ヒーローとして活躍したい滅却師   作:娯楽のチェスター

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どーも、チェスターです!
今日も暑いですね…一応投稿出来る頻度をあげるため頑張っていこうと思います!


第八話 体育祭開幕 その1

《ヘイ!!刮目しろオーディエンス!群がれマスメディア!一年ステージの入場だ!》

 

プレゼントマイクが実況を初め、それに伴い会場のボルテージも一気に上がる。ヒーロー科、普通科、サポート科、経営科の順で入場を始めるが、特に一年A組が入場するときは会場は大盛り上がりを見せた。それほど注目されていると言う事なのだろう。そしてすべての一年生が整列し終わると前にある壇の上に立っているミッドナイトが声を張り上げる。

 

 「選手宣誓!1ーA代表!送崎 景!」

 

名前が呼ばれ、この場にいる生徒全員に注目される中、送崎は前に出た。

 

 「送崎君なんだ…!」

 「ま、入試一位通過だしな。当然だろ」

 「ヒーロー科の入試、な?」

 

緑谷と瀬呂が話していると、他の科の生徒が嫌みっぽく絡んできた

 

 「対抗心剥き出しだな」

 「それもこれも全部お前のせいたぞ爆豪」

 「うるせぇよ」

 

瀬呂や上鳴などが声を落として喋っていると、送崎が宣誓の言葉を述べ始めた。そして宣誓が終わると観客の拍手の中、送崎は自分の列へ戻った。

 

 「さあて、それじゃあ早速始めましょう!第一種目はいわゆる予選よ!毎年多くの者がティアドリンク!さて運命の第一種目、今年は障害物競走!」

 

再びミッドナイトが話し始め、第一種目について説明を始めた。

 

 「計11クラス全員参加のレースよ!コースはこのスタジアムの外周約4㎞!我が校は自由が売り文句!コースを守れば何をしたって構わないわ!さあさあ、位置につきまくりなさい!」

 

ミッドナイトが説明を終えると全ての生徒達はスタート位置に付いた。そしてゲートに付いている三つのランプの明かりが消えたその瞬間、

 

 「スタート!!!」

 

ミッドナイトが開始の合図をする。開始の合図が聞こえた途端、全ての生徒はゲートの入り口になだれ込んだ。

 

 《さ~て実況していくぜ!解説Are you ready?ミイラマン!》

 《無理矢理呼んだんだろうが》

 《早速だがミイラマン、序盤の見所は!?》

 《今だよ》

 

相澤はゲートの様子を見ながらそう呟く。ゲートの中は一斉に生徒がなだれ込んだため、却って皆身動きが取れない状態になっていた。最初の見所はこの密集地帯をどう切り抜けていいスタートに繋げるかということらしい。観客や実況組が見守る中、

 

ヒュオォォォォォォォォォ!!!

 

と突然風の唸り声の様なモノが聞こえたと思ったらその直後、大勢の生徒ごとゲートが凍り付いてしまった。そして急冷によって引き起こされた白い煙のなかから出てくる人影が二つ。その正体は、一人はこの氷を生み出した人物であり、地上をその足で駆ける轟。そしてもう一人は身体から無数の触手を伸ばし地面に突き刺すと自身の足場だけ氷が砕け、そのまま高く飛び距離を稼ぐ

 

 「悪いな」

 

そう言い残して走る轟。だが、

 

 「どりゃああああああ」

 「甘いわ轟さん!」

 「そう上手くは行かせねぇ!半分野郎!」

 

轟の戦術を読んでいたA組の生徒達は各々の個性を駆使し轟との後を追う。振り返りながらその様子を見た轟は

 

 「クラス連中は当然として、思ったより避けられたな」

 

ひとりでに呟く轟。そして、後ろから触手を地面に刺しながら高速移動してくる送崎

 

 (チッ、やっぱり送崎には意味なかったか。この競技。一位で逃げ切りたかったが)

 

轟は生徒の足下を凍るように個性を発動させたが、送崎はそれを難なくとクリアし、轟の後ろまでついてきたのだろう。そして前方を見るとそこには何と巨大ロボが何体も進行方向に立ち塞がっていた

 

 《さあいきなり障害物だ!まずは手始めに第一関門ロボ・インフェルノ!》

 

マイクの実況がこだまする。そしてそのうちの一体が轟を捕まえようと右手を伸ばした。轟はロボの手のひらが近づくのをギリギリまで引きつけ、轟を掴もうと指を閉じようとした瞬間、氷漬けにしてその場を凌ぐ

