高校生からの物語 完結   作:月島柊

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旅行編ですが、別のタイトルです。旅行編は第十数話で終わりです。
今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
月島紅葉
以上3名


第8話 紅葉

 俺は中学3年で魔法科高校に入るために埼玉へ引っ越した。神奈川に引っ越してもよかったが、何を言っても都会じゃない方がいい。そんな理由だった。

俺は高校2年の夏休みを利用し、秋田へ帰省した。秋田の実家には俺の従妹、紅葉を残して出ていったから、今もいる。この時、俺は紅葉と遊ぼうと思い花火を買った。ネズミ花火や線香花火など、色んなのを買った。

家に帰って紅葉と2人で花火を見ていた。紅葉が「早い内にやろうね!」と言って、俺が何と答えたかは覚えていないが、結局…

俺は実家に帰ってわずか3日、急用で戻ることになった。内容は1年生の魔法を教えるためだった。紅葉は泣いて俺に抱きついてきた。それだけは覚えている。俺が何て言ったか、紅葉が何て言ったかも覚えていない。花火も持っていけるはずもなく置いていった。遊んでくれるだろうと思って。

 

 それが今帰ってきて、まだ残っていたのだ。なぜ残ってるか、俺は分からなかった。

 

「なんで残ってるんだ?」

「覚えてないの?柊くん、自分から『またいつか帰ってくるからそのとき遊ぼう。』って言ってたじゃん」

 

まずい、何も覚えてない。そんなこと言ったのか?

 

「覚えてない…」

「柊くん、あとこんなことも言ってたよ」

 

紅葉は俺を見てクスクス笑いながら言った。

 

「私のこと大好きだって」

「従妹だから普通だろ」

「ふーん、キスもしたのに?」

 

ブーッ

 

俺は思わず吹き出した。え、なに、キスした!?紅葉と、2人で!?

 

「マジで?」

「ホントだって。」

 

紅葉は言った。マジかよ、全く記憶になかった…

 

「まぁいいけどさ、夜になったら花火しようよ」

「そうだな。8年間放置してたからな」

 

8年間放置されていた花火を俺が取ると、紅葉が急に俺の前で両手を広げた。まるで俺を守るようだった。

 

「誰かいる…!」

 

ああ、なんだ。誰かいるって不審者じゃなくて胡桃じゃないか?

 

「う、撃たないでぇ」

 

胡桃が演技をして部屋に入ってくる。紅葉は睨んだような目付きで見ている。

 

「あの人、俺の妻だよ。胡桃って言うんだ」

「どうも。不審者じゃないよ」

 

紅葉は睨んだような目付きをやめて、優しい目にかわった。

 

「月島紅葉です。柊くんの従妹で、1つ下」

「よろしく。さっき、花火とか言ってた?」

「あぁ。8年前のだけど」

 

胡桃は小走りで外に出ていった。そして、車の中から袋を持ってきた。

 

「花火!」

「やったーっ!」

 

花火の話で盛り上がってるけど、まだ10:20だからね?

 

「お昼ごはん作らないの?」

「うっ…」

 

なんか当たるところでもあったか?俺がここにいたときは母さんや冬菜が作ってたけど、今はどうなんだろう。

 

「ちょっと失礼するよ」

「あ、ちょっ!」

 

紅葉が俺をキッチンに入らないようにする。別にいいだろ。俺が棚を開けるとそこからドコドコと音がしてカップラーメンが大量に落ちてきた。

 

「うわっ」

「柊くん大丈夫!?っていうかカップラーメン!?」

 

紅葉は「あはは…」と笑って言った。

 

「料理できないからさ」

「何ヵ月くらいこれなの」

「大体4ヶ月くらい、3食全部…」

 

俺はカップラーメンを退けて言った。

 

「嘘だろ!?4ヶ月もかよ…」

 

まぁ俺も1人暮らししたらそうなりそうだけど。

 

「じゃあ私が作ってあげよう!あとなんかしたいことある?」

「えっと、2階のテレビ…壊れてるから…」

「電気回路は柊くんだね」

 

昔っから理数系だし、電気回路は取り扱える。他にも、危険物取り扱い免許も持っている。俺は紅葉と一緒に2階に上った。テレビの蓋が開いている。

 

「うーん、ここの回路切れてるから新しいのに交換するか。じゃあそのくらいで」

「うん、ありがと。あと、花火の話なんだけど」

 

紅葉は花火を持って言った。

 

「今日晴れるけどさ、どこでやる?」

 

周り何もないし、別に駐車場でいいんじゃないか。となりの家までも10mくらいあるし。

 

「駐車場でいいだろ」

「じゃあどうする。」

 

俺からもお願いできるかな。俺は紅葉に話した。

 

「一緒に寝れないかな、今日」

「ん?いいよ」

 

結構すんなり許可してもらえた。俺だったらいいみたいな感じなのかな。

 

「柊くん、あったかそうだし」

 

あ、そんな理由だったの?確かに4月の秋田の夜は雪も降るほど寒い。

 

「じゃあいいんだな。」

「うん。あ、何日くらいいるの?」

 

そうだな…最低でも4日はいたいよなぁ。

 

「4日くらいは最低でもいたいかな」

「じゃあまだ時間あるね」

 

なんか言い方に引っ掛かったけど、気のせいかな。俺は1階に降りて胡桃のごはんを待った。

 




行数は少なかったかなと思いました。次回ですが、ついにみんなで花火するんですが、長くなりそうだったら前後編で分けたいと思います。
7:09開始
7:29~19:18学校
21:59~6:59就寝
7:14投稿予約小説に追加
次回「花火」もお楽しみに!

第何話で二章終わりにした方がいい?

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