それでは本編どうぞ!
「私!大地君の事が好きなの!」
その言葉はクラスのみんなに色んな衝撃を走らせた。クラスのマドンナが自分以外に告白した事に傷つく男子。とうとう告白したかと黄色い歓声をあげる女子、色んな反応があったが特に衝撃を受けたのは天之川だった。
「な…何を言ってるんだ?香織」
天之河は震えながら香織に近づく。しかし香織は何も答えずただ顔を真っ赤にしていた。
「香織、一体なんの冗談だ?」
「何を言ってるの?天之川君知らないだけで白崎さんはずっと大地君の事が好きだったんだよ」
「そんな訳ないだろ、香織は俺と」
「天之川君。良い加減気付こうよ。気付いていないかも知れないけど天之川君以外みんな気付いてるよ」
「ええ⁉︎」
みんな気付いてるという言葉に白崎が反応した。本人は気付いてないと思っていた様だがバレバレである。
「南雲は一体何を言ってるんだ。そんな訳ないだろ。なぁみんな」
天之河は皆に意見を求めた。求めたが誰もそれに反応する者はいなかった。つまり南雲の意見に全員が肯定したと言うことだ。だがその真実を受け入れる事ができなかった。
「そ、そんな訳ない!そうだ!孫!貴様が白崎に変な魔法でも掛けたんだな!そうに違いない!」
「は?」
苦し紛れに出た悪あがきがあまりにも突拍子もなさすぎて大地はため息を漏らしてしまう。
「あのな、俺は戦士だぞ。そんな魔法なんか覚えている訳ないだろ」
「どうせそれも嘘なんだろ!だからステータスプレートを見せられない。違うか!」
「違う」
天之河の問いに即答する大地。しかし天之川は諦めない。
「ならステータスプレートを見せてみろ!」
「無理だ」
「ステータスプレートを見せられない事が何よりの証拠だ!そうだろみんな!」
「そっ、そうだ」
「そうだ!きっとなんか魔法を掛けたんだろ!」
「この卑怯者!」
「俺達の白崎さんを返せ!」
とうとう天之河のカリスマ(笑)にあてられたみんなが天之川の味方をする様になった。先程までは天之川河から同意を求められても顔を俯くだけだったのに操った可能性があると分かるやいなや天之河に着くなんてつくづく現実を見れてないクラスメイト達だと大地達は思う。
「俺がもしそんな魔法が出来るとしたらお前らにも掛けてると思うんだが」
「俺は意思は強い!どうせ俺の事は操れなかったんだろ!」
「そうよ!天之河君を操れる訳ないわ!」
「残念だったな!この変態が!」
もう何を言っても聞く耳を持たないクラスメイトに軽蔑の目すら浮かべる。その言い分なら白崎の意思は弱いって事になるが。大地は何を言っても聞かないと思いながらもクラスメイトだったよしみで話を聞いてやる事にした。
「まぁそんな魔法使えないけど使っていたらどうするつもりだったんだ?」
「俺は孫!貴様を倒す!」
「いいぞ!やっちまえ!」
「天之川かっこいい!」
「はぁ…使えないって言ってるだろ。それで一体どうやって?ベヒモスにダメージを与えられなかったお前がダメージを与えた俺にどうやって勝つと?そして倒したらどうするんだ?」
「うるせぇぞ!どうせマグレでダメージ与えたに過ぎないお前が!」
「そうよそうよ!天之川より強いなんてそんな事あるはず無いじゃない!」
「そうだ!勇者より強いなんてある訳ないだろ!」
「良い加減外野は黙ってくれない?状況も正しく認識出来ない癖に。まぁそれは勇者(笑)も同じか」
大地はクラスメイトの言葉がここまでくると呆れて笑えてきた。それに笑われたと思った天之河は頭に血を昇らせる。
「何がおかしい!」
「だって全てがおかしいだろ。まぐれってのは勘が当たった時や攻撃が当たった時に使う。しかし攻撃の威力に置いてはどんな状況でもまぐれっていうのは起きない。何故ならそいつの限界の力があるからだ。お前らは技がない単純な力比べでマグレでなんかいうか?言わない。何故ならまぐれが存在しない領域だからだ。まぁこんな事言ってもお前らは理解出来ないだろうけどな」
「なんだと⁉︎」
「それに倒すってのはどこまで言ったら倒すになるんだ?」
「そんなの相手が参ったって言うまでに決まっているだろ」
「ふっふっ…アッハッハっ!馬鹿かお前!何事も圧倒し、相手が戦う事すら馬鹿馬鹿しくなる様な力も持ってない癖に相手が参ったって言うまで?どこまで自分の力を過信すれば気が済まんだよ!」
「それ以外に何があるって言うんだ!」
「それは殺す以外にないだろ」
「なっ⁉︎そんな事して言い訳ないだろ!」