送崎は触手の長さを伸ばしロボット達に捕まらぬように高く移動したり飛びやがる事で障害をクリア

 

 

 《1ーA轟と送崎が圧倒的リード!ロボの手を掻い潜り、一瞬で抜き去ったぁぁ!!》

 《相手するだけ時間の無駄だと判断した上での行動。合理的な行動だ。》

 《流石は入試成績一位の男!このまま轟と1位を争いFINISHか!?》

 

そして早くも第二関門に到達した送崎。しかし、

 

 《1ーA送崎 景!早くも第二関門、ザ・フォールに到達!っつっても送崎にはほぼ意味ねぇ!!》

 

第二関門は一言で言えば綱渡りフィールドだった。落ちたら即ゲームオーバーな第二関門。しかし触手に力溜め空高く飛び上がり、カエルのように移動することによりクリア。送崎はそのまましれっと通過し、1位を独占。後続との差を更に広げていく。観客は勿論、スカウト目的で体育祭を見にきたプロヒーロー達もまた、興奮した様子でレースを見ていた。

 

 「一位の奴圧倒的すぎないか!?」

 「まさかあれが噂のエンデヴァーの息子さん?」

 「いや、エンデヴァーの息子は今2位の奴だ。一位は全く別の奴だよ」

 「すげぇ~、エンデヴァーの息子を抑えてトップ独走かよ」

 「確か、今年の入試の実技で歴代最高クラスの得点を叩き出した生徒がいるって話を聞いたことがあるが、あの子のことじゃないか?」

 「マジかよ!?早くも相棒サイドキック争奪戦だな!」

 

そしてマイクの実況がまたもや会場に轟く。

 

 《さあ、早くも最終関門!一面地雷原!してその実体は…ってまたしても意味ねぇ!!送崎!セコすぎるぞその個性!!!!》

 

またしても送崎には関係のない関門だった。地雷のある場所をセンサーで読み取り、その関門も何事も無かったかのように通過した送崎は一気に加速し、地雷原を抜けた先で地面に着地した。あとはスタジアムに向けて走ればいい。送崎がそう思い、走り出そうとしたとき

 

ズドォォォォォォォォォォォン!!

 

ものすごい爆発音が聞こえた。振り返ってみるとそこには緑谷が爆風を利用して送崎の頭上を通過する

 

 (ほぅ…緑谷のヤツ。考えたな。てっきり俺を追い抜けるのは轟か爆豪だと思ってたんだが…)

 

予想を覆し、先頭を走る緑谷に感心した様子を見せる

 そして…

 

 《雄英体育祭!一年ステージ!!最初っから最後までトップ独走!!緑谷の猛烈な追い上げにより一番にスタジアムに帰ってきたのは1-A緑谷出久だぁぁぁぁ!!!》

 

マイクの絶叫がスタジアムに響き渡り、大歓声の中第一種目を2位で終えた送崎。

 

 「予選通過は42名!残念ながら落ちちゃった人も安心なさい、まだ見せ場は用意されてるわ!そして次からいよいよ本戦よ!」

 

 ミッドナイトが話し始めた。どうやら第一種目の通過者は42名らしい。そして次は第二種目。その競技が今、発表されようとしていた。

 

 「さあて、第二種目は…これよ!」

 

ミッドナイトがそう言って前のモニターを指さす。そこには『騎馬戦』という文字がデカデカと表示されていた。そしてミッドナイトが説明を始める。

 

 「参加者は2人~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ。基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど一つ違うのが、先ほどの結果に従い各自にポイントが振り当てられること!与えられるポイントは下から5ずつ!42位が5ポイント、41位が10ポイントといった具合よ!そして一位に与えられるポイントは」

 

そこまで説明すると、ミッドナイトは一呼吸置く。そして再度口を開き、一言

 

 「1000万ポイント!!」

 

声を張り上げてそう言った。一瞬の沈黙の後、全ての生徒の視線がある一点に集中する。第一種目を一位で終えた男、緑谷出久の下に。

 

 (1000万…ね。)

 (つまり一位の騎馬を落とせば…)

 (((どんな順位からでもトップに立てる!!!!)))

