高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
月島かりな
以上3名


第一短編小説 第22話 惚れ薬 後編

 俺は2人が惚れ薬に効いてしまったため解除薬を探すことになった。大きければいいんだが、惚れ薬で長さが6cm前後。解除薬もそのくらいだろう。結構時間がかかりそうだ。何て言ったって、後ろから胡桃やかりなが俺に甘えてくるんだから。冬菜だったらどうだったんだろう。甘えん坊になるのかな。なんて、そんなこと考えてる場合じゃない。とにかく探さないと。

 

「ねぇ柊くーん、構ってよー」

「探してるから待ってくれ」

 

俺が何回も言ってもこの繰り返しだ。そんなとき、俺の下に惚れ薬に似ている容器を見つけた。

 

「これか」

 

俺は解除薬の半分をかりなに飲ませた。胡桃は…かわいいからもう少しこのままでいてほしい。

 

「あ、柊くん、私解除された?」

「あぁ。胡桃は残しといたけど」

 

胡桃は今まで以上にべったりくっついている。磁石かなんかかな?

 

「んにゃーっ」

 

胡桃って酔ったりすると猫みたいになるよなぁ。原因は分からないけど。

 

「ふがーっ」

 

胡桃は俺に飛び付いてきた。本当の猫じゃないか。

 

「にゃぁっ」

 

俺の腹部に胡桃は頬をスリスリする。猫以外に考えられないだろ、ここまで来たら。

 

「猫?」

「猫」

「猫か」

 

俺とかりなは短い会話を繰り返していた。「にゃ?」と胡桃が首をかしげる。

 

「猫だな」

「猫だね」

 

かりなは苦笑いしている。これじゃあ俺がただ変態なだけじゃん。

 

「ふにゅーっ、ふかぁ」

 

胡桃は俺の膝に寝転んだ。胡桃が「してー」と言うから、俺は胡桃の頭を優しく撫でた。

 

「ふふふーっ」

「解除薬飲ませるか?」

「もう少し待ってみよ」

 

俺はまたしばらく待つ。胡桃は俺の膝でぐっすりだった。

 

「かりな、彩夏とは話してるか」

「メールのやり取りはしてるよ。私より先に中学校行ってるって。部活は今日決まるって」

 

部活は吹奏楽部がいいな。俺が帰ったら顧問としてできるから。けど、あと何日か。

 

「魔法搭攻略まであと4日だからね」

「え?そうなのか?」

 

4日だったら覚えられるか。俺は胡桃を優しく床に寝かせて、かりなと一緒に外に出ていった。鍵は俺以外開けれないようにしておく。

 

 俺が行ったのは魔法搭。ここで周辺の地面を上げ、地面ごと489階層に運ぶ。地面が大きな振動をたてて上がっていく。

 

「これで行けば全員行けるよな」

「すごい…」

 

そして俺とかりなは489階層の真横に着いた。ここから魔法禁止エリアになる。

 

「ここからはミナトたちが主役になる。俺たちはタンクに移ろう」

「一回作戦会議する?」

「そうしよう」

 

俺は次に琴葉の家に向かい始めた。俺は持ち上げた地面から飛び降りた。一回してみたかったんだ。俺が使えずにかりなが使える、羽での飛行だ。かりなはもう慣れているが、俺は初めてだ。

 

「あ、柊くん上手いね!」

「まだ慣れてないけどな」

 

俺はそのまま空を滑空した。

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