高校生からの物語 完結   作:月島柊

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また彩ちゃんと千聖ちゃんなどはあんまり出てきません。楽しみにしていた方、申し訳ない
m(_ _)m
次々回は主役の予定です。
さて、今日は綾香ちゃんも出てきますが、どっちかと言うとナナニジ全体が主役かな。
まぁ、いつものように月島柊は出てきます。


第10話 仕事

「もう行くの」

 

彩が聞いてきた。

 

「あぁ、もう行くよ。行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 

俺と彩のこんなやり取り、意外と初めてかもしれない。

俺が就職した仕事はアイドルのマネージャー。ダンスの様子も見に行くそうだ。上野だからまぁ、高校よりかは近いだろう。たしか籠原から鹿島田までだったから。

俺は朝、いや、早朝の快速で東京の1つ手前の神田まで行く。本当なら終点の東京まで行ってもいいのだが、東京の場合、高い位置にある中央線ホームから地上にある山手線ホームまで下らなければならない。しかし神田で乗り換えると、同じ地上に位置するため、わざわざ高いところから乗り換えなくてもよくなる。

乗ったのは4時28分発快速東京行き。なんか2020年までは各駅停車だったらしいが、今考えればどんな経路を通っていたのか気になってくる。俺は10年前の2020年の時刻を調べてみる。豊田出発時刻は変わっていないが東京到着が9分遅くなっていた。別のサイトで調べてみると、三鷹手前の分岐で総武線に転線し、御茶ノ水手前でまた中央線に転線するという状態だったらしい。正直、見てみたい気もしたが。

 

武蔵境を出発し、三鷹手前が近づいてくる。やがて車両センターの横を通過すると分岐器の上を通るガタガタという音が車内に響く。ここだったんだ。何かタイムスリップしたようだった。

 

新宿に着いたのは5時10分ちょっと前。乗客はそんなに乗ってこなかった。

そして御茶ノ水手前でまたガタガタという音が車内に響く。2020年まで中央線に戻ってくるために使っていた分岐器を通る音だ。通過するとすぐに御茶ノ水に到着する。あと1駅だ。

 

神田には5時21分。ここから上野に行くわけだが、2通りある。山手線で行くか、京浜東北線で行くかだ。

電光掲示板を見ると山手線が5時28分、京浜東北線が5時29分とかかれていた。1分の差だったらどっちに乗っても大して変わらない筈だ。

俺は好きな色がラインカラーの京浜東北線に乗った。水色にしか見えないが、正式な色の名前はあるのだろうか。いつも思ってしまう。

京浜東北線が入線してくると、電車のドアとホームドアがほぼ同時に開き、乗れるようになる。途中、秋葉原と御徒町に停車して上野に着く。5時35分だった。

 

事務所の中に入るとエレベーターがあり、それを上に上がる。ドアが開くと映画館の待っているところのような明るさの空間が広がっていた。そして、1人の少女が走って俺のところに来た。

 

「新しいマネージャーさん?」

 

結構元気のいい声だ。

 

「うん。よろしくね。えっと、名前は」

「戸田ジュン!ジュンって呼んでね、マネージャーさん」

「ありがと。わかったよ。ジュン」

 

俺は早速呼べと言われた呼び方で呼ぶ。他にも10人いるって聞いたから、まだいるのだろう。

俺が奥に進むと残りの10人が個人個人自由な格好をして待っていた。

 

「あなたが新しいマネージャー」

 

1番大人っぽい人が俺を睨むように見てきた。

 

「うん。名前は」

「斉藤ニコル。よろしくね」

 

1番クールだった。こういう人もいるのか。

 

「私がリーダーの佐藤麗華です。よろしくお願いします」

「よろしくね。敬語は使わなくていいよ」

 

さて、あと8人か。さすがに1人ずつ聞いてたら時間がかかる。

 

「みんな並んで1人ずつ名前を言ってくれないかな。」

「私柊つぼみ!」

「東條悠希!」

「神木みかみ。よろしく」

 

