高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
以上2名


第2話 旅行 2日目

 俺は胡桃に運転を任せ、俺は後部座席で横になっていた。俺もまだ疲労が残っている。

 

「山上るよー」

 

そんなに高いところにあるのか。俺は胡桃の運転を、寝ながら、斜め下から見ていた。

 

「なんかエッチなアングルだなぁ」

 

何もエッチな気はないんだが。ただ寝てたらたまたまなっただけだ。俺は胡桃と話す。

 

「まだ先か」

「酔わないでね。」

 

胡桃は山道をひたすら登っていく。

 

 やがて駐車場につくと、俺は胡桃に掴まりながら起き上がった。1人じゃ立てなかったのだ。なんでかというと、ぐっすり寝てたから。

 

「もう、柊くん寝ちゃったの?」

「ごめん。眠かったから」

 

正直に言った方がいいよな?怒られたりは…

 

「めっ、だからね!」

 

かわいく怒ってくる。かわいいから怖くないや。俺は怒った胡桃の手を掴み、園内に歩いていく。看板に「たんばらラベンダーパーク」とかかれている。

 

「デートっぽいでしょ?」

「へぇ、いいじゃん」

 

俺は胡桃と手を繋いで中に入る。中に入って、まず目についたのはラベンダーが広がっている丘。紫色に染まっている。

 

「綺麗だな」

「でしょ。」

 

胡桃は俺に顔を向けて、「撫でて撫でてー」と言っているような顔をした。俺は胡桃の頭を優しく撫でた。

 

「むふー、撫でてもらえたー」

 

胡桃は気持ち良さそうに言った。撫でてばっかりだな。俺って。

 

 丘を一周してきて、やがてスタート地点に戻った。俺は胡桃と一緒に店に向かう。なんかお土産とかないかな。

 

「あ、これ!絢香ちゃん喜ぶんじゃない?」

 

ラベンダーの匂いがするスプレーか。枕に掛けるんだな。

 

「いいね。それでいいか」

「他のところでも買うし、いいんじゃない?」

 

そうか。俺は胡桃と車の方に戻り、今度の運転は俺が担当することになった。胡桃の後ろで寝てしまったこともあるし。俺はしょうがなく運転することにした。関越道まで戻り、そこからは新潟に向かって走行する。胡桃と俺は車の中でどうして好きになったかの話になった。

 

「どうして好きになったかか…単純にかわいくて、地味だったから」

「それ、誉めてるの?」

 

地味っていうのは確かに褒め言葉ではないか。

 

「昔の俺に似てた。だからだよ」

「昔は地味だったからね。私が柊くんを好きになったのは、多分高校入ってから」

 

高校の時には、俺の中に恋愛なんてあんまり無かったんだよな。

 

「柊くんが私と同じ班になったとき、私が一目惚れしたの」

「なんか照れるな」

 

俺のことを言われるとなぜか恥ずかしくなる。

 

「柊くんは、学校内でも1番の魔法使いで、何を取っても1番だったでしょ?」

「いや、運動面だけは学校最下位…」

 

高校の時から運動音痴で、それもあって取り残されたんだろう。

 

「まぁ、大体1位でしょ。だから、どんな人なんだろうって気になったの」

 

好奇心じゃないか。気になったからって。

 

「そしたら、声もかっこよくて、優しい人だって気づいたの」

 

あぁ、たまに練習してるときに感じた視線はそれか。俺は照れ隠しに前の景色を見る。

 

「ほら、さっさと行くぞ」

「照れてるなぁ!」

 

げっ、バレてるのかよ。俺は返事代わりに手を挙げた。

胡桃は後部座席で寝ていて、俺のことを俺が見てたときのように見つめている。こういうことか、視線って。

 

 俺は長岡JCTの近くに来て、胡桃に言った。ここからは関越自動車道ではなく、北陸自動車道に変わるんだ。北陸自動車道で新潟西ICまで行って、高速から降りる。その後は新潟西バイパスで駅前まで行き、新潟駅に着く。

 

「北陸自動車道入るよ」

「ほいほい」

 

胡桃はドアと座席の隙間から顔を覗かせた。胡桃は目だけをこっちに見せている。フロントガラスに反射して見えている。

 

「何時くらいに着く?」

「14:20とか。昼はどうしよっかな」

 

今の時刻が12:00を過ぎているんだから、俺だって腹が減ってくる時間だ。

 

 新潟駅前に着くと、胡桃は空腹で倒れたかのように後部座席に横になっている。

 

「お腹空いたぁ。動けないぃ…」

「俺がおぶるから、乗って」

 

胡桃は力を抜いたように俺に乗った。

 

「さて、車はここに置いてくから、駅で食べていこうか」

「蕎麦!」

 

はやっ!即答かよ。確かに蕎麦の方が楽だったりするけど。

 

「じゃあそれでいいよ。」

 

俺は胡桃が背中に乗っているのにも関わらず揺さぶって歩いた。

 




22:39開始
22:53~6:46就寝
7:17~19:14学校
19:36暫定終了
19:37、20:30投稿決定
19:38投稿予約小説に追加

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