月島柊
月島胡桃
月島かりな
おじいさん
以上4名
俺はその日はかなり早く寝た。確か仮想世界での時間は20時半くらいだったかな。現実世界では22時くらいだと思う。俺は翌日俺一人で起きて、森の中に出掛けた。胡桃からのお願いで、この付近の敵の調査だ。いないとは思うが、一応確かめる。
2時間くらいたったか、敵一人といない。やっぱり安全なんだろう。
「どうしました?」
そこにはおじいさんがいた。釣り人っぽいから、釣り人だろう。
「あ、この辺の敵の調査に」
「この辺はいませんよ。もうずっと出てないね」
ずっと出てないのか。だったらやっぱり安全か。
「そうでしたか。ありがとうございます」
「いやいや、頑張ってくださいねぇ」
おじいさんが優しく手を振ってくれた。優しい世界だ。
俺が帰路に着くと、誰かの叫び声がした。
「うわああっ」
さっきのおじいさんかもしれない。俺は急いで戻った。
「どうしました!」
「この湖に、でっけぇ魚が!食おうとしてた」
でかい魚、食おうとしてたってまさか!またザバーンと音がして、その正体は姿を露にした。
「うああっ!」
そう、でかい魚というのは、魚ではなく殺人機械だったのだ。魚の形になっている。
「freezing!」
魔法が効かない。もう一度だ。
「剣の舞!」
やっと効果が出てきて、動きが弱まった。おじいさんは逃げてどこかにいってしまったが、俺は戦うために残った。しかし…
「あああぁぁっ!」
倒れてくる勢いで俺の右側に機械が当たった。とがっていたところに当たると、血が出てきた。
「いって…かりなに頼もう…」
俺はなるべく急いで家に歩いた。
家に着くと、かりなに俺の傷を頼んだ。
「かりな、頼む」
「任せて」
かりなは俺の傷口をペロペロと舐めてくれる。傷が治っていくことや、舐められることが気持ちいい。あ、決して舌フェチじゃない。
「はぁ、はぁ、終わったよぉ、はぁ…」
いつも終わると顔をピンクに染めている。
「ありがとう。」
俺は胡桃のところへ向かった。胡桃は何をしてるか分からないが、なんかキッチンでじっとしていた。
「どうしたんだ、胡桃」
「柊くん、私の役職知りたい?」
役職は知っとかないと損する場合もある。
「知りたい」
「そっか。私はね、剣士なの」
剣士か。なんならなんで隠してたんだ。
「どうして隠してたんだ」
「怖いの、敵が」
敵が怖いのはみんなそうだ。一番のミナトだって敵が嫌いだ。
「胡桃、俺だって怖いよ、敵は。」
「じゃあなんで殺せるの」
「守りたいから。それだけ。それに」
俺は胡桃を抱きしめた。胡桃は急なことであたふたしている。
「待って、大事な話してる…」
「俺が怖いか」
俺は胡桃にささやくように聞いた。
「怖くない。これ好き」
胡桃はこれしか答えられない。だって、俺に抱きしめられたんだから。
「同じだよ。これが怖くないと、敵は怖くない」
「待って、このまま、いたい」
胡桃の方が抱きついててほしかったんだ。胡桃は俺の肩に頭をのせ、俺に言った。
「私、柊くんとくっついてたい」
「いくらでもくっついてな」
胡桃は俺から離れないようにずっと抱きしめていた。胡桃は俺の首元の匂いを嗅いでいる。
「いい匂い。」
「よかった」
かりなは森の方に出掛けている。少しぐらいなら攻撃魔法も使えるから大丈夫だろうと思った。俺は胡桃の後ろで料理をみていた。
「料理スキルあげないとね」
「現実世界より楽だろ?」
「そうね。」
胡桃からゆっくり俺は音を立てずに離れようとする。すると、胡桃は料理を電子レンジの中にいれて言った。
「離れないの!」
ぎゅっと抱き寄せられた。俺の気配には気づくようだ。俺は「ごめん」と一言いって胡桃に抱きついた。
「安心する。」
「邪魔じゃないか」
料理を作っているのだから邪魔な気がした。
「大丈夫。もっとぎゅってして」
俺は胡桃を強く抱きしめた。
「ふふ、本気だぁ」
胡桃は俺の方を向いた。いたずらっ子のような口をして俺を見ている。すると、持っていたニンジンを胡桃が振った。俺は後ろに飛んだ。
「油断大敵」
「そっちじゃない?」
俺は胡桃の後ろに無術式魔法、拘束を発動させた。胡桃は見えないなにかに動けなくなった。
「んんっ、動けないぃ…」
「油断大敵って言ったじゃん」
胡桃は必死で動こうとするが、腕と足が拘束されて動けない。拘束しているところは俺にしか分からない。
「外してぇ」
「かわいいからどうしようかな」
俺は仕返しのように笑みを浮かべた。
「ごめんなしゃい!」
「何についてだ」
俺は胡桃に聞いた。
「もう調子のらにゃいからぁ…」
「じゃあいいか」
胡桃を抱いて、拘束をといた。
「むぅ…」
頬を膨らませて胡桃は怒っている。かわいすぎる。
「かわいい」
「何してもそう言うじゃん」
「本当のことだよ」
「…嬉しいからいい…」
少し恥ずかしがっている。胡桃は照れ隠しに電子レンジから料理を取り出した。
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