月島柊
月島胡桃
月島かりな
おじいさん
以上4名
【月島胡桃視点】
私は2人が出ていった家で帰りを待った。かりなちゃんは柊くんに呼ばれ、その柊くんはただどこかに行っただけ。そんなに時間はかからないと思い、私はゆっくり待っていた。
すると、ドアを叩く音が聞こえ、私はすぐにドアを開けた。そこには、関わるなと言われていた殺人ギルドがいた。
「え…」
「動くなよ」
私は家のなかで両手を掴まれて動けなくされた。少し足を動かすと、手首をひねられる。
「サーリートにはいないと思っていたが、いたんだなぁ」
「どんどん減らしちゃいましょうぜ」
ある人が上の人に話しかけ、上の人は了承した。私は怖くて声がでなかった。出そうにも、出ない。
「待て、知ってるか、ここで死んだら現実世界に帰れないって」
「っ!」
現実世界に帰れない…?嘘でしょ?みんなとは?柊くんとの結婚生活は?数々の問いが生まれてくる。
「俺たちはそれを狙ってるんだ。これだけ伝えた。じゃあ殺せ」
まだ、死にたくない。柊くんとは現実世界でやり残したことがまだある。たくさん、山ほど。お願い、助けてください。柊くん。言っちゃダメなのは分かってます。ただ、お願い。今回だけでいいから…
バタン
殺人ギルドの全員が倒れた。私が反対側を見ると、そこには柊くんがいた。私は殺人ギルドの全員が消えてから、すぐに柊くんに抱きついた。目からは温かい水が出ている。
「ごめんなさい、私がドア開けたから…っ」
「大丈夫。胡桃が無事で良かった。」
柊くんはそう言って私を撫でてくれた。私は少しずつ落ち着きを戻していった。
【月島柊視点】
俺は胡桃をゆっくり撫でながら言った。胡桃だってまだ怖くて泣いている。
「大丈夫。怖かったね」
胡桃はおとなしく動かずに撫でられていた。妹たちが小さいときはこうして慰めてたな。彩夏やかりなも泣いて帰ってくるといつもはこうだった。
「よしよし。怖かったね」
「…柊くん…落ち着いてくる…」
だいたい撫でられると安心して落ち着いてくる。かりなだってそうだった。
「胡桃、ぎゅうってしてごらん」
胡桃はまだ入らない力で俺をなるべく強く抱きしめた。
「柊くん、やめてほしい?」
「ずっとしててほしい」
胡桃はそのままの力で抱きしめていた。殺人ギルドの本当の目的は俺たちだった。サーリート周辺のエリアに結構いるらしかった。警備に回っていて、次々と退治していっているらしい。
「すー、すー…」
胡桃は泣きつかれたのかすっかり眠っていた。かりなは俺に寄りかかって寝ている。あと起きているのは俺だけだった。
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。ドアが開き、前に会ったおじいさんが顔を出した。
「おや…私がそっちに言った方がいいね」
「あ、すみません…」
おじいさんは向かい側に座った。
「二人は夫婦かい?」
「はい。結婚しまして」
「そうかい。ずいぶんと疲れているようだね」
「多分休みがあまり無いからだと」
おじいさんは俺に優しく話しかけてくれた。
「この世界だと結構な高齢でね、大変だよ」
「このかりなも中学生なんですよ。まだ中2で」
今年は2年生だ。彩の中学に夏から通うことになる。
「そうかい。私はサーリートの南西に家があるからね。暇だったら来ればいい」
「はい。ありがとうございます。」
おじいさんはドアを開けて帰った。俺の家のなかは急に静まり返った。
「胡桃」
俺はまた胡桃を撫でた。この世界に閉じ込められて今日で1週間。7日目になる。その間にあーやや絢梨は何してるんだろう。そういうのを考えたのは今回が始めてだが、なぜか急に気になった。
「んんっ、柊くぅん…」
胡桃が喋ると、なんかアルコール臭い匂いがした。酒を誰かのんだかな。
「あぁん、柊くぅん…」
胡桃から匂いがする。なんか飲んでたのか?いやいやそんなわけ…
俺がそう思っていると、かりなが俺を見てきた。起きてたのだ。
「お酒飲ませたの私よ。お酒っていうか、薬なんだけどね」
薬?なんか病気にでもなってたのかな?
「惚れ薬なんだけど――」
その時、胡桃が起き上がって、かりなの下から小さな瓶を取り出した。
「あっ!」
「仕返し♪」
胡桃は中身を全て飲ませた。かりなは一瞬のうちに顔がピンクになり、俺にスリスリしてきた。
「ふふ、つめたーい」
「ぐがっ!」
かりなはじたばた暴れて、置いてあった水を胡桃にこぼしてしまう。
「きゃっ!」
「ああ、かりな、何してるんだ」
「ごめーん」
胡桃は白いワンピースから身体が透けている。お腹も透けている。胸も透けてるのは気にしない。
「冷たいよぉ…」
「じゃあおいで」
to be continued…
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