何故か、女体化したことに俺は落ち込んでいた。
「なんでこうなった?戦い方を真似しようとしたら本人になるとか‥‥‥
‥‥‥待てよ?確かに見た目は、風鳴翼だ。だが、俺の体が変化したものだ。
そう、俺は自分の体に異常がないか、調べないといけない。
そのためには、体を触らないといけない。」
サクラは、自分の体を見る。
「そう、これはGOU☆HOU。自分の体に触るだけだから、」
ゆっくりと胸に手を近づけていく。
「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥」
サクラは変身を解いて、星を見る。
「罪悪感が、凄すぎて触れねぇよ。揉むなら、彼女が出来た時に揉むとしよう。
うん、そうしよう。」
という訳で、コンサートの日
会場への道は覚えたので、一気に入り込む。
「今日の俺は一段と違うぜ!」
会場に入るといつもの爆発からのノイズが現れたのをみて、
サクラは変身をする。
「さぁ!いくぜ!」
俺は変身する相手について事前に、ネット調べたところ雪音クリスがいない事がわかった。
クリスの親になるはずだった二人は、それぞれ違う人間と結婚していた。
マリア達、F.I.S組については分からなかったので、
確実にバレない雪音クリス(Another)に変身して、
念のため、神社に置いてあった般若のお面をかぶる。
パニックになって、逃げ惑う観客の隙間を走り抜けてノイズに肉薄する。
「‥‥‥当たって!」
大型のライフルでノイズを撃ち抜いて倒していく。
(変身が思った以上に有能だ〜。
体に勝手に動くから楽が出来る。)
ノイズから人を守ったりしている間に
ある程度の数を倒していくと
二人の装者が、こちらに向かってくる。
(へ?なんでこっちに真っ直ぐ向かって、
‥‥‥あ!不審者だもんね。俺!)
天羽奏が、サクラに話しかける。
「おい!そこの般若面!お前がノイズを呼んでる元凶か!!」
「ち‥‥‥違うよ!そんな事しないよ!」
「なら、お前が纏っているシンフォギアはなんだ!」
「え゛!?あ、あ〜、内緒?」
「舐めてんのか!テメェ!」
サクラに掴みかかろうとした奏を翼が止める。
「奏、今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ?
君もよかったら、手伝ってもらえると嬉しいよ。」
「チッ、分かったよ。先に行くからな翼!
お前も変な動き見せるじゃねぇぞ!」
奏は、そのまま先行してノイズの軍勢に向かう。
「ああ、後で追いつくさ。
ごめんね。虫の居所が悪いみたいでさ。」
「‥‥‥気にしてないですよ。」
「ならよかった!オレ達に手を貸してくれ!」
「あ、はい」
サクラの返事を聞いた風鳴翼は、双刃刀を構えてノイズの大群に突っ込み
殴り倒したり、切り刻んだりの無双をはじめる。
サクラは、翼を見て思わず叫んでしまう。
「‥‥‥Anotherだぁあああ!!!」
(あれ、どうみてもそうだよね!?
戦い方も違うというか武器が違うし、というか口調が違いすぎる!!)
翼の死角に迫ったノイズを撃ち抜く。
「ありがとう!」
「油断しないでください!」
芋虫型ノイズが、新しいノイズを生み出す。
「翼、あれを潰すぞ!」
「オッケー、合わせる!君もいいかい?」
「援護します。」
突撃していく二人をサクラは、追いかける。
奏が道を切り開き、翼が一気に芋虫型に接近
その翼に迫るノイズを全て撃ち落としていく。
気づけば、会場に現れたノイズを全て倒し終えていた。
サクラは、こっそりと逃げようとすると両肩を掴まれる。
「おっと、待ちな。」
「オレは、君と少し話がしたいな?」
「そろそろ配達の荷物が届く時間なんで、帰りたいなぁ。‥‥‥なんて」
「再配達を頼みな。」
「じゃあ、来てくれるよな?」
「‥‥‥はい」
二人がいつまでも手を離してくれないので、聞いてみる。
「あの、いつになったら手を離してくれるんでしょうか?」
「いや、お前がギア解除するまでだよ。」
「警戒する気持ちはわかるけどね。」
「‥‥‥ああ」
(解除できねぇ。男だもの変態認定されちゃうよ。)
二人の顔が、少しずつ警戒の色を帯び始めたので、
観念して変身を解いて、般若のお面を取る。
(さぁ!どんな罵倒でも、受けて立つ!)
二人はサクラの姿を見て、
「へぇ、結構可愛い顔してるじゃねぇか。」
「ああ、想像以上に美人さんだな。」
「‥‥‥ヘ?」
サクラは、自分の姿を見下ろすと
大きなたわわが見えた。
男の体に戻っていないことに気づく。
(‥‥‥‥‥え?なんでぇぇぇぇぇ!?)
サクラが慌ててる様子を見ながら、二人は首を傾げるのだった。
拘束されたサクラは、二課の本部に連れてこられた。
この時間では、初対面の風鳴弦十郎さんの前に立たされる。
「ようこそ、人類最後の砦、特異災害対策機動部二課へ
ここの責任者を務める、司令の風鳴弦十郎だ!」
「え、あ、え〜と、」
(どっちを名乗ろうかな?まぁ、本名でいいか。)
「霧崎サクラです。よろしくお願いします。」
「今回の件、君の助けがなければ、もっと被害が出ていただろう。
ありがとう。」
「あ、いや当たり前の事をしただけなので。」
風鳴さんが突然頭を下げたので、慌てる。
「謙虚なんだな、君は。
さて、本題に入る前にもう一人の仲間がくるのを待ってほしい。」
「分かりました。」
(まぁ、この場にいない櫻井了子さんだろうけど。)
「悪いわね。遅れてしまったわ。」
扉が開き、櫻井了子が入ってきた。
(‥‥‥金髪なんですが!?)
櫻井了子ではなく、フィーネが入ってきた。
「いや、自己紹介までしかしていないさ。」
「そう、なら私もしておこう。
櫻井了子とでもフィーネとでも好きに呼ぶといい。
私は、聖遺物の研究を主にしている。
よろしく、イチイバルの装者、霧崎サクラ?」
フィーネの笑顔に若干、腰がひけてしまうサクラだった。
「‥‥‥よ、よろしくお願いします。」
フィーネは、サクラから奏に視線を移す。
「あなたの話を聞く前に奏ちゃん、何故医務室に来なかったのかしら?」
「え?体の調子が良かったから、いかなくていいかと思ってな。」
「‥‥‥どうやら、もう一度LiNKERについて
一から説明しないといけないみたいね?」
怒りを滲ませたフィーネが、奏に迫る。
それに気づいた奏は、翼に助けを求める。
「た、たすけてくれ!翼」
「強く生きろよ!奏!」
「さて、覚悟しなさい。」
サクラはその光景を茫然と見ていた。
(‥‥‥なんだこの世界、ややこし過ぎるだろ。)
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