大地はどこまでしたら良いと聞かれて死ぬまでと即答した。その瞬間誰もが大地を恐ろしく思った。だが現実を見えている第三者が答えたら恐らく同じ答えになるだろう。そして本当に恐ろしいのは大地ではなく天之河達である事も。
「戦争に喜んで参加表明して周りを巻き込んだ馬鹿が何を言ってる。言っただろ。戦争って言うのは正義と正義のぶつかり合い。殺し合いの場だってな。お前は本当に殺しをしないで済むと思っているのか?」
「当たり前だ!俺は誰も死なせない!」
天之河は大地の問いにに堂々と答える。その立ち振る舞いに女子達はうっとりし、男子達は頼もしいと思った。しかしそんなのは綺麗事だ。
「それじゃあ白崎の魔法が俺を殺さないと解けないとしたら?」
「⁉︎」
「さぁどうするんだ?お前は白崎を助ける為に人を殺すのか?殺さないよな!お前は今誰も殺さないって言ったんだもんな!しかも殺人未遂した檜山を許した!それなのに俺を殺したらどうなると思う?お前の信用はガタ落ちだ!結局誰も殺さないと言ったのはまやかし!自分の都合で言ったことを変える奴だってな!」
「グッ」
天之河はこの事に歯を噛みしめる。大地の言ったことは正しいからだ。殺さないと白崎は助けられない。しかし殺せば誰も殺させないと言った事が嘘になる。このことに噛みしめる事しか出来なかった。
「とにかく俺が言いたいのは戦争で血を流させないでいるなんて事は出来ないんだよ。………悪かった白崎。お前の勇気ある行動に邪魔が入っちまって」
「ううん。別に大地君は何も悪くないよ」
告白というそれだけでも勇気ある行動を大勢の前でした白崎を無碍にした事をしっかり謝った。これは当たり前のことだ。怒っても良い程の事をしたのにも関わらず白崎はいつもの笑顔で許す。そんな白崎の笑顔を見て自然と顔も綻ぶ。そんな大地の笑顔を見て白崎も笑顔になる。天之河は口を挟もうとするが先程から大地と天之河の言い争いに参加せず静かに状況を見据えていた谷口が口を押さえて邪魔していた。
「なっ⁉︎なにmGtd」
「黙ってて!女の子が勇気を振り絞ってるんだよ!これ以上邪魔しないで!」
「だから白崎は操られて」
「いい加減現実を見て!かおりんは貴方のもんじゃないんだよ!誰を好きになろうとかおりんの勝手じゃん!かおりんは中学生の頃から孫君の事が好きなんだよ!何年も想いを寄せて奥手だったのを勇気を出して一世一代の告白をしてるのにそれをなんで邪魔するの⁉︎かおりんが好きなら黙って見守ってて!」
谷口は泣きながら叫んだ。今まで何度も白崎から相談を受けてきたからだ。ずっと見守ってきたからだ。それをただでさえ好きな人がいなくなろうとしてる悲しい時に周りに邪魔がいるなんて白崎が可愛そうだと泣きながら叫んでいるのだ。そんな谷口の必死の懇願に天之河は口をつぐむ。
「恥ずかしいか?」
「それはそうだよ。私告白したの初めてなんだよ。それも皆んなの前で」
「……場所を変えたいか?」
「え?…別にいいよ。覚悟は出来てる」
大地は白崎の気持ちを汲み取って場所を変えるよう提案するが白崎は拒否する。それでも恥ずかしさか顔がいつもより赤い。それに覚悟も伝わった。そんな白崎に敬意を表する大地。
「白崎。本当に悪いが少し待ってくれ」
「え、うん分かった」
大地はそう言って白崎の元を離れる。白崎は悪いと言われた時失恋したと思ったがそうではないことに胸を撫で下ろす。大地が白崎から離れて向かったのはメルドのとこだった。
「メルドさん。本当に色々と迷惑をかけてすいません」
「そんな事は大丈夫だ。それよりいいのか?こんなに最悪な別れ方になって」
「別に大丈夫です。ここに召喚された時に既に別れる決心はついてますから。それよりここを少し離れます。勇気を込めて告白してくれたのにこれ以上邪魔させる訳にはいきませんから」
「そうか。……やっぱり白崎の事が好きなんだな」
「……どうしてそう思うんです?」
「なんとなくさ。お前が何かしらあって白崎と距離を取ろうとしてるのは見て取れた。それを見て仲が悪いのかと思ったが違った。お前はいつでも白崎の心配をしていた。大迷宮に潜った後でも白崎を心配してるのは視線で分かったぞ」
「え?…あんた何者ですか?俺最後尾にいたのに」
「はっはっ。視線を探るのは得意でね。離脱する事は認める」
「ありがとうございます」
「…後悔のない選択をしろよ」
「…分かってます。俺だって覚悟は決めました」
