高校生からの物語 完結   作:月島柊

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第一章最終回です!第二章はまた1話から始まります!
今回の登場人物
月島柊
白雪凪沙
立川絢香
ナナニジ10人
以上13名



第10長編作品 第100話記念! 第100話 猫

 俺は具合が悪い「患者」として、あーやに見てもらっていた。絢梨はあーやと俺のことを伝えるため事務所へ、なぎは薬を買いに行った。胡桃はどうしてもキャンセルできない仕事があったらしく、仕事に行った。かりなは彩のいる中学校の相談室で授業中。みんなそれぞれ。胡桃は早く帰ってくると言っているから、18:30くらいには帰ってくるだろう。かりなは多分17:00くらい、絢梨はもう10:10くらいには帰ってくるか?なぎは分からないが、11:30までに帰ってきてくれればいいな。苦しいし。あーやは俺の心臓近くに手を当て、心拍を確認したり、飲み物を持ってきてくれる。吹き抜けの2階にあるから叫べば聞こえるんだが、叫ぶことすら無理に等しい。辛い。

 

「つっきー、無理しすぎたんだよ」

「あぁ…そうかもしれない…」

 

だるさ等が俺の全身を襲ってくる。今から俺が死ぬみたいに。

 

「無理しないでよ、つっきー」

「分かった。」

 

俺は自分の部屋でもう起きてから3時間だ。俺は前々から仕事熱心で、高校のバイトも毎日欠かさず行っていた。だからか。仕事熱心な俺に天罰が下されたんだ。

 

「つっきーはさ、どうなの」

「どういうことだ」

「生きるか死ぬか。」

 

生きるか死ぬかのどっちがいいなんて言われたら、生きる方に決まってる。

 

「そりゃあ生きる方だろ」

「ふーん。つっきーらしい」

 

いつもの、普通の顔で答えた…かと思ったら、違かった。あーやは泣き出し、俺に顔を埋めていたのだ。

 

「なんで泣いちゃうのかな、私」

「あーや…」

 

あーやは声まで出して泣く。今、俺の心の中以上にあーやの心は不安定なんだ。

 

「あーや、俺、生きて――

「生きてほしいよ…当たり前じゃん…」

 

いつものあーやじゃなかった。いつもの少しからかう時のあーやじゃない。人を思っている。

 

「あーや、俺は、人の望まない方には行かない」

「絶対に?」

「絶対だ」

 

絶対と俺は言い切った。生きるだろうと、自分を信じたんだ。

 

 夕方になって、かりなも帰ってきた。なぎも10:50くらいに帰ってきていた。俺は3人の看病を受け、ようやく自由に話せるまでになった。

 

「柊くん、仕事、片方に専念しな」

「それか、交代で入れるとか」

 

それだと、どちらかが悲しむ。いなくて、不安になる。だから俺は1日に2つ行ってるんだ。

 

「片方私が行くとか」

 

そう言ったのはなぎだった。片方なぎが行く、か。確かに、俺が学校行ってる日はなぎが代わりに事務所行って、逆の時は逆にすればいい。

 

「なぎはいいのか」

「いいよー。柊くんの役に立てるから」

 

俺の家に住んでる人たちは、どれだけ優しいのだろう。俺がいたところは、世界の、いや、この家の一欠片だったんだ。周りにはこんなにも優しい、人思いの人たちがいる。俺も理解しなければいけなかったんだ。

 

 19:00を過ぎ、俺は看病の成果もあり、歩けるようになった。しかし、まだ不安ならしく、3人のうち、なぎが風呂までついてきた。一緒に入るそうだ。

 

「よろしく!」

「こっちが言うんだろ、それは」

 

なぎが服を全て脱いでも、なぎは前を隠さない。恥ずかしくないのか?

