高校生からの物語 完結   作:月島柊

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ついに99話です!101話は第2章第1話になります。
今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
白雪凪沙
姫川杏
桃瀬心春
美海零
有栖柚
吹奏楽部部員1名
以上8名


第9長編作品 100話目前! 第99話 疲労感

 

 俺は上野を14:30に出発する当駅始発の高崎行きで鴻巣まで乗った。胡桃は先にいつも着いてるから多分もう着いてるだろう。15:20到着だから部活が始まる大体5分前に着くと思う。

15:20時間通り着くと、胡桃が改札を出た先で待っていた。

 

「よっ!」

「よっ!」

 

笑い合って手を挙げた。意気投合しているそうで、なんでも同じことをする。

学校に着くと、杏、心春、澪が音楽室で待っていた。音楽室の椅子は全てが出されていた。

 

「椅子なんで出てるんだ」

「ワックスかけるとかで」

 

ワックスか。音楽室にもやるんだな。まぁ、だからヴァイオリンとかも準備室にあるんだろうけど。

 

「じゃあ今日は立って演奏する練習だな」

「ユーフォって立って出来るの?」

 

立って演奏するのはあんまり多くないけど、外でやる場合には立ってやることもある。力は座ってやるより使うが、練習も必要だ。

 

「じゃあ…腕立て120回」

「ひゃ、120!?無理だよ!」

 

さすがに冗談だ。立ってやるだけでそんな過酷なことはしない。

 

「冗談だよ。することは、外に出て外周1周だけ歩いてきて」

「歩くの?走らないで?」

「走ってもいいよ。その後すぐ楽器吹くけど」

 

3人は外に出た。柚がいなかったけど、生徒会かなんかだろう。俺は他の楽器を演奏している人たちにも会いに行った。

 

「こんにちは、月島先生」

「こんにちは。俺は空気として吹いててくれ」

 

胡桃が後ろでクスクス笑っているが、これも中学校の頃の先生が言ってた。

音を聴いていると、この楽器は上手だった。ただ、スタッカートやアクセントが出来ていない。

スタッカートは短く切る、アクセントはすぐに弱くすることだ。

 

「スタッカートとかアクセントに意識しよう。」

「はい!」

 

俺はそう言って外に出た。3人は丁度外周から戻ってくるところだった。

 

「歩いたけど、なんか意味あるの?」

「立つ時の力かな。あと、音楽室戻ったら腕立て10回」

 

120回するよりかだったらいいだろう。3人は仲良く階段を上っていった。俺も魔法を使って一気に音楽室に戻った。

 

「じゃあ、俺がカウントするからやってくれ」

「はーい」

 

俺が「1」とカウントすると、3人は腕立てを1回やった。「2」とカウントすると2回目、「3」とカウントすると3回目と、どんどんやっている。

10回終わると、3人は俺に抱きついてきた。

 

「柊くぅん…疲れたぁ」

「お疲れ。」

 

疲れすぎてくっついてきたんだろう。俺は楽器を持ってくるように指示した。

 

「これで立って吹くの?」

「まっすぐ向いて吹くといいかな」

 

俺はそう言って、胡桃と一緒に座っていた。座っていたと言っても床に座っている、ホームレス状態だ。

 

「おっ、上手く吹けるようになったな」

「おかげさまでね」

 

接し方などを変えて、暗かった性格を少しでも明るく出来たらいいと思った。これで、4人でコンクール出れるな。俺も休み取らないと。

 

 そして16:30、日の入り時刻の関係で部活は終了した。俺は帰り際、3人に聞いた。

 

「家ってみんなどこにあるんだ」

「私はここから5分くらい歩いたところ」

 

杏はここから結構近いみたいだ。

 

「私30分くらい。北鴻巣駅の方が近かったりするよ」

「私も、心春の近くだから。」

 

澪と心春は北鴻巣の方が近いのか。だったら…

 

「心春、澪。北鴻巣まで電車で行こう。俺が金は出す」

「いいの?柊くんの分もあるし…」

「俺は定期券あるから平気。どうする、乗ってくか」

「うん!」

 

俺は2人と胡桃を連れて鴻巣駅の券売機前に立った。俺が切符を3人分買えばいいんだよな。俺は切2枚を手にとって、2人に渡した。

 

「切符、ここでいいんだよね?」

 

そうか、ほとんどICで通るから切符使わないか。

 

「あぁ。そこに入れて、出てきたの取ってね」

 

子どもに教えるおとなみたいな感じだった。俺は4人を深谷方面のホームに連れていく。今度の電車は16:53発普通高崎行き。次の3人が降りる北鴻巣までは3分。俺は2人を電車に乗せた。

 

「電車、久しぶり…」

「そっか。今度の日曜日乗れるからな。」

 

日曜日に、俺の事務所に行きたいと約束していたのは忘れていない。胡桃と旅行に行くのは春休みになりそうだな。

 

 北鴻巣で2人と別れ、深谷まで帰った。17:23に深谷駅に着くと、2月半ばということもあり、17:30ではもう薄暗かった。俺が改札を出ると、前から2つの見慣れた明かりが見えた。いや、見慣れたライトなのに、見えたナンバーが違う。

俺が乗っている車のナンバーは熊谷512、「し」の2512。一方、今回の車は同じ車種で、熊谷710、「ゆ」の2512。ナンバーが一致している箇所がある。

 

「なんだ、あの車」

「さぁ…あっ!あの人!」

 

胡桃が指差した方には、なぎがいた。車のガラス越しに手を振っていた。そして車は止まる。

 

「柊くん、乗って」

「え、免許と車は…」

 

引っ張られて俺は助手席に乗せられる。話はこの中でか。車が発進したあと、俺はなぎに聞いた。

 

「免許と車は」

「免許は持ってたよ?車は買った。ナンバー合わせて」

 

免許持ってたのか。結構以外だった。なぎは車の運転も安定していて、久しぶりだとは思えなかった。

 

「ふわあっ、俺、帰ったら寝たいから、風呂先でいいかな」

「いいよ。お湯張ってあるから」

 

風呂入って、歯磨いて、もう寝ていいだろう。夕食は…みんな食べてるだろう。今日はなんか疲れたんだ。いつもと同じことしかしてないはずなのに。

家に着くと、俺は疲れというか、ふらつくようになった。風呂まで耐えれば。俺は風呂場のドアを開け、シャワーを浴びた。

 

(なんか、冷たく感じる…)

 

湯なはずなのに、弱く、冷たくするように俺にかかった。すぐ風呂のなかに入って、落ち着いた。だが、水に入っているような冷たさと、ちょっとした痛みがあった。

 

(なんだ…俺の体が変なのか?)

 

今までそんなことなかったんだから、今日なったんだろう。

 

(上がる力がない…だけど、上がらないとな)

 

俺は力を限界まで使い、着替え、廊下に出た。2階まで直接上がった。なんでか分からないまま、俺は自分の部屋に入り、眠りについた。歯は明日の朝磨くことにしよう。

 

 翌日も体調は治らなかった。事務所に「体調不良で休みます」と連絡して、今日はずっと部屋にこもっているつもりだった。俺自身も、外に出れないほど力がなくなっていた。

 




14:26開始
15:59~16:30休憩
17:58~21:48休憩
22:50翌日6:30投稿に決定
22:57、4:18投稿に変更
22:59投稿予約小説に追加

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