大地はもう一度メルドにお辞儀をすると白崎に向かって手を差し伸べた。
「手を取ってくれ。ここから少し離れる」
「別にそんな事しなくても歩けるけど」
「それじゃダメだ。誰かが追ってくるかもしれない。それだと意味がないんだ。一瞬で移動するから手を取った後少し目を閉じててくれ」
「うっうん」
白崎は少し恥ずかしながらも大地の手を取る。すると大地は白崎を自分の元に引き込む。その行為に白崎は目を見開くが閉じてと言われて強く目を閉じる。周りからは白崎を抱き寄せたように見え批判の声が殺到する。しかし大地はそんな事を無視して人が認識できる速さを超越したスピードでこの場を去った。周りからしたら消えたと思うだろう。天之河などは騒いでいるが誰も大地達を目で追えた者はおらず追いかける事は出来なかった。
「もう大丈夫だ。目を開けて」
「も、もう?」
大地は時間にして1秒程で先程いた場所とは違う落ち着いた場所に移動した。白崎は目を閉じてから全然時間が経っていないのに開けて良いと言われ戸惑いながらも開けるとそこには誰も居なかった。まさか本当に移動出来てるとは思わなかった白崎はとても驚く。
「えぇ⁉︎さっきと違う!みんな居ない。大地君瞬間移動したの?」
「ただ速く動いただけだよ。俺の瞬間移動は相手の生命エネルギーを感知出来ないと出来ないんだ。それが感じられない場所、つまり誰もいない場所には瞬間移動出来ないんだ」
「へぇそうなんだ。やっぱり大地君って凄いね」
大地は白崎の笑顔を見てやはり顔が綻ぶ。こんなおおよそ人の域を逸脱した力。この力を目撃しても恐れずに素直に褒められるのは彼女の良いところなんだろう。だからこそあの時何故白崎が戦争に参加しようとしたのか理解が出来なかった。
「白崎、いや
「はっはい!」
初めて名前呼びした事に香織は反射的に大きな声が出てしまった。
「告白してくれてありがとう。嬉しいよ」
「えへへ、どういたしまして」
「俺はな、実はお前の事好きだったんだ。いつからか忘れていたけどお前の笑顔を見てるうちにそれだけで心が温まるのを感じてたんだ」
「え?えええ!そうだったの⁉︎てっきり私の片思いかと思ってた」
「でもこっちに来てから俺の香織への扱いが雑になのは戸惑ったと思う」
「……うん。こっちに来る前と違って無視されてるなって事は薄々気付いてたよ。昨日の夜の時も追い返されちゃったし私嫌われてるのかなって思ったんだ」
「俺は何度か自分で気付いてもらう為にヒントを出したんだが分かったか?」
「うん。昨日ね、あの後南雲君がヒントくれてね。それで多分だけど分かって来たんだ。それで今日助けられた時に確証を持てたと思う」
「……」
「大地君はさ、私が戦争に参加する事に怒ってたのかな?合ってる?」
「正解だ。俺はお前が優しく争いを好かない奴だって思ってた。だからこそあの時戦争に参加すると表明した事に俺は勝手だが酷く落胆したんだ。俺が思っていた白崎は幻だったのかなって」
「……ごめん」
「謝んないでくれ。そんな事するなら何故あの時戦争に参加しようとした?頭が良かったお前なら戦争がどんなものか知ってるはずだろ。しかもクラスの代表達が全員参加するなんて言ったら他のものがしたくても反抗出来ないのは分かるだろ」
大地は肩を震わせながら静かに言った。そんな大地を見てどれほど自分に落胆しているのかが肌で感じた。
「なんであんな事を言った?」
「…私あの時凄く動揺してたんだ。あまりにも突拍子もない話でどうすれば良いか分かんなかった。でもそんな時に天之河君が参加するって言った時に愛ちゃん先生が止めたでしょ。私はどっちにつけばいいか分かんなかった。確かにここの人が苦しい目に遭ってるのは分かったけど戦う勇気なんて持ってなかったから。それで雫ちゃんも参加するて言い出して私に目が向いたの。その顔を見て怖くなった。もし自分だけ違ったらなんて思われるのか怖くて。それにもしかしたら参加する訳があったんじゃないかって思って……ううん。そう思い込んだだけなのかも。だからごめんね。私こういうの自分で決められないどうしようもない馬鹿だった。…ごめんね」
香織は語ってくれた。あの時ただ怖かったのだ、いきなり知らない場所に連れてこられて戦争に参加してくれなんて言われたのだ。武術経験のない普通の女子高生がだ。何故そんな当たり前の事に気付かなかった。香織が酷い?馬鹿を言え。酷いのは自分の方だ。何が落胆しただ。何が幻だったのかなだ。ふざけるんじゃねえ!何様だテメェ!…そう思った大地は両膝をついて正座する。香織は大地の行動に戸惑っていた。