 

「ちょっ、柊くん…あんまりじっと見ないでよぉ…恥ずかしいんだから///

「あ、あぁ…ごめん…」

 

俺はシャワーを浴びた。なぎに肩を借りながらで、結構楽だった。なぎはボーッとしてるみたいで、鏡をずっと見ている。

 

「なぎ」

 

なぎは全く動じない。というか、ピクリとも動かない。

 

「なぎ」

 

少し声を大きくした。なぎはまだ鏡を見つめている。なにかあるわけでもないのに。

 

「なぎ」

 

また声を大きくする。返事はないし、動かない。生きてるのか不安になるが、呼吸はしているし、瞬きもしている。俺はついになぎの顔に手を当てて言った。

 

「なぎ」

「ひゃっ!」

 

なぎはやっと気づいたが、今まで気づいていなかったらしく、ビックリして壁に頭を打った。

 

「痛っ…」

「おいおい…大丈夫か。」

 

なぎは頭を擦りながらこっちを見る。

 

「どうしたの、急に呼んで」

「生きてるか不安になった」

 

俺は本当のことを言った。しかし、なぎは俺を抱きしめる。裸のこと忘れてません?

 

「むぎゅーっ」

「なんだよ、なぎ」

 

俺に苦しいほどにくっついてくる。俺は苦しいが言葉を発した。

 

「急に抱きつくな」

「だって、ハグしたら生きてるか分かるでしょ?」

 

なんだよ、俺をからかってるみたいじゃないか。

 

 風呂から上がり、自分の部屋まで1人で戻った。階段が少し怖かったが、どうにか上れた。どこか一部が冷えることもなくなったし、疲れも少しはあるがもうほとんどない。明日は午前半休で仕事行くか。俺は事務所に連絡した。事務所と言うより、メンバーなんだけど。ナナニジ11人が入っているグループだ。

 

〈明日は午前半休で仕事行く〉(柊)

〈オッケー。無理しないでね〉(麗華)

 

相変わらず麗華は人思いで、いつもこう言ってくれる。

 

〈なるべく無理はしない〉(柊)

〈待ってようか?〉(麗華)

〈大丈夫。大体14:00には着いてたい〉(柊)

〈やったー!〉(ジュン)

 

ジュンが会話に入ってきた。それと同時に既読が2から11に増えた。全員がみたんだ。

 

〈無理ダメ!〉(桜)

〈14時に待ってるからな!〉(悠希)

〈私も〉〈ニコル〉

 

みんな待ってくれるのか。じゃあそのくらいに着くやつ乗っていこう。

 

〈じゃあ、明日14時で。〉(柊)

〈はーい〉〈10人一斉〉

〈私一緒に行くからね〉(絢香)

 

直接言いにこいよ。とも思ったが、別に関係ないだろうと思い、そのままでいた。俺は歯磨きをしに洗面所に向かった。風呂には胡桃が入っているらしく、指輪が透明な引き出しに入っている。

俺が磨き始めると、風呂の中から声がした。

 

「柊くんいるのー?」

 

エコーのかかった声。というか歯磨きの音だけで当てるってすごいな。俺のことどんだけ分かってるんだよ。

 

「あぁ。よく分かったな」

「なんか歯磨きの音の高さが違うから」

 

音の高さなんかで分かるのか。まぁそうか。俺だって胡桃の匂いで分かるし。俺は2分から3分くらい磨いてうがいをして、胡桃が上がるのを待った。せっかくだから会いたいし。

やがてガラガラと音がして、胡桃が出てきた。

 

「あれ、待ってたの?」

「一緒に出たくなった」

 

すごく単純な理由だった。

 

「柊くん♪」

「胡桃」

 

俺は服を着た胡桃をハグした。

 

「ん、いい匂いするなぁ」

「シャンプーの匂いかな。もっと嗅いでいいよ?」

 

髪の匂いを嗅ぐってただの変態じゃないかよ。俺はそんなことしないよ。

 

「変態じゃないんだけど」

「ふふっ、冗談よ」

 

俺は胡桃をハグしていた。歯を磨く時間より長くハグしていた。

 

 そして俺はまた具合が悪くならないように自分の部屋のベットに入った。まだ20:58だったのに、俺はもう眠かった。明日は午前半休だし、ゆっくり寝たいな。俺はぐっすり眠れた。

 

【夢】

 

 俺の周りはみんな俺ばかり話しかけてくる。昨日までそんなんじゃなかったのに。俺が時計を見ると、10:50。あと2時間くらいで準備しなきゃいけなかった。

 

「柊くん、仕事行ってくるね」

「あぁ。行ってらっしゃい」

 

なぎは仕事に出ていった。仕事なんてやってたか?