 

今この瞬間、この場にいる全員が第二種目の種目の概要を理解する。それは上位の人間ほど狙われる下克上のサバイバルゲームだということ。そして実質、1000万ポイントの奪い合い合戦だということも。

 

 「上を行く者には更なる受難を。雄英に在籍する以上何度でも聞かされるよ。これぞ"Plus Ultra"!予選通過一位の緑谷出久君、持ちポイント1000万!!」

 

ミッドナイトがこちらに鞭を向けながらそう宣言する。全生徒から狩られる対象となった緑谷。その重圧に押しつぶされてしまいそうになる

 

 

 「制限時間は15分。ポイントの合計が騎馬のポイントとなり騎手はそのポイントの数が表示されたハチマキを装着。終了までハチマキを奪い合い、保持ポイントを競うのよ。取ったハチマキは首から上に巻くこと。取りまくれば取りまくる程、管理が大変になるわよ。そして重要なのはハチマキを取られても、また、騎馬が崩れてもアウトにはならないってところ!競技中は個性発動アリの残虐ファイト!でもあくまで騎馬戦、悪質な崩し目的での攻撃は一発退場とします!それじゃこれより15分!チーム決めの交渉スタートよ!」

 

ミッドナイトはルール説明を終えるとチーム決めの合図をした。早速動き出す生徒達。この種目は個人戦では無く団体戦。なので他のメンバーとの連携も大事になってくる。そうすると皆自然とよく知っている者同士、つまり同じクラスメイト同士組むようになる。そして最も狙われるであろう一位の生徒とは皆組みたがらない。

「尾白くん…あの」

 「ご、ごめん…」

周りの生徒達は次々とチームを組んでいく中、緑谷だけは1人取り残されていた

その中で麗日お茶子だけが、彼とチームを組んだ

 

そして2位となった送崎の周りには人集りが出来ていた

「なぁ、送崎!俺と組もうぜ!」

「いやいや、私と組もう!」

「ウチで良かったら組まない?」

 

どうやら2位の送崎の方が本戦に行ける確率が高いと考えた生徒が思いのほか多いようだ。

 

 (さて、どうしたものか)

 

「済まないが、俺は組む相手が決まっている」

 

そう言うと緑谷と麗日の所に行き、

 

 「緑谷。俺と組んでくれないか?」

 

緑谷と麗日の元に送崎がメンバー申請してきた。

 

「「えぇ!?」」

「俺では不満か?」

「い、いや。そんなことないよ!でも…てっきり一位のポイントを奪い取るのかと思ってたから…その」

「うちはええよ!」

麗日はニッコリ微笑みOKサインを出す。緑谷も頷き、了承した

「さて、残りのひとりは…アイツに頼むか」

 

一人の生徒に近づく送崎。その相手は…

 

 

 

 

 

 「それじゃいよいよ始めるわよ!!」

 

 交渉時間の15分が過ぎ、ミッドナイトが開始の笛を鳴らす準備をしながら生徒達に言う。

 

 《さあ起きろイレイザー!15分のチーム決め兼作戦タイムを経て、フィールドに12組の騎馬が並び立ったぁぁ!!》

 《…中々面白い組が揃ったな。》

 《おーーーっと、これは!?なんと予選通過一位の緑谷と二位の送崎が一緒のチームにいるぜぇぇ!!??》

 「「「!?」」」

 

観客がどよめき、一斉に緑谷チームを見る。そこには緑谷を騎手とし、騎馬の内の一人に送崎がいるのが確認できた。普通は上位の奴等ほど同じチームになることを拒む傾向にある。なぜなら合計ポイントが高くなるため、他のチームに狙われるからだ。しかもそれが一位と二位なら尚更だ。しかし彼らは現に同じチームとして準備している。一体何を考えているのだろうか。

 

 《まぁそれはさておき…!さあ上げてけ鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今の狼煙を上げる!!》

 

会場にマイクの声が響き渡ると、垣根は騎馬の4人に声をかける。

 

 「俺が索敵、麗日は俺の身体を軽く、常闇はダークシャドウで敵を牽制。いいな?」

 「「「おう!」」」

そう、最後のメンバーは常闇だった。彼とはそんなに接点はなかったがこの騎馬戦においていい人材だったからだ

 

送崎は騎馬三人の役割を確認し終えると、ちょうどマイクの声が再度響く。

 

 《よ~し組み終わったな!準備はいいかなんて聞かねえぞ!!さあ行くぜ!残虐バトルロワイヤルカウントダウン!》

 

 《スリー!》

 「狙いはァ…」

 

 《ツー!》

 「一つ!!」

 

