今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
月島紅葉
以上3名
俺は中学3年で魔法科高校に入るために埼玉へ引っ越した。神奈川に引っ越してもよかったが、何を言っても都会じゃない方がいい。そんな理由だった。
俺は高校2年の夏休みを利用し、秋田へ帰省した。秋田の実家には俺の従妹、紅葉を残して出ていったから、今もいる。この時、俺は紅葉と遊ぼうと思い花火を買った。ネズミ花火や線香花火など、色んなのを買った。
家に帰って紅葉と2人で花火を見ていた。紅葉が「早い内にやろうね!」と言って、俺が何と答えたかは覚えていないが、結局…
俺は実家に帰ってわずか3日、急用で戻ることになった。内容は1年生の魔法を教えるためだった。紅葉は泣いて俺に抱きついてきた。それだけは覚えている。俺が何て言ったか、紅葉が何て言ったかも覚えていない。花火も持っていけるはずもなく置いていった。遊んでくれるだろうと思って。
それが今帰ってきて、まだ残っていたのだ。なぜ残ってるか、俺は分からなかった。
「なんで残ってるんだ?」
「覚えてないの?柊くん、自分から『またいつか帰ってくるからそのとき遊ぼう。』って言ってたじゃん」
まずい、何も覚えてない。そんなこと言ったのか?
「覚えてない…」
「柊くん、あとこんなことも言ってたよ」
紅葉は俺を見てクスクス笑いながら言った。
「私のこと大好きだって」
「従妹だから普通だろ」
「ふーん、キスもしたのに?」
ブーッ
俺は思わず吹き出した。え、なに、キスした!?紅葉と、2人で!?
「マジで?」
「ホントだって。」
紅葉は言った。マジかよ、全く記憶になかった…
「まぁいいけどさ、夜になったら花火しようよ」
「そうだな。8年間放置してたからな」
8年間放置されていた花火を俺が取ると、紅葉が急に俺の前で両手を広げた。まるで俺を守るようだった。
「誰かいる…!」
ああ、なんだ。誰かいるって不審者じゃなくて胡桃じゃないか?
「う、撃たないでぇ」
胡桃が演技をして部屋に入ってくる。紅葉は睨んだような目付きで見ている。
「あの人、俺の妻だよ。胡桃って言うんだ」
「どうも。不審者じゃないよ」
紅葉は睨んだような目付きをやめて、優しい目にかわった。
「月島紅葉です。柊くんの従妹で、1つ下」
「よろしく。さっき、花火とか言ってた?」
「あぁ。8年前のだけど」
胡桃は小走りで外に出ていった。そして、車の中から袋を持ってきた。
「花火!」
「やったーっ!」
花火の話で盛り上がってるけど、まだ10:20だからね?
「お昼ごはん作らないの?」
「うっ…」
なんか当たるところでもあったか?俺がここにいたときは母さんや冬菜が作ってたけど、今はどうなんだろう。
「ちょっと失礼するよ」
「あ、ちょっ!」
紅葉が俺をキッチンに入らないようにする。別にいいだろ。俺が棚を開けるとそこからドコドコと音がしてカップラーメンが大量に落ちてきた。
「うわっ」
「柊くん大丈夫!?っていうかカップラーメン!?」
紅葉は「あはは…」と笑って言った。
「料理できないからさ」
「何ヵ月くらいこれなの」
「大体4ヶ月くらい、3食全部…」
俺はカップラーメンを退けて言った。
「嘘だろ!?4ヶ月もかよ…」
まぁ俺も1人暮らししたらそうなりそうだけど。
「じゃあ私が作ってあげよう!あとなんかしたいことある?」
「えっと、2階のテレビ…壊れてるから…」
「電気回路は柊くんだね」
昔っから理数系だし、電気回路は取り扱える。他にも、危険物取り扱い免許も持っている。俺は紅葉と一緒に2階に上った。テレビの蓋が開いている。
「うーん、ここの回路切れてるから新しいのに交換するか。じゃあそのくらいで」
「うん、ありがと。あと、花火の話なんだけど」
紅葉は花火を持って言った。
「今日晴れるけどさ、どこでやる?」
周り何もないし、別に駐車場でいいんじゃないか。となりの家までも10mくらいあるし。
「駐車場でいいだろ」
「じゃあどうする。」
俺からもお願いできるかな。俺は紅葉に話した。
「一緒に寝れないかな、今日」
「ん?いいよ」
結構すんなり許可してもらえた。俺だったらいいみたいな感じなのかな。
「柊くん、あったかそうだし」
あ、そんな理由だったの?確かに4月の秋田の夜は雪も降るほど寒い。
「じゃあいいんだな。」
「うん。あ、何日くらいいるの?」
そうだな…最低でも4日はいたいよなぁ。
「4日くらいは最低でもいたいかな」
「じゃあまだ時間あるね」
なんか言い方に引っ掛かったけど、気のせいかな。俺は1階に降りて胡桃のごはんを待った。
行数は少なかったかなと思いました。次回ですが、ついにみんなで花火するんですが、長くなりそうだったら前後編で分けたいと思います。
7:09開始
7:29~19:18学校
21:59~6:59就寝
7:14投稿予約小説に追加
次回「花火」もお楽しみに!
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