ヒーローとして活躍したい滅却師   作:娯楽のチェスター

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どーも、チェスターです!
投稿遅れてすみません!これからも頑張るので応援よろしくです!
多くの評価、読んでくださった方、本当にありがとうございます


第十話 雄英体育祭 その3

《さあ昼休憩も終わっていよいよ最終種目発表だ!》

 

 昼休憩が終わりいよいよ午後の部開始時刻。会場にマイクの実況の声が響き渡り、盛り上がりを見せる会場。

 

 《最終種目は総勢16名からなるトーナメント形式!1対1のガチバトルだ~!!》

 

この最終種目は毎年違う種目だが、タイマン勝負する形式なのは共通なのだそうだ。ちなみに去年はスポーツチャンバラをしていたらしい。

 

 「それじゃ組み合わせ決めのくじ引きしちゃうよ!組が決まったらレクリエーションを挟んで開始となります。レクに関しては進出者16名は参加するもしないも個人の判断に任せるわ。じゃ一位のチームから」

 

ミッドナイトが前で説明し、早速緑谷達がくじを引こうとしていると

 

 「すいません。俺辞退します」

 

尾白が突然挙手をしながらそう言った。

 

 「「「え~~!?」」」

 「尾白君何で!?」

 「せっかくプロに見てもらえる場なのに!」

 「騎馬戦の記憶、終盤ギリギリまでほぼボンヤリとしかないんだ。多分ヤツの個性で……。チャンスの場だってのは分かってる。それをふいにするなんて愚かなことだってのも。でもさ、皆が力を出し合って争ってきた場なんだ。こんな……訳分かんないままそこに並ぶなんて俺には出来ない。俺のプライドが許さないんだ!」

「僕は参加するけどね!」

と青山だけは参加を望んだ

 

尾白が辞退の理由を告白した。そして同じく尾白と同じチームだったB組の庄田という人物も同じ理由で辞退を申請する。皆がミッドナイトを見つめる。

 

 「そういう青臭い話はさ……好み!!!」

 

ということで二人の辞退は認められた。その代わりとして鉄哲と塩崎が繰り上がってトーナメント進出という形になった。そしてくじ引きが再開され、全員が引き終えた。

 

 「抽選の結果、組はこうなりました!」

 

ミッドナイトが勢いよくそう言いうと、モニターにトーナメント表が映し出された。

 

1回戦: 心操VS緑谷

    轟VS瀬呂

    塩崎VS上鳴

    飯田VS送崎

    芦戸VS青山

    常闇VS八百万

    鉄哲VS切島

    麗日VS爆豪

 

 「「またか!被りすぎだろ!」」

 

 「全力で行く!」

 「の、望むところですわ!」

 

 「僕と当たるなんて運がなかったね!」

 「ラッキーの間違いでしょ!」

 

 「あァ?麗日?」

 「ヒィィィィィ!!!」

 

「手加減はしないぞ、飯田」

「勿論だとも!」

 

トーナメントを見た生徒達は様々な反応をしている中、マイクの声が会場に響く。

 

 《それじゃあトーナメントはひとまず置いといて。it'sつかの間!楽しく遊ぶぞレクリエーション!!》

 

そのかけ声と共にレクリエーションゲームが始まったが、楽しく遊ぶ暇など上位の生徒達にはなかった

そして、

 

  《Hey guys!Are you ready!?》

 「「「おおおおおおおお!!!!」」」

 

 レクリエーションの時間が終わり、ついにトーナメントが始まろうとしていた。会場はトーナメントの開始を今か今かと待ちきれない様子で、マイクの呼びかけにノリノリで応える。

 

 《いよいよやってきましたが、結局コレだぜガチンコ勝負!!!頼れるのは己のみ!心・技・体に知識、総動員して駆け上がれぇ!!!》

 

マイクが会場のボルテージを最大限に盛り上げる。そしてフィールドの四方の隅から炎が吹き出すと、いよいよ一回戦第一試合のアナウンスが流れる。

 

 《オーディエンス共!待ちに待った最終種目がついに始まるぜ!第一回戦!成績の割には何だその顔!ヒーロー科・緑谷出久!VSごめん、まだ目立つ活躍なし!普通科・心操人使!》

 

マイクに紹介された両選手が大勢の歓声を浴びながら入場する。

 

 《ルールは簡単!相手を場外に落とすか行動不能にする!あとは「参った!」とか言わせても勝ちのガチンコだ!怪我上等!こちとら、我らがリカバリーガールが待機してっから!道徳・倫理は一旦捨て置け!!だが勿論命に関わるようなのはアウト!ヒーローは敵を捕まえるために拳を振るうのだ!レディィィィィ!スタート!!!》

