今回の登場人物
月島柊
月島かりな
織音琴葉
ミナト
五月女舞菜香
再会する人物1名
以上6名
俺は琴葉の家にずっといたが、もちろんなにもしていなかった訳じゃない。琴葉と一緒日トークしたり、リアルの話もした。
「へぇ、そんなところから転移してきたんだ」
「あぁ。琴葉はどこから」
「東京の都心部。うるさくって、静かなこっちに来たの」
そういう理由でも来れるのか。なかなか有効活用も出来るものだな。
ブーッブーッ
俺のポケットの中からバイブ音が聞こえた。俺はスマホを取り出すと、メッセージを見た。胡桃からだった。
〈たくさん楽しんでる?なるべく
すぐ行きたいんだけど、
けど、努力はし
てるよ?早く
柊くんに会いたいから。はや
く行けないかなぁ。うー
ん、ちょっと考えてみるね!
こっちではね、紅葉ちゃんと一緒に
うた歌ったり、流し
そうめんも食べたよ。柊
くんも来れたらなぁ、って、
さっきから紅葉ちゃんも言ってる。
れんらくしなくてごめんね。
てがみは無理かもだけど、家にちゃんといる。
るすじゃないからね。〉
なんだろう。やけに長い長文。それに、改行するところが変なところもある。俺は琴葉にこれを見せた。
「なんか変じゃないか」
「うん……柊くん、縦読みしてみて。一番左を」
俺は言われた通り一番左の列を縦読みして、音読した。
「たすけて柊くんこうそくされてる…」
俺は頭のなかで変換させた。要するに、
「助けて柊くん、拘束されてる」
「そう。この世界のどこかで拘束されてるんだと思う」
そうか…気づいてほしくて送ってきたんだ。だけど、拘束犯に見つからないように…俺は胡桃のGPSを確かめた。
「柊、どこにいるんだい、胡桃は」
「胡桃ちゃんどこ!」
かりなとミナトも来た。表示されたのは
「砂漠のど真ん中か」
ミナトが言った。胡桃はここで拘束されているんだ。
「俺が転移する。みんなが掴まって」
俺たち3人はミナトの手を掴んだ。
ミナトが転移した先は砂漠のど真ん中。胡桃が砂の上に拘束されている。
「胡桃!」
「!んんんんっ!」
何を言ってるか分からないが、助けてほしいのは動きだけで分かる。手足をじたばたさせて、俺に伝えている。
「待ってろ、今助けるからな」
俺が胡桃のところへ向かうと、拘束犯が出てきた。
「あれ、居たんですか。」
拘束犯が話した瞬間、胡桃を助けることに成功した。見た感じ、魔法は使えなさそう。俺は胡桃をカプセルの中にいれ、周りを結界魔法で固めた。
「柊、胡桃を守ってろ!」
「わ、分かった」
俺はカプセルの中に入った。やっと、胡桃と近づくことが出来た。何日ぶりだろう。こんなに離れていたことはない。
「柊くん…怖かったよぉ…」
「よしよし、怖かったな」
胡桃は泣いて俺に抱きついた。涙が止まらずに流れ出ている。俺は撫でながら胡桃の情報を見た。LV1なのは当たり前だが、役職だ。そこには、Unknownと出ていた。
(不明…?なんだろう…)
俺が不思議に思っていると、胡桃は俺の肩でもぞもぞし始めた。
「んぐぅっ、柊くん…うあああぁ」
胡桃は号泣し始める。よっぽど怖く、寂しく、辛かったんだろう。拘束されているときは怖く、俺に会えなくて寂しく、拘束されて、会えなくて、生死も分からなくて辛い。全ての気持ちが入り交じっているんだ。
「胡桃、落ち着いて」
「落ち着けないよぉ…だって…1週間だよ?会ってないの」
そうか。もう一週間も経ってたか。こっちの時間は
「寂しかったか?」
「うん…」
その時、カプセルの中に「ボオォン」と低い音が鳴り響いた。外でなんかあったんだ。俺が外を覗くと、3人がピースサインをしていた。勝ったんだな。
「胡桃、寂しさを消すために、楽しいことしようか」
「楽しいこと…?」
俺はカプセルにかかっていた浮遊魔法をといた。カプセルは急降下していく。地面にドンと着くと、転がっていく。
「ふにゃあぁっ」
胡桃は目が回っている。そして上り坂に到達して逆に回り始める。
これが何回か続き、やがて止まった。
「ふぅ…目が回るぅ…」
「大丈夫かよ、胡桃」
俺は胡桃の肩を掴んで言った。俺が悪いのもあるけど。
「そうだ、舞菜香が待ってるから行くからな」
「行ってらっしゃーい」
俺は飛行して家に向かった。
空中で、舞菜香が飛んでいた。もう準備いていたらしい。
「舞菜香、今日はテストをしよう。ここから20kmの位置に俺が飛んでるから、そこまで全速力で来て」
「全速力って、時速何キロ?」
確か全速力だと180km/hだっけ。
「180キロ。6分40秒を基準に誤差±15秒で着いたら合格。今日の練習は終わりでいい」
「出来なかったら?」
「段々甘くしていくけど、7分20秒を超えるとなると永遠に繰り返す」
180km/hで20km飛行すると、加速含めて6分40秒から6分45秒で着くはずだ。
「じゃあ、スタート」
俺は先に20m地点まで先回りした。
タイムを測り、20mラインを通過したときには8分20秒。単純計算で100km/hで飛行したことになる。
「遅いな。今度は戻ろう。」
次は来たところを戻っていく。
第何話で二章終わりにした方がいい?
-
70話
-
80話
-
90話
-
100話
-
101話以上