高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
前回と同じ
第一章では彩ちゃんの主役回でしたね。


第18話 出来事

 俺は銃を使わない理由も話したことだし、家の中でゆっくりしていた。友達同士っぽい二人も話している。男性が苦手なのか、俺とミナトには頑なに近寄ろうとしないけど。

 

「俺とかりなはともかく、489階層までどうやっていく」

 

俺がミナトに聞いた。ミナトはこういうときに役立つ。

 

「俺も魔法は使えるけど、そんな上位魔法は使えないからね」

「転移魔法だったら使えるんじゃないか」

「柊達が行ってからってことだろう?それだったら行けるだろうけど、胡桃さんはどうするんだい」

 

それが一番の課題だ。何も使えないし、役職も不明だと何をしたらいいかも分からない。

 

「それなんだよ、置いていくわけにはいかないし」

「魔法を教えていたら時間がかかるしね」

 

どうするかをミナトと話していると、後ろから琴葉が話しかけてきた。

 

「胡桃ちゃんをどうするかね。」

「あぁ。今のところは何も出来ないし」

 

俺は言った。ミナトは琴葉に向けて言った。

 

「置いていくわけにはいかないだろう?」

「そうね。どうにかしてつれてきたいね」

 

どうするかなぁ。

 

「なんかいい方法ないの?」

「うーん、最悪カプセルに入れて無理やり連れてくのはあるけど」

 

さすがに辛いだろ。暑苦しいし。

 

「壁よじ登るのは?」

「凹凸のない壁だよ。出来ないよ」

 

ミナトが言った。

 

「今は保留にしようか?」

「そうだね」

 

俺はミナトとは反対方向の部屋に向かって、ベットに寝た。

今日は一歩進んだかな。あと1ヶ月で現実世界に戻りたいよ。君はこっちに来る必要はない。俺たちでなんとかするから。

 

有希

 

 俺は翌日、もう一回魔法搭へ向かった。どうやって上るかだ。人数はいた方がいいのだから、一番いいのは全員まとめて489階層に行ってしまうことだ。だが、どうするか。全員が飛行魔法を使えるとは限らない。

 

「あの、なんで私だけ…」

 

俺は連れてきたのは柚木たった一人だけ。他のみんなは家に置いてきた。

 

「なんとなく」

 

本当に理由なんてない。ただ連れてきたかったから。それより、ここからもう一回飛んでみようかな。

 

「落ちてきたら掴まえて」

「はい」

 

俺は垂直に飛んだ。489階層まで行けるはずだ。俺は限界まで飛んだ。

 

「着いた!」

 

その瞬間に、飛行魔法が解除された。それと同時に、俺は火炎魔法を火炎魔法を発動させた。489階層に見えない壁があり、全てが弾き返された。全ての炎は俺に当たった。

 

「熱っ」

 

HPが急に減少した。これほどひどい魔法だったんだ。俺はHPが下がっているまま落下した。柚木が拾ってくれるはずだ。

 

「おっと」

 

柚木が俺をキャッチした。

 

「ナイスキャッチ」

「HP減ってます…」

「空中でやったから大丈夫」

 

俺は柚木を抱き抱えた。俺とは反対方向に抱いた。

 

「へ?」

「行くよ」

 

俺は柚木と一緒に489階層まで上がって行った。ギリギリ488階層で止める。

488階層で俺は上がるのをやめた。

 

「どうだ、柚木」

「こんな景色を見てるんですか、柊さん」

 

こんな景色というか、いつもはこれより10m以上低いところ飛行してる。ざっとここの高さは2256m。俺がいつも飛んでいる平均高度は100mから200m。これより2000m以上低い。

 

「結構低いところだよ。」

「飛べるって、楽しいですか?」

 

楽しいって、考えたことないな。多分楽しいのかな。

 

「多分。じゃあ、降りるよ」

「帰りはゆっくりお願いします…」

 

だろうな。俺はゆっくり地面まで降りた。

 

 地面に到達すると、俺は柚木と分かれた。柚木は先に帰り、俺はある用事があったから一回店に寄って、家に帰った。家ではかりなが俺の帰りを待っていた。

 

「おかえり、お兄ちゃん」

 

お兄ちゃんって、かりながそう呼ぶの久しぶりだな。

 

「どうした?」

「久しぶりに呼んでみたかったの。」

 

へぇ、だったら俺も久しぶりにしたいな。

 

「胡桃呼んできて。」

「分かった!」

 

かりなは胡桃を呼びに行った。2人に伝えることがあったんだ。かりなは胡桃を横に連れてきた。

 

「どうしたの?」

「あぁ、いつまでも借りてるのも悪いと思ってね」

 

俺が寄ってきた店はログハウスの店だった。場所はサーリートの真ん中より。サーリートはサンドスペニアの北西に位置する。サンドスペニアは砂漠だが、サーリートは湖などもある自然豊かな場所だ。

 

「来てくれ」

 

まだ誰にも教えていない。知っているのは俺と琴葉だけだった。琴葉とは昨日話した。

 

【昨日の深夜】

 

 俺は琴葉に話しかけた。ログハウスに引っ越すことを話すためだった。

 

「明日!?」

「あぁ。長くいるのも悪いからね」

「そっか。気をつけてね」

 

琴葉はそう言って戻っていった。内心では寂しく思っていたはずだ。

 

【現在】

 

 俺はログハウスに向かい始めた。ログハウスは湖から少しはなれた場所にあった。立地もいい感じだ。

 

「ベットは1つで大きいんだね」

「だな。かりなは真ん中に挟まれるか」

「安心だね」

 

安心設計ではないけど、たしかにかりなは安心かもしれない。俺はログハウスの中に入った。ベットはうっすら見えていただけだ。

 

「木のいい匂い」

 

胡桃が鼻をくんくんさせた。

 

「森の中に続く木製の道もあるんだな」

「今度行こっか」

 

俺はベットに倒れ込んだ。胡桃もとなりに来て、みんなで寝転がった。

今日も色々あったな。早く来ればいいのにさ、

 

有希

 

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