シンフォギアの世界に転移•裏   作:キーホルダー

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世界の終わり 12周目

頭を悩ませていたが、もしかしてと嫌な予感がよぎったので、

風鳴さんへどうにか連絡を取ろうと思い、色々調べた。

 

とりあえず、一番連絡のつきそうな防衛省の窓口に連絡することを決めた。

司書さんに無理を言って、電話を借りて連絡をする。

『はい、こちら防衛省•自衛隊案内窓口です。

 御用件の方をお願いします。』

「え、え〜と、霧崎サクラって言います。」

(しまった!勢いで電話しちゃったけど何て言ったらいいんだ!?)

「この前、ノイズに遭遇した時に自衛隊の人に助けていただいて、

 直接お礼が言いたいんですけども、あ!名前は風鳴弦十郎さんという名前の方です!」

『少し担当に確認を取りますので、しばらくお待ち下さい。』

「あ、お願いします。」

(‥‥‥ダメそうな予感。)

暫くしてから、

『もしもし、霧崎サクラ様?』

「もしもし、はい!霧崎です!」

『確認が、少し遅れて申し訳ありません。

 担当のものにお繋ぎしますね。』

「ありがとうございます!」

(良かった。風鳴さん、生きてた。)

 

『もしもし、風鳴八紘です。

 御用件の方をどうぞ。』

(違うじゃん!!!身内だけども違うじゃん!!!)

「あ、霧崎サクラと言います。風鳴弦十郎さんにお話があったのですが、

 間違えちゃったみたいです。あはは‥‥‥」

『‥‥‥弦にお礼を言いたいと聞いていたのだが?』

「あ、はい!そうなんです。連絡先を知らなかったので、

 片っ端から電話をしていたところです。」

『なら、本人に直接言って貰えるとあいつも喜ぶだろう。

 使いの者を出すから、君は今どこにいるんだ?』

「え、あ!ありがとうございます!場所はーー」

場所を八紘さんに伝える。

『では、そこで待っているといい。

 すぐに向かわせる。』

「何から何まで、ありがとうございます。」

『‥‥‥いや、私がそうしたいのだ。気にしなくていい

 すまないが、次の仕事があるので、これで切らせてもらう。』

「お仕事中すみませんでした!

 対応していただき、ありがとうございます!」

電話が切れたので、受話器を下ろし、外に出る。

 

しばらく迎えの人を待っていると

目の前にピンクの車がとまった。

「あなたが、風鳴八紘さんから、弦十郎君のところに送って欲しい子かしら?」

車から女性が降りてくる。

「はい!霧崎サクラです!」

(あ、ラスボスだ。)

「私は、出来る女の櫻井了子よ。よろしくね〜。

 霧崎君」

櫻井了子が、笑顔で手を振ってくる。

「さ、立ち話もなんだし、目的地へ向かいましょうか。

 助手席に座って頂戴」

櫻井さんが、助手席側の扉を開けてる。

「お願いします。」

 

それから、櫻井さんと雑談しながら、目的地へと向かう。

あまり人気のないところで、車が停まる。

「ここよ。霧崎君、ついてきて頂戴。」

「はい‥‥‥」

櫻井さんの後を追う。

視界に入る全てのものが、嫌な予感を加速させる。

「‥‥‥ここよ。」

櫻井さんが、立ち止まったところには、

『風鳴弦十郎』と書かれた墓石が、サクラの目の前にある。

サクラは、膝をつく。

(‥‥‥何なんだ?これ?‥‥‥頭が追いつかない。

死んでるの?本当に?響ちゃんみたいに行方不明扱いじゃなくて?)

「‥‥‥どうして?」

「弦十郎君ね。ノイズ災害が起きた際に、人命救助にあたっていたんだけど、

 逃げ遅れた子供を庇って‥‥‥」

「‥‥‥それって何時頃ですか?」

「え?そうね。‥‥‥確か」

櫻井さんが言った日付は、俺が初めて風鳴さんに会った日だった。

(‥‥‥俺のせいで死んだんじゃないか?)

そんな思考が少しづつ巡り始める。

 

それから、しばらくして櫻井さんに立たせてもらい、町まで送ってもらった。

「‥‥‥本当に家まで送らなくて良かったの?」

「はい‥‥‥、色々考えたいので。」

「そう、気をつけて帰りなさいね。」

櫻井さんは、車を走らせて、見えなくなる。

 

俺はいつもの神社に戻ってくる。

「‥‥‥目だけでも瞑ろう。」

それからは、人と関わらないようにする為に山に篭り、

ただただ無気力に過ごし続けた。

 

とてつもない轟音がした後、月に向かって光が伸びる。

「‥‥‥なんだろうあれ」

月が、物理的に三日月になる。

(殺せんせーを思い出すな。あれ。)

しばらく眺めていると思考が回り始める。

「あ!月が破壊されてる!

 どんだけ、ぼーっとしてたんだよ!」

俺は、慌てて山を降りる。

 

地面が大きく揺れ、体制を崩し木の枝が刺さる。

「うわ‥‥‥刺さった。最悪。」

木の枝を抜くと血が、出る事もなく傷が治る。

「‥‥‥沢山出てる。」

天まで伸びる大きな塔が、地面から幾つも生えてくる。

サクラは、急いでリディアンに向かった。

 

リディアンに着くと

高い塔が、学校だった場所から伸びており、

元々人間だったであろう物が、瓦礫の隙間から見え隠れしていた。

「‥‥‥ぐろ」

「歓喜である。忌々しい月遺跡がなくなったことにより、

 復活できた。褒めて遣わすぞ。人間」

「‥‥‥バラルの呪詛の正体は、これだったのか?

