高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島かりな
月島暁依
丸山彩
新メンバー1名
以上5名


第20話 現実世界と仮想世界

 しばらくしてかりなが帰ってきた。疲れはてたそうで家に着くなりベットにバタンキューだ。かりなはかなりの間顔を枕に埋めていた。

 

【月島暁依視点】

 

 俺は彩、春菜と一緒にいつも通勤していた。知り合いだと言う絢梨という人から、「いない間マネージャーお願い」と言われて、俺は朝の電車で通勤を始めた。北海道でもなかなか混んでいたが、こっちの電車はぎゅうぎゅう詰めだった。よくこれに柊が乗ってたな。

 

「いつもこれなのか?」

「うぅん、今日は少し混んでるかな。いつもはもう少し空いてる…」

 

最後にちょっとした余韻が残った。

熊谷に着くと、急に人が増えてきた。俺は後ろから押され、彩を守るようにして彩の少し上に手をついた。

 

「彩、辛くないのか」

「いつもは潰されて苦しい…」

 

やっぱりなんか余韻が残る。なんか思ってるのか?

 

「今は暁依に守られてるからいい…」

 

いつもの彩じゃない。いつもはアイドルを家でも振り撒いてるのに、今は暗い女の子。

 

「なんかあったか――

 

その時、俺は耐えきれずに彩に強く密着した。すべての柔らかさが伝わってくる。

 

「ひゃっ」

 

彩が反応して普段出さない声を漏らした。

 

「ごめん…彩…」

「あ、ううん。大丈夫…」

 

彩は相変わらず余韻が残る。俺は思いきって聞いてみた。

 

「なんかあったか?」

「……好き……」

 

何が。満員電車が好きなわけないし。

 

「暁依くんが、好き」

 

俺を?俺のどこを、なんて聞くのは経験上ダメだよな。俺は彩に言った。

 

「ありがとう。じゃあ」

 

俺は彩にキスした。

 

「あぁんっ、んっ」

 

彩はいやらしい声を出している。キスしても抵抗はしない。嫌じゃないんだろう。

 

「ん、ふわぁ…暁依くん、結婚して?」

「俺でよければ」

 

まさかの状態、場所で結婚の告白をした。

 

【月島柊視点】

 

 俺はまた1人で外に出た。今回はサーリートの中ではなく、外の周辺も散策してみることにした。と言っても飛行してるからそうでもないけど。俺はひたすら飛行し、サーリートのとなり、ミセシアへたどり着いた。

 

「おーいっ!」

 

下から誰かが呼んだ。名前なんて知らないけど。俺は地面に降りた。

 

「えっと、Ena?」

 

そう書いてあったからそのまま読んだ。

 

「はい。エナって言うんですけど、サーリートから来ましたよね?」

「うん。サンドスペニアからサーリートも通ってる」

 

エナは「でしたら!」と言って俺にしがみついた。

 

「助けてください!殺人ギルドに追われてて!」

 

殺人ギルドって、ミセシアからかなり離れてるところにしかないけど。

 

「ヨタニスのところから追われてて!」

 

ヨタニスって、ここから15km以上離れてる。

 

「そこから走ってきたのか?」

「はい。もう限界で…」

 

俺はエナを背中にのせて草原を走り出す。普通に走ったとしても40km/h前後だったら出せる。相手が何に乗ってるかによるけど。なるべく本気のスピードは出したくない。俺も最近速度向上したし、一瞬で逃げれてしまう。

 

「っ!」

 

俺は言葉にできないほど驚いた。相手はまさかの円盤に乗ってきていたのだから。120km/hなんてすぐに追い付いてしまう。

 

「エナ、しっかり掴まってて」

 

俺は地面を思いっきり蹴って飛んだ。速度向上だから今までの180km/hから210km/hに上げた。一瞬で追い越せる。

 

「良かった…」

 

エナと俺が安心していると、目の前に転移してきた。

 

「しつこいな…やりたくなかったけど」

 

俺は火炎魔法を発動させる。

 

「Fire」

 

俺も無術式でできるようにしないとな。相手を火で包んだ。

 

「エナ、上がるぞ」

 

俺はほとんど垂直に上がり始めた。高度は今は20m前後。一気に340mまで上がる。それと同時に、かりなへ「Y座標345」とチャットを送った。高さの345mだ。

 

「エナ、落ちたら即死だぞ」

「はい。」

 

俺は340mまで上がると、かりなを探した。俺のことを探しているようだった。

 

「柊くん!どうしたの?」

「殺人ギルド殺人しようぜっていう面白い発想」

 

俺は簡潔に面白く言った。

 

「殺人ギルド殺人するのね。じゃあ無効化魔法でいい?」

「使えるんだったら」

 

俺は無効化魔法を許可した。無効化魔法はすべての魔法、効果(バフ)が全て消滅する魔法だ。使用者以外の魔法は全て消える。俺が早くかければいい話だ。かりなは無効化魔法を発動させ、全てをおとした。俺も素早く飛行魔法を使用し、空中に浮いた。

 

「使えたんだ」

「一応魔女だから」

「美魔女の間違いかな」

「嬉しいこと言うね」

 

俺はかりなと会話していた。そこにエナが入ってくる。

 

「魔法使いですか」

「あぁ。ほら」

 

俺は証明書を見せた。納得したようで、俺と握手した。

 

「ありがとうございます。」

「ああ、いやいや。大丈夫だよ。じゃあ、俺は帰るから。用があったらこれで」

 

俺は個人チャットを教えて家に帰った。

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