高校生からの物語 完結   作:月島柊

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最初は織音琴葉視点で始まります。
仮想世界編最終回です。次回からは…まぁふつうに
今回の登場人物
月島柊
月島かりな
織音琴葉
ミナト
ゆかり
柚木
月島紅葉
新メンバー1名
以上8名


第28話 帰還

 私は500階層に足を踏み入れた。すると、温い風が私たちを包み込む。ここの敵は普通の人間。人の心理を考えなければならない。私は1番遠い場所から銃でヘッドショットを狙った。

 

「あ、外した…」

 

私はただ挑発しただけになってしまった。

 

「大丈夫。俺がやる」

 

ミナトが走り出して剣で斬った。ミナトは敵に飛ばされて私に突っ込んでくる。

 

「きゃっ」

「私が!」

 

ゆかりちゃんがレイピアを構えて走り出す。レイピアの方が軽くて、速く移動できる。

 

「ぐっ」

 

初めて敵に剣が当たった。しかしHPは900000ある内の1500減っただけ。残りは898500。同じダメージだと600回以上繰り返さないと倒せない。回復はいないし、倒せるのはほとんど0に等しい。

 

「やっ!」

 

柚木ちゃんが矢を放った。遠距離で命中率も高いから、一回で2000減った。だけどまだ896500残ってる。

その時、敵が投げナイフを投げて私たちに刺した。

 

「痛っ」

「隠れよう、このままじゃ俺たちが死ぬ!」

 

私たちは全員で見つからないところに別々で隠れた。

 

(うぅ…残りHPが100しかない…)

 

私は動くのが怖くて動けなかった。外で投げナイフが飛ぶ音が聞こえる。怖い、死んじゃう。

 

【月島柊視点】

 

 俺は回復が終わって500階層に走った。かりなも後ろをついてくる。500階層には琴葉たちはいない。隠れたんだ。

シュッ

投げナイフだ。俺は構えておいた剣を持った。

 

「かりな、行くぞ」

「うん!」

 

俺は敵に突っ込んだ。攻撃されそうになったら避けて、ひたすら近づく。

 

「たあぁっ」

 

俺は地面を蹴って敵の心臓部に突き刺す。HPが10000減る。886500が残る。

 

「助けてこい。俺がどうにかしよう」

 

俺は魔法を使った。

 

「Fire」

 

俺は火炎魔法で敵を火だるまにした。その上で俺の愛用している剣で斬った。

 

「未来、か」

 

俺は胡桃と旅行にいく前に渡された剣を手に持った。この剣の名前は「futuresword」。意味は…“未来の剣”か。未来を開くってことか。俺はその剣を構え、右手には絢梨が最初に作ってくれた剣、左手には絢梨の未来の剣を持った。敵のHPは8000を切った。

 

「これで終わりだ」

 

俺は足に力をいれ、思いっきり突っ込んだ。二刀流で、全力で、魔法を込めて俺は振った。未来の剣で切り開き、魔法で今と未来を繋げる。

 

「なんで…俺が…」

「お前に足りなかったのは強さでも、速さでもない」

 

俺は少し強めに言った。俺が1番気にしていることだ。

 

「仲間を思う気持ちだ」

 

敵はすぐに白く光って消えていった。すぐに外ではアナウンスが流れた。

 

《魔法塔の攻略がされたため、ゲームクリアです。現実世界へはサンドスペニア北西部から帰れます》

 

エコーがかかった大きなアナウンスだ。隠れていた琴葉たちも出てきて、みんなでハイタッチ。

仮想世界で3週間、現実世界では4週間と半分。やっと仮想世界と現実世界の行き来が再開した。今まで霞んでいた空はいつの間にか真っ青なきれいな空に変わっていた。ゆかりと柚木は早く帰らせて、ミナトは送るついでに帰った。残されたのは俺とかりな、琴葉の3人だけだった。

世界が戻ってきてから空気も変わった気がした。たぶん気のせいだけど、実際に変わったのかもしれない。

 

「琴葉も帰ったらどうだ、かりなも」

「柊くんは?」

「用事済ませてから帰る。」

 

俺は琴葉とかりなを帰して、俺は魔法塔から飛び降りた。途中で飛行魔法を使ってサーリートに飛んだ。俺が残った理由は胡桃が帰ったか確かめるためだ。ログハウスはもぬけの殻。もう誰もいない。俺は鍵を閉めてログハウスを後にした。

 

 久しぶりもサンドスペニアも、今日は結構人だかりが出来ていた。もう帰れるようになってから4時間近く経過しているのに、まだ帰る人で混雑している。俺も帰ることができ、帰った先は俺の実家の裏。

 

(久しぶりだな…)

 

俺がボーッとしていると、裏にあるドアの向こうから声がした。

 

「それで、今柊くんはいないの」

「えーっ、大丈夫かな」

「分かんない。じゃあ私ナス取ってくるから待ってて」

「分かった」

 

そういう話し声が聞こえて、ドアは開いた。俺のことを知っていて、ずっと現実世界にいる人。ある1人以外にあり得ない。

 

「ふぅ…あ、ごめん」

「よっと」

 

俺はその人を持ち上げた。紅葉なんだから。

 

「にゃっ!?柊くん!?」

「ただいま」

「おっ、おかえり!」

 

紅葉はなぜか目の奥が潤っていた。

 

「柊くんっ」

 

紅葉は俺に抱きついた。紅葉は涙ぐんでいる。ドアの向こうからさっきの話し相手が出てくる。

 

「どしたの?もみじっち。って、柊くん!」

 

そこには俺の小さい頃よく遊んでいた幼馴染み、時沢(ときざわ)ユウキがいた。

 

「え、ユウキ?」

「久しぶり!」

 

ユウキの名前なのはたまたまだが、ナナニジの悠希に性格や話し方が似てる気がする。僕っ子だし。

 

「僕も3時間くらい前に帰ってきたんだ!仮想世界から」

「行ってたのか」

「内緒でね」

 

ユウキは笑って俺に言った。俺はユウキと一緒に部屋の中に入った。胡桃もいるはずだから。

 

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