 

マイクのかけ声と共に一回戦第一試合が始まった。垣根はスタンドのクラス席でその様子を眺める。緑谷は相手と何か話しているかと思えば、急に相手に歩み寄り始めた。しかしその瞬間、緑谷の身体が突然硬直する。会場も何が起きたのか分からない様子で、

 

 《オイオイどうした!?大事な初戦だ。盛り上げてくれよ!緑谷!開始早々完全停止!?》

 

とマイクも困惑気味に実況する。

 

 「デク君……?」

 「一体どうしたというのだ…?」

 

麗日と飯田は思わず立ち上がりながら緑谷を見る。飯田と麗日だけではない。A組の皆が緑谷に何が起きているのか分からない様子だった。そんな中

 

 「精神系個性か…面倒な奴と当たったな」

 「「「!?」」」

 

送崎が呟いた言葉にクラスの皆が反応する。

 

 「精神系?それって…?」

 「それについては尾白が1番理解しているだろう」

 

麗日が送崎に尋ねるも、彼はそれには応えず代わりに尾白に話を振る。今度は皆が尾白の方を向き、尾白に尋ねる。

 

 「尾白君、何か知ってるの?」

 「ああ。ヤツの個性で俺は騎馬戦の時、操られていたんだ」

 「「「!?」」」

 「ヤツの問いかけに答えてからの記憶が無いことから推察するに、多分人を操るトリガーはそれだ。ヤツの問いかけに答えたらその瞬間からヤツに操られることになる」

 「そんな..」

 「強すぎだろ..」

 「でも万能ってわけでも無い。騎馬戦の時、終盤に鉄哲のチームとぶつかったんだが、その時に目覚めた。だから衝撃を与えれば洗脳は解ける。って緑谷にもちゃんと言ったんだが..!」

 「緑谷君……!!」

 

クラスメイトは緑谷を心配する

 

 

 

しかし、再びフィールドに視線を戻すとそこには緑谷が自ら場外へ進んでいく姿が見えた。

 

誰もが彼の負けを感じた瞬間

 

ブォォォォォォォォォォン!!!

 

突然衝撃波がフィールドを襲い、強い風が吹き荒れる。そしてその風が収まるとそこには場外になるのを寸前で耐えた緑谷の姿があった

 

 《緑谷とどまったァァァ!!!》

 「「「うおおおおおおお!!!」」」

 「緑谷君!!!」

 「よ、よかったぁ!!」

 

緑谷が耐えたことに沸く会場。飯田と麗日も大きく喜んでいた

そして緑谷は心操の下へ再度詰め寄り、指や顔面に攻撃されながらも背負い投げを喰らわせ、心操を場外に押し出した。

 

 「心操君場外!緑谷君、2回戦進出!」

 

こうして緑谷は2回戦進出を決めた。

 

 

 《続きましてはこいつらだ!優秀!優秀なのに拭いきれないその地味さは何だ!?ヒーロー科瀬呂範太!VS予選3位2位と推薦入学者の名に恥じぬ成績のこの男!同じくヒーロー科轟焦凍!!それでは最終種目第二試合レディースタート!》

 

開始の合図が鳴った直後、瀬呂がテープを射出し、轟の身体に巻き付ける。そしてそのまま場外に引っ張り出そうとする。

 

 《場外狙いの不意打ち!この選択は最善じゃないか!?正直やっちまえ瀬呂!!》

 

このまま轟が引きずり出され、瀬呂の勝利かと思われたその時、

 

ピキピキピキピキピキピキッッッッッッッ!!

 

と音を立てながら地面が急速に凍っていき、

 

ドゴォォォォォォォォォン!!!!

 

と地鳴りのような音が会場中に響き渡る。フィールドを見ると、そこには巨大な氷塊が出現していた。その大きさはこの会場には収まらず、天井を突き抜けてしまう程のモノだった。唖然としてその光景を見る観客及び生徒達。解説と実況ですら言葉を失っていた。

 

 「瀬呂君行動不能!轟君二回戦進出!」

 

ミッドナイトが半身を凍らせながらそう宣言する。そして自然と沸き起こるドンマイココール。

 

  

 最終種目一回戦第三試合は上鳴VS塩崎の試合となった。開始直後、上鳴が放電攻撃を仕掛けるが、塩崎の個性・ツルによって防がれる。そして逆にそのツルによって上鳴が拘束され、塩崎の勝ちとなった。まさかの瞬殺である。

 あららっとクラスメイトが上鳴の負けに苦笑いしてしまう

すると、

 「あれあれ~?一瞬で決めるんじゃ無かったっけ~?おかしいな?一瞬でやられたよね?A組はB組より優秀なはずなのにおっかしいな~ハハハハ!!……ウッ」

 

上鳴が負けたと見るや否やA組に対して煽ってきた物間だったが、突然気絶してしまう。

 

 「ごめんな」

 

そして物間の首根っこを掴みながら、オレンジ髪の生徒の拳藤がA組に対して謝罪する。

 

 (((今の何・・・?)))

