高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島胡桃
美女
白雪凪沙
月島かりな
ナナニジメンバー11名
以上16名


第33話 泊まる場所

 俺は9時頃に胡桃が運転する車にのって秋田駅まで行った。もう大して休んでないけど。

 

「なんか寂しいな」

「2日だけだろ。我慢しろ」

 

今日出発してから、俺は仙台に泊まることを決意した。だから実家には2日間帰らないことになる。

 

「あと、俺その翌日休みだから。その日はたくさん遊ぼうな」

「うん。絶対だからね!」

 

俺は頷いて改札の向こう側に行った。12番線からのこまち18号。13号車4番A席。当然窓側は空いてないと思ったが、秋田駅で買った9:32時点で俺の隣には誰も乗ってこない。時間的に空いてるんだろう。

10:07、こまち18号は時間通りに出発した。途中停車駅は、大曲、角館、田沢湖、盛岡、仙台、大宮、上野、東京。主な駅の到着時刻は

大曲10:39

盛岡11:47

仙台12:29

大宮13:38

上野13:58

終点東京には14:04。

事務所入りが14:05目安だから、多分間に合う。

 

 大曲に10:39、予定どおり着き、10:41に出発した。進行方向が戻ったのだ。また、大曲からは秋田美人と言ってもいいほどの美女が乗ってきた。しかも、俺のとなりに座った。胡桃には劣るが、結構な美女。

 

「こんにちは」

 

笑顔で話しかけてくる。俺は冷静を装って言った。

 

「こんにちは」

 

これしか無理。というか始めて会う美女に話しかけるとか無理。

 

「お仕事ですか?」

「はい。上野まで」

「疲れません?私は仙台なので」

 

仙台でも十分遠いと思う。気のせいかな。

 

「疲れてそうですから、私の手触ってみてください」

「え、あ、はい…」

 

俺は美女の手を触った。少し冷たくて、肉球のようにほどよい柔らかさがある。

 

「どうですか?」

「いいですね。疲れとれました」

 

俺は外を眺めた。美女は俺の肩からひょこっと顔を出して見ている。可愛い。すごく可愛い。

 

「可愛いって思ってます?」

「はい」

 

美女は少し笑った。

 

「あなたもかっこいいですよ」

 

 

 俺は気づくと上野駅の直前だった。俺はすぐに降りる支度をしてホームに降りた。美女はいなかった。俺は少し早歩きで事務所の中に入った。

 

「こんにちは」

「こんにちは。今日はみんな揃ってたな。」

「時間ないからいくわよ」

 

麗香が全員をまとめてレッスン部屋に連れていった。俺は残っていた仕事を済ませる。ゴールデンウィークの臨時ライブ、6月の単独ライブ、7月の夏休みに入ったあとの22日にある「22/7ライブ」の名前決めや会場。5月4日のライブは準備できている。5月1日でも7月まで予定が詰まっている。

 

「6月の単独ライブって名前なんでした?」

「気の抜けたサイダーライブじゃないか」

 

みう、みかみ、桜の3人だ。

 

「スケジュール終わったか?」

「8月の途中なんで、7月22日までは大丈夫です」

 

俺はスケジュールをこっちに転送するように指示した。転送されてきたスケジュールは予定が全て入れてあった。

 

「細かく入れてあっていいな。見やすいし」

 

俺はついでに帰りの時刻、俺の休みの日を入れた。明日は学校、明後日は両方休み。学校って言っても部活の顧問だけ。ゴールデンウィークだから。

 

「5月4日は仕事なんですか」

「こっちでね。ライブの観覧も行くさ」

 

俺は椅子の背もたれに寄りかかって時計を見た。15:20。もうそろそろレッスンも終わるか。俺は大広間に行った。レッスンがちょうど終わったメンバーが戻ってくる。

 

「お疲れ。休んどけ」

 

メンバーはソファーに寝たり、座ったり、俺の上に乗るメンバーまでいた。まぁ上に乗ってるのは予想通りあーや。

 

「重い?」

「普通」

「重いって言えないか」

 

そりゃそうだろ。相手はアイドルだし、あーやだし。

 

「つっきーは今日も帰るの?」

「一応泊まってきたい」

「じゃあ家に泊まれば?凪沙も会いたがってるよ」

「じゃあそうするかな。」

 

俺は仙台ではなく深谷の自宅で泊まることに変更した。そっちの方が凪沙たちも安心だろう。

 

 そして、俺はあーやについていく形で家に帰った。家ではあーやを待っているかりなたちがいた。

 

「なぎ、ただいま」

「柊くん!」

 

なぎは俺に飛び込んでくる。

 

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