 じゃあ、あのお方は、アレを封印する為に‥‥‥」

見つからないようにこっそりと声のした方を見てみる。

 

そこには、何故か未来さんを依代にしたシェム•ハと

自分のした事に絶望したフィーネがいた。

(すごく修羅場です。)

瞬きをした瞬間、シェム•ハが消えて、

背中から抱きしめられる。

「ほう、久しいな。

 クロノスよ。いつぶりであろうな?」

「‥‥‥しょ、初対面です。」

「遺憾である。その道具を我が、見間違うはずがなかろう?」

シェム•ハは、動けないサクラの懐から砂時計を取り出す。

「‥‥‥え?それだけ?」

「‥‥‥復活は、まだしていなかったか。」

思わず、素で聞き返したサクラに呆れながら

シェム•ハは、砂時計をサクラの懐に戻す。

「‥‥‥あの、そろそろ離れて欲しいなぁ、なんて」

「フッ、愚問である。

 同じ復讐を誓い合った同志よ。」

(物騒な同志だな。)

 

サクラに向かって、フィーネが鞭を飛ばす。

「ならば!私があの方に変わって戦う!」

「蛮勇だが、褒めてやろう。

 神に挑むその心意気を。」

鞭は当たる直前で、真下へ落ちる。

「完全には、ほど遠いな。

 だが今の貴様でも、凌駕しているだけ、充分であろう。」

シェム•ハが、指を鳴らすと瓦礫に埋れていた人間が全て元どおりになり、

フィーネを取り囲む。

「さて、どこまで続くか見せてもらうとしーー」

サクラは時を止めて、シェム•ハを解き、フィーネに駆け寄る。

「これは逃げの一手しかないでしょ!」

フィーネを担ぎ、その場から逃げ出す。

 

逃げて行くサクラを、シェム•ハは眺めていた。

(ふむ、世界全体が停止しているか‥‥‥。

‥‥‥クロノスと比較にならん強さだ。手元に置いておきたくなるな。

体が、動くようになってから探し出すとしよう。)

 

 

 

なんとか逃げたサクラは、山にあった古い研究所?跡地に逃げ込んでいた。

「‥‥‥何故、私を連れて逃げた?」

「‥‥‥勢いです。すみませんでした。」

サクラは、時間停止から解除されたフィーネから鞭を突きつけられ、

土下座をしていた。

「はぁ〜、まぁいい。さっきのものを見せろ。」

「さっき?」

「砂時計だ!早くしろ!」

「は、はい!」

砂時計をフィーネに渡すと

色々と調べた後、サクラに返す。

「おい、今からする質問を正確に答えろ。」

「はい!」

俺が、この世界に来たこと

砂時計で、何が出来るのか

この世界に来た目的

を聞かれたので、答える。

フィーネは研究所にあった、動くパソコンを使い文字を打ち込んでいく。

 

フィーネが、サクラの手に持つ砂時計を指差す。

「まず、貴様が元の世界に帰れないのは、そいつのせいだ。」

「これ?」

「そうだ。貴様が死んだ時にこの世界に来た

 最初の方に飛ばされると言ったな。」

「はい、砂時計を壊しても同じでした。」

「砂時計が、貴様をこの世界の時間に固定してしまっているのだ。」

「??」

サクラが、首を傾げる。

「貴様の生まれた世界が、この世界だと

 砂時計が認識しているんだ。」

「‥‥‥じゃあ!認識を変えれば、帰れる!」

「それは出来ない。何故ならその砂時計に忌々しくも神が宿っており、

 貴様がその依代だからだ。」

「つまり?」

「砂時計に宿る神が、元の世界に帰ることを拒んでいるのだ。」

「‥‥‥うそ」

「元の世界に帰る方法としては、3つある。

 貴様が、魂ごと死ぬか、

 砂時計を壊すか、

 地球を破壊たうえで、砂時計を破壊するかだ。」

「最初の2つは分かるんですが、最後のは物騒すぎません?」

「言っただろう、この世界に砂時計によって固定されてるのだ。

 つまり、貴様は星に楔を打たれた状態だ。

 繋がっている星を砕けば、固定する場所を失い砕けると事だ。」

(つまり、どういう事だってばよ。)

「‥‥‥分からないなら、それで構わん。そういう方法があるという事だ。」

「ほう、面白い話だったぞ。」

フィーネの口が勝手に動き出す。

「クッ!時間がない!

 おい、これをもって過去の私に会え!」

フィーネから、パソコンからメモリーカードを抜き取り、渡される。

「それで、私の協力が得られるはずだ!」

「え?なんで俺に?」

「過去に戻れるのが貴様だけだからだ!

 そしてあの方のした事を無駄に‥‥‥したくない。」

(でも、過去に帰るなんて、どうやって?

死んだら、メモリーカードが持ち帰れないし!)

 

フィーネが、サクラの肩を掴む。

「死んで過去に帰れるということは、生きて帰れる可能性もあるという

 『ほう、驚嘆に値する。我を拒む』時を止める事も出来るのだ!」

「ええ〜と、」

サクラは、砂時計を取り出し、祈りを捧げるように

過去をイメージする。

すると世界が歪み始める。

(あ、この感覚は、過去に飛ぶ感じ。)

 

11周目

(ここは?)

いつものリスポーン地点に出た俺は、慌ててポケットを見るとメモリーカードが入っていた。

「良かった〜、あーー」

灰になる。

 

12周目

ノイズから逃げ切り、いつもの神社に来ていた。

「良かった。なくなって無かった。」

ポケットから、メモリーカードを取り出す。

(明日から本気出す!!!未来を変える為に!!!)

 

 

 

 

 




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