 

A組の生徒達が引き気味にその光景を見ていると、拳藤がふと何かに気付いた様子でA組のある一点を見つめ、笑いながらその方向に手を振る

 

「景ー、次の試合頑張れ!応援してるからね」

拳藤の発言により峰田は顔つきが変わり、リア充滅びろと小声で呟きながら送崎を睨む

同様にクラスメイトも送崎の方を見た

 

 「えっ、 送崎!あの子と知り合いなの!?」

 「いつの間に知り合ったの!?」

 「どういうことだよ!!!」

「下の名前でかつ、呼び捨てってことは2人は付き合ってるとか!」

 

付き合ってると言われ顔を赤くしながらその場から足早に去る拳藤。

そして皆が驚いた様子で送崎に質問する

 

 「少し前に話した事がある程度だ。あと、一応言っておくが俺と彼女は付き合ってなどいない」

 

溜息をつきながらクラスメイトの質問に答える送崎

 

 「ちっくしょぉぉぉ~~~!!なんで送崎ばっかり!!!」

 

峰田は心底悔しそうな様子でそう叫んでいた。

 

 

そして第四試合が始まった。

 

《さてさて気を取り直して第四試合!A組の委員長、真面目すぎる所がたまにキズ、ヒーロー科飯田天哉 VSそして今回、1番注目されている男!入試一位は伊達じゃないってか!ヒーロー科送崎 景!》

 

第四試合は飯田VS送崎。

 

「まさか、君とこうして戦うことになるとは……」

「だな。お前とは戦うことは無いと思っていたんだが」

「けど、いい試合にしよう」

笑い合う2人、瞬間2人の気配が変わる

 

両者がフィールドに入場し、準備を整える。観客席にいる緑谷が自筆のノートを片手にこの試合の展開を予想する。

 

 「二人の個性から考えると送崎君は長距離からのガトリング砲やミサイル、触手による攻撃を主体にしてくるはず。 飯田君が送崎君の攻撃を掻い潜っていかに接近戦に持ち込めるかが勝負の分かれ目か。いや、送崎君の判断力とあの防御にも使える触手をどうにかしないと接近戦に持ち込んだだけでは不十分……」

 

ノートを見ながら一人ブツブツと呟く緑谷。

そして

 

 《さあ行ってみようか!第四試合スタート!》

 

マイクの合図と共に試合が始まる。送崎その合図を聞くと同時にガトリング砲を構える放つ

だが飯田も個性を使いこれを避ける。

 

 (…送崎君の個性を考えるに弾が尽きることは無い。だが!)

 

そこまで考えると今度は送崎の方へ向かって突撃する

送崎は突っ込んでくる飯田に向かってガトリング砲を集中砲火

ゴム弾は飯田の身体に直撃するも、足を止めることはない。

むしろさっきよりも加速し、一気に突っ込む

 

 

 「もらった…!」

 

そう言って送崎の目の前まで詰めるとにウィィィィィィィィィィィン!!とエンジンが音を立てながら出力をどんどん上げていく。そして彼に音速を超えた蹴りが送崎の顔面を捉える。ゴォッ!と風を切りながら吹き飛ぶ送崎。

だが、触手が伸び地面に突き刺さるとブレーキをかける。送崎はリングギリギリの所で踏みとどまったが仮面が崩れ落ちる

 

 「…あれで倒れてくれないのか」

飯田は苦笑いしながら送崎から受けたダメージにより膝をつく

 

ガチャッ

 

と音を立て送崎を見る飯田。ミサイルを放つ体勢を取っている

 

「どうする飯田。俺はこのまま貴様にミサイルを撃つ…だが、降参するならばこれ以上の攻撃はしないが?」

「…ハァ、ハァ、ハァ……確かに…この傷では君の攻撃を回避することは出来ないだろう。それでも…僕は…!」

震える身体を無理やり立たせ、送崎に向かい合う

 

「それでも僕は、まだやるさ!」

「その覚悟や良し…ならば俺も全力で応えよう…!」

 

バシュッ!ミサイルが放たれる、数は約20数

避けようにも片足のエンジンがエンストを起こし回避することは困難

腕をクロスさせ、防御の体勢を取るも爆発と共にリンク外まで吹き飛び壁に激突し身動きが取れなくなる

 

 「飯田君場外!二回戦進出送崎君!」

 