 《ワン!》

 「感度良好…」

 

 

 

 「スタート!!!」

 

ミッドナイトが合図がした途端、一斉に全ての騎馬が走り出す。狙いは勿論、

 

 「実質1000万の争奪戦だ!!」

 「ハッハッハッ~!1000万いっただくよ~!」

 

緑谷達が持っている1000万ポイント。例外なくすべての騎馬がこちらに向かって押し寄せる。

 

 「いきなり襲来とはな…追われし者の運命」

 「どうする!?送崎くん!」

 「決まっている。逃げ切るぞ、全力で」

 「させねぇ!!!」

 

B組の生徒と思われる騎手がそう叫ぶと突然、地面が柔らかくなり、騎馬3人の足が地中に沈み込んでしまった。

 

 「何これ!?」

 「沈んでる!?あの人の個性か!?」

 

そう言って緑谷はその騎馬の先頭にいる男を見た。騎手は雄叫びを上げながら、騎馬ごとこちらに迫ってきている。

 

 「あかん!抜けへん!」

 「麗日、俺達の身体を軽くしろ。」

 「えっ!?う、うん!」

 

麗日が地中から足を引き抜こうと躍起になっていると送崎が指示を出す。麗日は言われた通り二人の身体を軽くし、そのことを彼に伝える、

 

 「派手に行くぞ…捕まっていろ」

 

瞬時に彼のしようとしていることを理解する。落ちないように触手が3人の身体を固定。すると送崎は地面に向かってガトリング砲を使い身体を浮かせる。本来なら浮くことはないが、麗日の個性により重量を失った3人の体は空高く舞い上がった。

 

 「飛んだ!?一位の個性か!追え!!」

 「耳朗ちゃん!!」

 「わぁってる!!」

 

耳朗のイヤホンジャックが空中の送崎達に向かって伸びてくる。だがそれを察知した常闇がダークシャドウで迎え撃つ。

 

 「っ!?常闇!?」

 「いいぞダークシャドウ。常に俺達の死角を見張れ!」

 『あいよ!』

 「いいアシストだ常闇。お前を選んで正解だった

 「そいつはどうも」

 「麗日、気分はどうだ?問題ないか?」

 「うん!まだ大丈夫!」

 「そうか。だが、一旦降りるぞ」

 

そう言って緑谷達は地面に着地し、騎馬を整える。

 

 「緑谷、後ろの状況は?」

 「うん、三方向から敵が来てる。でもまだ距離がある」

 

緑谷から後方の確認をとり前を向く垣根。前からは爆豪チームや先ほどのB組のチームなどがこちらに迫ってきていた。

 

 《さあ、まだ開始から2分と経ってねえが早くも混戦混戦!1000万を狙わず3位と4位狙いってのも悪くねえ!》

 

マイクの実況が会場に響き渡ると後ろの方から不気味な声が聞こえてきた。

 

 「奪い合い?違うぜ!これは一方的な略奪だ!」

 「送崎君!右斜め後ろから騎馬が接近!ってあれ!?障子君一人!?騎馬戦だよ!?」

 

緑谷が送崎に敵の接近を知らせるも、予想外の敵に驚いていた。とにかく距離を取るため、騎馬が動こうとするも、

 

 「えっ…とれへん!」

 

麗日の左足に何かがくっつき、動けなくなってしまった

 

 「それは峰田君の!!一体どこから!?」

 「ここだよぉ緑谷」

 「それありィ!!??」

 

障子の広げた腕の隙間から顔を覗かせる峰田。驚きの声を上げる緑谷だったがミッドナイトはアリだと判断した。さらにその隙間から何かがすごい速さで打ち出されてきた。

 

 「…お前もいるのか、蛙吹」

 「梅雨ちゃんと呼んで」

咄嗟に触手を伸ばし緑谷を守る。彼の言う通り出所の方へ目を向けるとそこには蛙吹の姿があった。つまり障子の腕の中には峰田と蛙吹が隠れていたという訳だ。

 

 「でも流石ね 送崎ちゃん。完全に見えてないと思ったのに」

 「相手が悪かったな…だが蛙吹と峰田を匿いながら障子が突撃。よく考えついた、いい作戦だ」

 

 

そう言って蛙吹と峰田は次々と攻撃を仕掛けてくる。蛙吹の舌攻撃と峰田のボールを躱しながら、

 

 「麗日、ここから離れる。全員を軽くしてくれ」

 「で、でも!このボールが!」

 

送崎が麗日に指示を出す。だが左足にくっついたボールが邪魔で身動きが取れない麗日はそう言って送崎の方を見るが

 

 「大丈夫だ。問題ないそれと左足上げたままの体勢でいろ」

 「うん!」

 

力強く返事をし麗日は言われた通り身体を軽くし、ボールがくっついた左足を上げた状態で待機した。そして再度触手を展開。無数の触手がを麗日の左足に付いているボール目掛けて突き立てる

 

ズガァァァン!!

