高校生からの物語 完結   作:月島柊

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綾香ちゃん主役です。彩ちゃんとか千聖ちゃんはあんまり出てこないよ(´Д` )


第9話 絢香 2日目

【立川綾香視点】

 

私はひたちなかに遊びに来ていたのだが、上野の帰りが分からなくて途方に暮れていた。3時半なのだから、外に出ている人は少ない。そこに、男女2人がいたので道を聞いてみた。

 

「あの、ちょっといいですか」

「え?あ、はい。」

 

優しそうな男の人が答えてくれた。

 

「上野に行きたいんですけど、何に乗ればいいか分からなくて――って、あれ?」

「勝田から常磐線に――あ!」

 

その男の人は6年くらい前にアイドルで歌ってたときに会った人だった。名前は、たしか・・・

 

「あーや?」

 

相手も覚えているらしい。ってことは、

 

「つっきーだよね?」

 

やっぱり、つっきーだった。

 

「久しぶり、何年ぶり?」

「多分5、6年くらいかな。嬉しいよ、会えて」

 

水戸からまた電車に乗った私たちは私が1人で座ることになった。通路を挟んで隣につっきーがいる。つっきーは少し眠そうにしていて、やがて友部を出発した辺りでついに寝てしまった。

 

「ふふっ、ねたねた」

 

私は立ち上がり、手を寝ているつっきーの後ろにやる。そして顔を近づける。

 

「何やってるの?綾香ちゃん」

 

彩だった。

 

「襲うとか。」

 

彩がおもいっきり顔を赤くする。

 

「好きなの、つっきーのこと」

「うん。渡したくない」

 

渡したくないって、本気で好きなんだ。けど、私も離す気はない。6年前から好きだったんだから。

 

「私も離す気はないよ」

「ふーん、ライバルね」

 

その時、分岐した電車に揺られて結構近くなってしまう。だけど都合がいい。このままキスしちゃえば・・・

 

「ダメっ!」

 

彩が私の口に蓋をするように手を当ててきた。

 

「だったらすればいいのに。はぁぁ」

 

私も眠く、思わず欠伸(あくび)をする。

 

「キスするんだったらすれば。私も寝るから」

「う、うん・・・」

 

日暮里を出発し、私が降りる準備をしているとつっきーが話かけてきた。

 

「今日もアイドルか」

「うん。上野でライブ」

「頑張れよ」

「もちろん。」

 

つっきーも応援してくれてるんだ。その分まで頑張らなくちゃ。私は上野に着くなり手を振って階段を上がる。動物園の方にある改札を出ていく。前では22/7のみんなが待っていた。

 

「綾香ちゃん、おはよ」

「うん。おはよ」

「さ、全員揃ったから事務所向かうわよ」

 

麗華がリーダーっぽく言った。本当にリーダーだけど。

 

「さすがリーダー」

「もう、行くわよ」

 

私は正直いってこのアイドルが大好きだ。1回解散危機もあったが、それからまた仲が深まった気がする。今思えば、狙って壁が吐いたのかもしれない。エリザベスやクリステル、風紀委員も私があだ名をつけたが、いまはそれでも全く違和感はない。それほど馴染めたのだろう。

 

「馴染めたのかな」

 

私は1人呟く。

 

「なんか言った?」

 

麗華が私の方を振り向いて言った。多分、言わなくても分かってるよね。

 

「何でもない。行くよ」

 

私がアイドルをやってる理由は大して大きくない。けど、こんなグループに入っていられるのなら、私は続けてもいいと思う。

 

 




彩ちゃんは最初の方だけ出てきましたね。まぁ、最初のほとんどは8話や9話のそのまま書いてるので当然ですね。
さて、次回からは柊の新しい仕事が始まります!その仕事、予想しても面白いのではないでしょうか。
(予想したい方は感想を書くところに書いてくれれば嬉しいです。)それではまたお会いしましょう!see you!

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