高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
月島かりな
織音琴葉
ミナト
新メンバー2名
以上7名


第17話 理由

 俺は翌日、魔法搭の攻略へと向かった。500階層まであるから今日はざっと10階層くらい行くか。俺は1人で向かい、早速1階層を突破した。2階層は結構みんなが苦戦していた。

 

「俺に任せろ。」

 

俺は火炎魔法で周り一帯を焼き尽くした。3階層への階段はすぐに終わり、3階層へ向かった。

 

 俺は5階層まで行ったあと、一か八か飛行してなるべく上の階層へ垂直飛行した。

 

「行けるか…」

 

俺は行けるところまで行った。しかし、途中で飛行が消えた。同時に浮遊魔法をかける。その階層は…

 

「489階層!?」

 

俺はもう少し行けるかと思い、浮遊魔法で少しずつあがって行った。しかし、490階層を過ぎた瞬間、魔法が無効になり、下に落下した。

 

「うあああっ!」

 

 

【????視点】

 

 私が魔法搭に向かっていると、上からなにか男の人の声が聞こえてきた。待って、なんで上から?

 

「うあああっ!」

「え?」

 

私は咄嗟に手を前に出した。男の人が上から強い風の音と共に落ちてきた。

 

「あの…大丈夫ですか?」

「あ、あぁ…ありがとう」

 

男の人は立ち上がった。私は男性が苦手だ。女性に対して変なことしかしない。だけど、この人はかっこいい。いやけど、見かけによらず変なこと考えてるかも。

 

「名前は…」

「月島柊」

 

結構シンプルに答えるなぁ。タイプかも。

 

「私、ゆかり。」

「ゆかちゃん?その人誰?」

 

横にいたのは私の親友、柚木(ゆずき)。柚木も私と同じように魔法搭の攻略に来た。

 

「さっき落ちてき――

「あー、君の名前はなんだい?」

「柚木です」

 

口を塞がれた。言っちゃいけないことだった?

 

「攻略だったら、ちょっと話したいことがある。俺についてきてくれ」

 

柊さんは私たちをつれていった。攻略は確かにするけど、なにも500階層までは…

 

【月島柊視点】

 

 俺は家に戻り、たまたま出会った2人と、家にいた4人を集め、魔法搭の話を始めた。

 

「今日行ってみたんだけど、489階層までは魔法が使えるらしい。」

「490階層からは?」

 

まだ全部は試してないからなんとも言えないが、少なくとも、飛行や浮遊魔法は使えない。

 

「飛行系は使えない。予想だけど、ミナトが持ってる魔剣も490階層からは使えない。」

 

琴葉の銃は影響ないだろうけど、ミナトとかりな、俺には大きな影響がでる。

 

「ゆかりは何の担当なんだ」

「少数派なんですが、細剣(レイピア)です」

 

レイピア担当か。たしかに選ぶ人は2割ほどって聞いたな。

 

「柚木は」

弓使い(アーチャー)です」

『アーチャー!?』

 

俺を含めた5人が同時に声をあげた。アーチャーなんて始めて聞いたし、する人なんていないと思っていた。

 

「じゃ、じゃあ試し撃ちする?」

「はい」

 

俺と琴葉、柚木は防音の聞いた部屋に行き、俺が1番奥、真ん中が柚木、1番手前が琴葉で立った。

 

「3、2、1、GO!」

 

全員一斉に的に向かって撃った。柚木の矢はまさかの…

 

「ど真ん中じゃないか。なんかみんなすごいなぁ」

 

俺は部屋から出た。すると、片手剣vsレイピアで勝負をしていた。デゥエルだから問題ないか。レイピアは早すぎて剣先が見えない。片手剣も残像がうっすら残っている。

 

「ねぇ、柊くんはなんで銃使わないの?やってみてよ」

 

琴葉が言った。俺が銃なんて、何年ぶりだろう。俺はさっきの部屋でハンドガンを撃った。的の真ん中どころか、的にも当たっていない。

 

「うーん、なんでそんな出来ないの?」

「なんだよ、悪いか」

 

琴葉は俺に聞いた。

 

「正直に言って。なんで」

 

しょうがない、言うしかないよな。今まで秘密にしてたけど。

 

「今から4年前。この仮想空間、know worldの前身、DieForeverWorldで起きた事件があった。」

 

DieForeverWorldは2029年から2031年まで続いた仮想ワールド。Dieは直訳して「死ぬ」、Foreverは「永遠」。最初は何を言ってるのか分からなかった。しかし、2030年。俺が22歳のとき事件は起きた。

DieForeverWorldは大文字だけを呼んだ略称で「DFW」と呼ばれていた。このDFWでは、今のような魔法は存在しなかった。そのため、俺はスナイパーになった。2030年の11月。このDFW内に閉じ込められるという事件が発生した。当時のルールは、再度アナウンスされ、内容は

 

「この世界で死んだら現実世界で死ぬ」

 

というデスゲームだった。俺は死なないように攻略を始めた。しかし、そんな中で俺が遠距離から攻撃した時、前に飛び込んできた剣士を銃で撃ってしまった。当然HPはゼロになり、現実世界に戻ってから、死亡が確認されたというのを知っていた。俺はこれが原因で、銃を一切使わないようにした。当時の俺は的中率も98%と高かった。しかし、使わなくなってから減っていき、今はほとんどたまたま当たるレベル。10%だ。しかし10回撃って1回当たる程度。当時は50回撃って49回当たる精度だった。今は50回撃ったら5回しか当たらない。

 

「そういうことがあったんだ」

「その後、DFWは倒産。今は別の会社がやってるんだけど、安心は出来ないな」

 

俺はそう言った。いつこの世界のルールが変わるか。そんなのこの世界の誰も知らない()()だ。

 

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