落ち着いたような口調だ。続いて自己紹介は進む。

 

「藤間桜。よろしく、マネージャーさん」

「滝川・・・みうです・・・」

 

人見知りなのか緊張していた。

 

「河野都や!よろしく!」

 

急なハイテンション。ギャップがすごいな。

 

「丸山あかねです。」

 

やっぱり。ギャップがすごい。ってことは次は・・・と思っていると、まさかの

 

「立川綾香。よろしくー」

 

あーや?綾香の名前が聞こえた。

 

「マネージャーさん、名前は?」

「あ、あぁ、月島柊。柊かマネージャーでいい」

「つっきー!?」

 

やっぱり。あーやだよな。俺は気づいていたからいたって冷静。

 

「よ、あーや」

「つっきーがマネージャー?」

「何?綾香知ってるの」

 

知ってるも何も、昨日会ったもんな。

 

「う、うん・・・昨日会った・・・」

「へぇ、ま、よろしくね」

 

ジュンが言う。話題の転換の速さ、驚くよ。

 

9時になり22/7のダンス練習の時間がきた。俺はレッスンする場所に先回りする。

 

「そこで大丈夫か」

 

ダンスの先生だ。

 

「そんなに気付かれないようにする気もないんで。」

「そうか。誰もいないふりしとこうか」

「はい。助かります」

 

10分くらいたつとドアが開き、11人が入ってきた。

 

「よーし、今日も練習するぞー」

 

ちゃんと気づいていないふりをしてくれている。

 

「はーい」

 

こっちに向かって来るときに俺は乗っていた台から飛び降りる。

 

「はーい、頑張れよ」

「はい、って、マネージャー!?」

「見学だよ見学。気にするな」

 

そう言って俺は床に座る。真剣に見ていると、いつの間にか終わっていた。

 

「麗華、ちょっと来て」

 

俺は麗華を呼び出す。俺だって教えるために来たのだから。

 

「後ろだからって、油断するな。ファンには麗華推しの人だっているんだから」

「はい!」

 

気合いの入っている声。期待できるな。ダンスの先生の方も個人で呼び出して教えている。

そして教え終わったあとの2回目。今度は麗華もしっかり踊っていた。ただ、1つ気になるのが・・・

 

「綾香、ちょっと来て」

 

ここではあーやのことを綾香と呼ぶことにした。

 

「あのさ、疲れるの皆より早くないか」

「漫画家だから――」

「言い訳にならないぞ。ま、それだけだ」

 

俺は3回目、4回目も見て評価した。レッスンが終わったのは11時過ぎだった。

 

「お疲れ様。俺はもう帰るけど、何か足りないことがあったらついてきて」

 

俺はエレベーターで下の階に降りる。後ろをついてきたのはいないだろうと思っていたが、意外と3人いた。

 

「なんか質問か」

「・・・恋に関しての・・・」

 

恋?俺あんまり恋愛には詳しくないぞ?

 

「マネージャーのことが好きって言ったら、マネージャーはどう返しますか?」

「どう返すか、か。そうだな、悩むかもしれない。特に、君たちみたいにあんまり会ったことのない人だと尚更。なんでだ?」

「いや、なんとなく・・・?」

 

なんとなくって・・・

 

「そうか。じゃ、お疲れ様」

「はい・・・お疲れ様でした・・・」

 

俺は上野駅に向かい、豊田に帰る。

 

 

 




2000文字超えました。なんか2000以上になるかもしれないです。これから先。
さて、次回は彩ちゃんがやっと出てきます!(これでも最初にちょっと出てるのは内緒)主役じゃないんだけどね。ちなみに次回の主役は月島柊です。次々回は彩ちゃんが主役だから待っててね。
実を言うと、筆者は中学生なんですね。期末テストがもうすぐなので、投稿頻度落ちるかも。まぁ、気長に待っててくれれば。
では、次回もお楽しみに!

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