りを変え、中々近づけない。上鳴の放電もダークシャドウの頑張りで何とか防いでいた。
「チッ!」
思わず舌打ちをする轟。
(見抜かれてるな。どうする…?)
緑谷達との距離を縮められないまま時間はどんどん過ぎていき、時間は残り2分を切った。するとここで飯田が
「みんな、残り2分。この後俺は使えなくなる。頼んだぞ!」
「飯田?」
突然よく分からないことを言い出し、思わず聞き返す轟。だが飯田はそれには答えず、左足を前に出し、前傾姿勢を取りながら他の三人に声をかける。
「しっかり掴まっていろ!奪れよ、轟君!」
ウィィィィィィィィィィィン!!
とエンジンが音を立てながら出力をどんどん上げていく。そして
ブォッッッッッ!!
青い炎が飯田の足の噴射口から勢いよく吹き出す。
飯田の異変にいち早く気がついたのは送崎だった
指示を飛ばす時間はない、現状今異変に気がついている自分が何とかしなければと考え構える
「トルクオーバー!レシプロバースト!!」
「!?」
飯田がそう叫んだ次の瞬間、一瞬で緑谷達との距離をゼロにし、そして抜き去る。その抜き去る瞬間に轟は緑谷の頭に手を伸ばした
飯田は噴射口から黒い煙をまき散らしながら、送り崎達から離れたところで停止した、
《なあーー!??何が起きた!?はやっ!?飯田!そんな超加速があんなら予選で見せろよ!!》
実況のマイクが興奮した様子で声を上げる。そして何が起こったのか分からないのは轟達も同じ。三人が戸惑ったように飯田を見ていると、
「トルクと回転数を無理矢理上げ、爆発力を生んだのだ。反動でしばらくするとエンストするがな。クラスメイトにはまだ見せていない裏技さ」
驚きの表情を浮かべてこちらを見る緑谷達。そして飯田もその三人の方を向きながら、
「言っただろう?緑谷君。君に挑戦すると。」
「「「うおおおおおおおおおお!!」」」
一気に沸く会場。残り2分弱。ここに来て順位が一気に逆転された。会場の誰もがそう思った。
《これで轟チームが逆て…って、ん?こ、これはどういうことだ!?順位が変わってねえぞ!!》
「何!?」
実況の声を聞いた飯田がスクリーンを見る。するとそこには以前と変わらぬ順位表が映し出されていた。機械のミスか?と思ったがそんなはずは無い。となれば考えられることは一つ。それに思い当たった瞬間、飯田は慌てて轟の方を振り返る。
「轟君!まさか!?」
「…」
轟がその問いには答えず自分の手のひらを見つめた後、緑谷の方をゆっくりと見る。そこには白い触手が緑谷達を覆って守っていた
《な、なんと!? 送崎が緑谷達を守っていたぁ!まさか飯田の動きを見抜いていたのかぁ!!?》
マイクの声が会場に響く。それを聞いた轟は
「いや違ぇ。確かにとんでもねえスピードだったが、タイミングはバッチリだった。」
静かに呟く。
「で、ではなぜハチマキが取れなかったのですか?」
八百万が困惑気味に聞く。
「あの野郎、手を伸ばした瞬間に触手で既に防いでやがった!」
「「「!?」」」
轟の答えに驚く三人。
「ば、馬鹿な!この技は誰にも教えていないはず…見抜かれる事なんて不可能だ!」
信じられないと言わんばかりの飯田。
だが、轟本人が一番困惑してる様子だった。
「有り得ねぇ話じゃねぇだろ…USJ襲撃のとき、脳みそ丸出しの化け物の動きに対応出来るやつだぞ」
困惑する轟チーム。対して緑谷チームでは
突然周りが暗闇に覆われたことに困惑していた
「あ、あれ?いつの間にか真っ暗になっとる!」
「送崎君がやったの?」
「ああ、俺だ。もう少し反応が遅れれば取られていたな」
皆送崎に感心していた。咄嗟の判断とは言え、そのおかげでポイントを守ることが出来たのだから
そして触手を解放し緑谷達は騎馬を動かし、ゆっくり轟達と向かい合う。
「危険な技だった。だが、1歩届かなかったな」
「…見抜いていたのか?」
「騎馬戦が終えれば教えてやろう、今は戦いに集中しろ轟」
(クソっ…)
轟は心の中で毒づいているとまたもやマイクの声が響く
《残り時間1分!依然として1000万ポイントは垣根チームの手の中だ!!このまま緑谷チームの逃げ切りか!?》
(時間がねぇ!!)