「え⁈大地君…何してるの?」
「かおり。済まなかった。俺が馬鹿だった。お前があの時どんな気持ちだったのか確かめもしなかった。それなのにいい加減な事して……馬鹿なのは俺の方だ!俺はお前にどんな償いをすれば……」
「…土下座なんて止めて」
「そんな事出来ない」
「……じゃあそのまま聞いて。私達はお互いに馬鹿だったそれでいいじゃない。だからもう一回やり直そうよ。大地君だって冷静じゃなかったんだよ。いつもの大地君なら気付いてたと思うよ。だって私が落ち込んでたら一番最初に気付いてくれるのはいつも大地君だもんっ。だから私も連れてってよ」
香織は笑顔でそう言う。その笑顔は誰でも魅了する素敵な笑顔だった。その笑顔につい一緒にいたいと思ってしまうがそれは出来ない。
「香織。そう言ってくれて嬉しい。でも連れてく事は出来ない」
「…なんでなの?」
「俺達がこれから向かうのはオルクス大迷宮の最深部。どれほどの期間を要するか分からない。それに食料がある保証などはない。それに魔物の強さも大幅に上がるだろう。そんな所に香織を連れて行けない」
「ならわざわざそんな所に行かなくていいじゃない!死ぬかも知れないんだよ!」
「悪いこれは前から決めていた事だ。俺の力は異端だ。必ず教会に目をつけられるだろう。そうなったらどうなるか分からない。だから俺はここで姿を消す」
「そんな」
香織は大地の話を聞いて膝をつく。そんな香織に大地は優しく話しかける。香織が自分にそうしてくれたように、安心させるように。
「かおり。俺は必ずお前の元に帰ってくる。それまで絶対に死んだりしない。そして再会した時に言わせてくれ」
「何を?」
「それは…そん時に言う」
「ふふっ、なにそれ」
「だから安心して待っててくれ。別に他に好きな人が出来てもいいぜ」
「もう!大地君のいじわる!」
2人の間に笑いが生まれる。そして最後に指切りをした。
「じゃあ約束ね。絶対に死なないで」
「分かってる。香織は危なくなったら大声で叫んでくれ。必ず助けに行く」
「「指切りげんまん嘘ついたら」」
「責任とって結婚しーます!」
「ええ⁈」
「そんなに驚く?」
「だって死んだら無理だろ」
「だって絶対死なないんでしょ?それともそんなに結婚するの嫌?」
「そう言う訳じゃ」
「じゃあ別にいいでしょ」
大地はだんだん香織の気が強くなってるような気がした。そして香織手を取り先程いた場所に瞬間移動する。ハジメの元に移動した。予めみんなからの死角にいるよう行っていたので戻って来て香織と別れハジメを連れて移動しても騒がれなかった。
「大地君。良かったの?」
「ああ、俺も冷静じゃなかったんだな」
「そうだと思うよ。こっちに来てから大地常に顔が強張っていたもん」
「ハジメはよく見てるな。それにしても香織にヒント与えたんだってな」
「え?あははっなんの話…あれ、今香織って」
「さてハジメ。こっからは未知の領域だ覚悟出来てるんだろうな?」
「そらした…うん。もう出来てるよ」
大地とハジメは降りれる限界まで降りた。これから未知の世界にどう挑んで行くのか
とうとう大地達は真大迷宮に突入して行きます。こっから香織はあまりでなくなるのでご了承下さい。
天之河達は香織が帰って来た事を確認すると安心して大地達の事はお構いなしに帰っていきました。メルドや香織、八重樫は大地達の身を案じて帰りを待つ事になりました。
それではご愛読ありがとうございました。次回もお楽しみに
このままだと大地の無双だけで終わってしまうんですが、それだと面白くないと思うので敵を増やしたいんです。そこでよければ下のうちから誰か選んでほしいです。
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敵増やさず大地の無双
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フリーザ
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セル
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ブウ
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ベビー