 

 俺が仕事から帰って、家に着いたのは19:40。何故か外はまだ明るかった。夕方のような夕焼けも見えた。俺はなぎの帰りを待った。

 

「凪沙ちゃん遅いね」

「あぁ。何もないといいけど」

 

なぎから電話があった。俺は電話に出る。

 

「もしもし、なぎ。どこにいるんだ」

《今、甲府いる》

 

甲府?山梨じゃないか。なんでそんなところにいるんだ。

 

「なんで甲府なんかにいるんだ」

《それは――

 

【現実】

 

 俺が目を覚ましたのは10:58。なぎが帰ってこなかったけど、いるかな。と思って周りを見渡すと、なぎが俺のところで眠っていた。

 

「むにゅ…柊くん…」

 

寝ぼけているが、夢の中で俺のことを思い出しているんだろう。 なぎは俺のところに抱きついてまだ寝言を言っている。

 

「柊くぅん…だいしゅきぃ」

 

大好きって…結婚してる相手に言うことかよ。俺は部屋でじっとしていた。なぎを起こさないするのも目的だ。

 

 11:20を過ぎると、なぎがゆっくり起きた。なぎは俺に向けて猫のようなポーズで「にゃーん」と言って俺から離れた。

 

「にゅーん」

「に、にゅーん…?」

 

何を言ってるか意味不明だった。猫みたいだけど、そんな鳴き声だったっけ?

 

「柊くん、猫好き?」

「猫?好きだけど」

 

そう言うと、なぎは手を「パンッ」と鳴らした。その後5秒くらいすると、あーやが猫耳と猫の尻尾をつけて入ってきた。

 

「にゃーん」

 

あーやが猫の手のようなポーズで俺を見る。さっきのなぎとは違う何かがあり、可愛かった。今にも頭を撫でたいほどだ。

 

「どう?絢香ちゃんの猫耳姿!」

「昨日凪沙と話してさ、決めたんだ」

 

あーやは俺に抱きついてきた。俺の好きなものがたくさんある福袋のようだ。今の俺は天国にいるみたいだ。俺は我慢できずに、あーやの頭を撫でた。

 

「撫でられたぁ。つっきー猫耳好きなんだ」

「猫が大好きだから。」

 

俺はあーやから離れないと言わんばかりに離れなかった。あーやはいやがらず、むしろ積極的に来ていた。あーやは元からかわいいが、もっとかわいくなった。

 

 俺は深谷を12:51に出発する上野東京ライン小田原行きで上野まで向かう。今日は2月19日金曜日。電車は昼間のこともあってかあまり混んでいない。深谷発車時点でも座席が全て埋まり、つり革も8割程度埋まっているくらいだった。普通に考えたら混んでる方かな?普段座席、つり革共に埋まっている状態だから空いてるように感じた。

 

「うぅん、混んでる…」

「空いてる方だよ。俺にくっついてて」

 

そうすればあんまり混んでるように感じないはず。あーやは俺に抱きつく。

 

「これでいる。」

「あぁ。いいよ」

 

俺はあーやがくっついたままつり革に掴まった。正直言うと、あーやがかわいすぎて緊張してる。俺は緊張を書き消すため、あーやのことを見た。

 

 上野には14:09。ナナニジメンバー全員が改札前で待っていた。嬉しかった。

 

「やっほー、行こ?」

「あぁ。行こう」

 

俺は事務所に入った。

 




0:22開始
0:28~6:39就寝
7:10~12:58学校
13:07~14:04休憩
16:10~16:56休憩
17:29暫定終了
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