残り時間がもう僅かしか残っていないと知った轟はとりあえず騎馬を前進させることを選ぶ。
「飯田!前進してくれ!まだ諦めねぇ!」
「分かった!!」
飯田はエンストしかかっている足を動かし、緑谷達に接近を試みる。しかし、
「距離を取れ。騎馬を右側に寄せろ。さっきと一緒の方法で問題ない」
「「「了解!」」」
緑谷達は素早く対応し、轟達を近づけさせない。
とその瞬間、
《タイムアップ!!!第二種目・騎馬戦終了!!!》
マイクの声が会場に鳴り響いた。その声を聞いた生徒達はその場で騎馬を崩す。そして緑谷達は緊張のせいか膝をつく
《んじゃ早速上位4チーム見てみようか!》
《一位、緑谷チーム!》
マイクが緑谷チームを呼び上げると緑谷達は大きく喜んだ。
「やったね皆!!一位死守だよ!!」
「うん!ほんとに凄いよ皆!」
「ああ。ここにいる全員で勝ち取った勝利だ!」
「みんな御苦労さま」
《二位、轟チーム!》
「はあ。まぁ二位なら上々と言ったところでしょうか」
「すまない。俺のせいで迷惑をかけた」
「いや、俺がハチマキ取れなかったせいだ。スマン」
「そんなこと…お二人がいてこそのこの順位ですわ」
「うぇ~い(気にすんなよ!)」
《三位、爆豪チーム!》
「あ~んもう少しだったのに!」
「まあ三位なら良いだろ。結果オーライ。」
「そんなこと思うかよ…アイツが。」
「だァァァァァァァ!!」
《四位、鉄て……おぉっと!?心操チーム!?いつの間に逆転してたんだよ!?》
「フッ……ご苦労様。」
《以上の四組が最終種目へ進出だァ!!それじゃあ一時間ほど昼休憩挟んで午後の部だぜ!じゃあな!おいイレイザーヘッド、飯行こうぜ。》
《寝る。》
マイクが午後の部の開始時刻を告げると会場にいる人全員昼休憩の時間となった。
これにて第二種目及び午前の部終了。
二種目が終わり昼休憩。A組の生徒が食堂に向かう中、送崎はスタジアムの中を彷徨っていた。
麗日達に一緒にご飯を食べに行く誘いを受けたが、あの事を話して以来一緒にいる事が気まずくなってしまっていた送崎
(さて……そろそろ、食堂に向かうか)
10分間ほど彷徨い、そろそろ緑谷や飯田、麗日はご飯を食べ終わっている頃だろうと考え食堂に向かう。だが食堂に向かう途中、通路の先に誰かの人影が見えた。気になって近づいてみると
(あれは、爆豪か)
その人影は同じクラスの爆豪であることが確認できた。更に歩を進めると、爆豪も何かの気配を感じたのか、こちらを振り返った。
すると小声で喋り出す爆豪
「なんだ、テメェか」
「俺だといけないのか?」
「うるせぇ…いいから少し黙ってろ」
怪訝そうな表情を浮かべながら送崎は爆豪の側に行き
「何だ?」
小声で爆豪に尋ねる。爆豪はその質問に答えることはせず、代わりに曲がり角の先の方へ顎をしゃくる。送崎がセンサーを使い誰がいるか調べると、そこには轟と緑谷が向かい合っているのが分かった
「彼らは何をしている?」
爆豪の方を見るが爆豪も、俺に聞くな!という表情をしていた。
すると轟の話し声が聞こえる
「緑谷、お前、オールマイトの隠し子か何かか?」
轟の話し声が唐突に聞こえてきた。
「ち、違うよそれは!もし本当に隠し子だったら違うって言うに決まってるから納得しないと思うけどとにかくそんなんじゃなくて……その…」
「そんなんじゃなくて、って言い方は少なくとも何かしら言えない繋がりがあるってことだな?」
「っ!?」
緑谷に追求する轟。この一連の会話で送崎は目の前の光景についておおよその見当が付ける。
体育祭開会式前、轟が緑谷に突っかかったシーン。恐らく、その時の続きが今行われているということだろう。そして轟が更に続ける。
「俺の親父はエンデヴァー。知ってるだろ、万年No.2のヒーローだ。お前がNo.1ヒーローの何かを持ってるなら俺は尚更勝たなきゃならねえ」
轟はそう言って自身の過去を語った。No.2ヒーローにまで上り詰めた轟の父・エンデヴァーはオールマイトを超える逸材を生み出すために『個性婚』という手段に出た。個性婚とは自身の個性をより強化して子供に継がせる為だけに配偶者を選び、結婚を強いること。そうやって生まれてきたのが轟焦凍という訳である。だから轟はオールマイトに気に入られている緑谷に妙に突っかかっていたのだ。そこまで話すと轟は
「お前がオールマイトの何であろうと俺は右だけでお前の上を行く。時間取らせたな」
最後にそう言い残しその場を去ろうとする。しかし、
「僕は……!僕はずっと助けられてきた。さっきだってそうだ。僕は誰かに助けられてここにいる。笑って人を助ける最高のヒーロー、オールマイト。彼のようになりたい!その為には一番になるくらい強くならなきゃいけない。君に比べたら些細な動機かも知れない。でも僕だって負けられない。僕を助けてくれた人達に応えるためにも」
去りゆく轟を追いかけ、そう述べる緑谷。そして、
「さっき受けた宣戦布告、改めて僕からも。僕も君に勝つ!」
堂々と轟を見据えて緑谷は宣言する。轟も緑谷を見つめていたがその後何も言わずに去って行った。そして、この光景を見ていた爆豪と共に無言でこの場を後にする。
体育祭疲れるぅ……でも、頑張って投稿していきますので応援よろしくお願い致しますd(ゝω・´○)