ミッドナイトの声が響き渡る。飯田は気を失っていたのかハッとした顔で周りを見ると自分が場外に押し出されていることを理解した

 

(やはり君は凄いな…とてもじゃないが、適う相手ではない)

負けしてしまったが後悔はない。立ち上がろうとするも身体が言うことを聞かない

すると送崎が近くまで来ており、飯田を抱き上げた

 

「送崎君…!?」

「まともに動けないのだろう?なら俺が保健室まで送ってやる」

そう言って飯田を連れ、リングを後にし保健室へと向かった

 

観客席で、妙な声が聞こえる

「飯田×送崎か…ありね」

「わかるー」

 

 《飯田場外!よって送崎勝利!!いやー、いい戦いだった!にしても送崎!強すぎんだろ!!?》

 

マイクの実況に沸く会場。

 

 第5試合は芦戸VS青山。青山の個性はビーム。それにより距離をとった攻撃を放つも芦戸の酸により腹に装着している装置を溶かされその隙に懐まで接近しアッパーカットにより芦戸の勝利

そして第六試合。常闇VS八百万の試合は常闇のダークシャドウが序盤から八百万に攻めまくり、八百万に考える時間を与える事無く場外に押し出した。結果、常闇の勝利。第七試合は切島VS鉄哲の個性ダダかぶり対決。どちらも真正面からの殴り合い。お互い一歩も引くこと無く攻撃を続けたが、両者ともにダウン。回復後に腕相撲で勝敗を決めることになる。その回復の間、一回戦最後の試合、爆豪VS麗日戦が行われることとなった。

そしてちょうど傷を治してもらった飯田と送崎が観客席に戻ってきた

 

 《第一回戦最後の第八試合!中学からちょっとした有名人!堅気の顔じゃねえ!ヒーロー科爆豪勝己!VS俺こっち応援してえ。ヒーロー科麗日お茶子!》

 

爆豪と麗日がマイクの紹介の中フィールドに入場する。

 

 《それでは第八試合スタート!!!》

 

開始の合図が響く。それと同時に麗日が爆豪に向かって走り出す。恐らく爆豪に触れて身体を浮かし、主導権を握るつもり間のだろう。だが、

 

ボンッッ!!

 

爆豪が右手を振るうと同時に麗日目掛けて爆破を浴びせる。黒煙の中、麗日が爆豪に再度迫るもそれを爆破で迎撃する爆豪。麗日はジャージを囮にして爆豪の裏をとったが、それにも爆豪は反応し、爆破をもろに喰らう麗日。その後も麗日は果敢に突撃を続けるがその度に爆豪の攻撃を食らい続ける。あまりの一方的な展開に客席からはブーイングが巻き起こる。しかしそこで

 

 《今遊んでるっつったのプロか?何年目だ?素面で言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ!帰って転職サイトでも見てろ!爆豪はここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろ。本気で勝とうしてるからこそ、手加減も油断も出来ねえんだろうが!》

 

解説席から相澤が怒気を含んだ声でそう言った。

 

 (爆豪勝己、やはり戦闘においては最強だな。相手が女性であろうと手加減はしない。そして麗日お茶子……お前は、凄いやつだ)

 

「麗日さん……」

心配そうに見つめる緑谷。クラスメイトの奴も麗日を同じ気持ちなのだろう。

だが送崎だけは空中の一点を見つめながら笑みを浮かべていた

 

空中にはいくつもの瓦礫が浮かんでいた。麗日は低姿勢での突進で爆豪の打点を下に集めさせ、爆破によって壊れたフィールドの欠片を空中に蓄え続けた。絶え間ない突進と爆煙で爆豪の視野を狭め、それを悟らせなかった。

 

 「勝あああああああつ!!」

 

そう叫びながら麗日は能力を解除した。すると空中に浮かんでいた瓦礫の山が一斉に地面に向かって落下していく。それと同時に麗日は爆豪に最後の突進を仕掛ける。だが、爆豪は左手を空に向けて掲げると、

 

バオォォォォォォォォン!!!

 

手のひらから超火力の爆破が打ち出された。放たれた爆発はもの凄い音を立てながら空中の瓦礫を一掃する。その衝撃波に麗日本人も巻き込まれ、吹き飛ばされてしまった。それでも諦めなかった麗日だが、最後には身体が限界を迎え、倒れ込んだ。麗日の気絶を確認すると、

 

 「麗日さん行動不能!二回戦進出爆豪くん!」

 

ミッドナイトが高らかにそう告げる。爆豪勝己の二回戦進出が決まった。こうして一回戦の全ての試合が終わった。

 




書き溜めがなくなってきて焦る笑
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