 

触手の先端はボールを貫き、そのまま地面に突き刺さる。ボールごと地面を貫いたのだ。これで麗日の左足からボールがちぎり取れて自由になった。

 

 「飛ぶぞ!」

 

そう言うや否や送崎は再び騎馬ごと空に舞う。

 

 「これで離れられた!」

 

緑谷が下を見ながらそう呟く

 

「いや、そういう訳には行かないようだ」

「えっ…」

バァァァァン!!

 

と何かが爆発するような、聞き慣れた音がした。緑谷が嫌な予感を抱えながらその音の方向を見ると、爆豪が爆破によって空を飛び、こちらに向かってくるのが見えた。

 

 「か、かっちゃん!?」

 「調子乗ってんじゃねえぞ!クソカス野郎共!!」

 

そう叫びながらあっという間に緑谷達に追いついた爆豪は緑谷のハチマキに手を伸ばす。

 

 「常闇君!」

 『のわっ!?』

 

緑谷が咄嗟に叫び、それを聞いた常闇は素早くダークシャドウを出現させ爆豪から緑谷を守る。爆豪の爆破攻撃を喰らい、怯んだダークシャドーだったがそれでも緑谷を守り通した。

 

 「惜しかったな…爆豪」

 「チッ!」

 

悔しそうに舌打ちする爆豪だったがそのまま落下していき、瀬呂のテープで回収され騎馬に戻った。

 

 《騎馬から離れたぞ!?いいのかアレ!?》

 「テクニカルなのでオッケーよ!地面に付いてたらダメだったけど。って言うか送崎君がオッケーなら爆豪君のもオッケーじゃないと、ね?」

 

マイクがミッドナイトに尋ねるもミッドナイトはオッケーサインを出す。そして送崎は再び地面に着地しガトリング砲をしまう

 

 「麗日、体調は?」

 「うん!まだまだいける!」

 「そうか。ナイス判断だったぞ緑谷。そしてよくガードしたな常闇」

 

緑谷や常闇を労うと再び前を向く。とここでマイクの声が再び聞こえる。

 

 《さあ各チームのポイントはどうなっているのか?7分経過した現在のランクをスクリーンに表示するぜえ!ってあら?ちょっと待てよコレ。A組緑谷以外パッとしてねぇってか…爆豪…あれ!?》

 

会場にどよめきが走る。緑谷もスクリーンに目を向けるとそこには緑谷と送崎、轟以外のA組チームのポイントが0であることが確認できた。その代わりに高ランクにいるのはB組の面々。そして今度は爆豪の方を見るとB組のチームと相対して何やら喋っているのが見えた。きっと今し方ポイントを取られたチームに何か言われているのだろう。すると緑谷が

 

 「B組は予選を捨てた長期スパンの策って訳か。でもそれは発想から察するに僕たちを狙うことに必ずしも固執していない」

 

といつものようにブツブツ一人で呟いるのが聞こえた。

騎馬の3人に指示を出そうとする。するとその時、

 

ギィィィィィィィン!!!

 

と急ブレーキをきかせながら一つのチームが緑谷達の前に立ち塞がった。

 

 《さあ残り時間半分を切ったぞ!いよいよ騎馬戦は後半戦に突入!予想だにしないB組優勢の中、果たして1000万ポイントは誰に頭を垂れるのか!?》

 

マイクの実況の中、二つのチームが相対する。一方は緑谷達のチーム。そしてもう一方は予選三位通過の男、轟のチームだ。両者がにらみ合う中、

 

 「そろそろ奪るぞ」

 

轟が先に口を開き、宣戦布告する。

 「轟君…」

「怖気付くな、緑谷。俺達がお前を守り通す」

 「…うん!」

睨み合う両者。そこにこれ以上言葉は必要じゃない。

あとは実力で互いのポイントを奪い合うのみ

 

 

 

 




気が付いたら長い間書いてました(;・・)
すみません、読み疲れるかもです……
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