月島柊
月島胡桃
新メンバー1名
以上3名
人物紹介
月島紅葉(24)
柊の従妹。落ち着いているが、無口なわけではないし、普通の性格。しかし、たまにすごいことをして、柊に驚いた顔をされたり、誉められたりしている。
俺は気付いたらリゾートしらかみの車内にいた。乗ったときの記憶もないから、さっぱり寝ていたんだろう。胡桃はこの個室にいないから、トイレとか行ってるのかな。それより、今どこなのか調べないと。俺が車窓を見ると、ちょうど驫木を通過した。もう青森も近いなぁ。
「おはよ」
「うわぁぁあっ!」
俺は思わず大きな声を出して退いた。俺の足の方から胡桃が出てきたのだから。
「なに?私だよ」
「そうじゃなくて…なんでここにいるんだ」
「ずーっといたよ?寝顔堪能してました」
「寝顔堪能してました」って、俺が起きたときもいたのか?
「俺が起きたときもいたのか?」
「うん。むくって起きてたね」
やっぱり。下にいたからか俺が気付かなかったんだ。
「もう、私が乗せたんだからね!」
「あぁ…ごめん」
すごい眠かったから何をしたのかも覚えてない。
「俺、なんかした?」
「えっとね…」
胡桃が指を折りながら言う。
「私にいじられてたり、ほっぺツンツンしてたり…」
「それは胡桃がしたことだろ。というかそんなことしてたのかよ」
胡桃は「うーん」と考えて胡桃は言った。
「寝ぼけて私の胸揉んだり」
「ああああっ!」
俺は叫んで頭の中に入らないようにする。しかし、頭の中に入ってくる。胸を揉んだ!?
「私がお返しにキスしたけどね」
お返しにキスしても俺は起きなかったのか。よく起きなかったな、俺。
「柊くん、胸どうだった?」
「寝てたのに分かるかよ…」
胡桃は「ふふっ」と笑って俺から離れた。離れたとき、俺は少し名残惜しかった。
リゾートしらかみが青森に着いたのは19:40。もう外は暗かった。次は19:44発大舘行きで新青森、新青森からは20:40発はやぶさ96号仙台行きに乗車した。俺ははやぶさ96号の中で胡桃と話していた。ちょうど降りる準備をしているときだった。
「明日どこ行く?」
「なんか私の事ばっかり聞いてもらっちゃってるから、柊くん行きたいところない?」
俺の行きたいところか。特には…
「したいことでもいいよ」
俺の今したいこと…秋田の実家で、従妹と会いたい。従妹は今俺の実家にいるはずだから。
「従妹に会いたい…実家にいる…でも、俺だけで行くから、今じゃなくていいよ」
「ふーん…」
俺は新幹線から降りてホテルに向かった。
【月島胡桃視点】
柊くんは実家の従妹に会いたいって言ってた。柊くんの実家ってどこだろう。せっかくだったら連れていってあげたい。
「あっ」
私はふと思い出した。大張野に行ったとき、柊くんが実家の最寄り駅と言っていたのを。私は柊くんのPCをわきから覗き込んだ。ちょうどマップを出していて、明日の行程を考えてるようだった。星マークがついていたところがあり、そこは柊くんの実家だった。
「私ちょっと車行ってくる」
「え?あぁ。分かった」
私はカーナビに柊くんの実家を読み取らせた。ルートが表示され、私はルートを保存した。これで明日は決定した。
翌日、私は柊くんに言った。
「今日は私が連れてく!」
車の後部座席に座らせて、窓をカーテンで隠し、前も見えないようにした。
「胡桃、そんなに内緒なのか」
「うん!絶対!」
私は柊くんの実家にむけて車を走らせた。
実家の近くで窓のカーテンを開けるように柊くんに指示した。柊くんがカーテンを開けると、私は柊くんに言った。
「どこだと思う?」
「そんなの知らな――」
柊くんは口を開けたままだった。気付いたんだ。
「胡桃…まさか、連れてきてくれたのか」
「来たそうだったし。」
柊くんは嬉しそうだった。
実家に着くと、柊くんは真っ先に車を降りていった。私もそれに追い付くように走った。
【月島柊視点】
俺が実家に入り、従妹の
「紅葉、帰ったぞ」
「柊くん…?」
少し驚いたようだった。俺は紅葉を撫でた。
「久しぶり。たくさん、したかったことしような」
「あのね、柊くん。私、あるものつくったの」
紅葉について行くと、そこには俺の写真が飾られた部屋があった。
「どう?」
「すごいじゃないか。」
俺の目には、棚の上に置かれた花火が目に入った。
「あの花火は」
「柊くんが高校生の頃に買ってたやつ」
高校生の頃に買ったやつって、今から8年も前じゃないか。
「いつかしたいなって、思ってて…」
紅葉は座り込んで泣き始めた。
「どうした、紅葉」
「柊くんが…来てくれたから…」
嬉し泣きか。俺は紅葉を抱いた。
「よーし、高いたかーい」
「柊くんっ、もう、私24だよ」
まるでまだここで暮らしていた小学校や中学校の時みたいだった。紅葉は小5くらいまで俺に高い高いされてたし。俺も小6までしてた。
「むかしに戻ったみたい」
「だな」
俺は紅葉を高く上げたまま言った。
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