高校生からの物語 完結   作:月島柊

138 / 203
今回の登場人物
月島柊
月島かりな
白雪凪沙
立川絢香
立川絢梨
以上5名


第34話 家

 なぎは俺に飛び込んできて、俺は少しバランスを崩した。絢梨とかりなは横で「おかえりー」と言って見ている。

 

「泊まるだけだからな」

「それでも嬉しいっ!今日一緒に寝よ!」

 

なぎは俺を強く引いてお風呂に連れていく。行動と発言が矛盾してるんだが。

 

「久しぶり。剣の修理やる」

 

絢梨が脱衣所で服を脱ぎながら言った。いや今言うかよ。

 

「あ、じゃあ渡していいかな」

「うん。何本ある」

 

使ったのだから、2本かな?

 

「2本。よろしくな」

「分かった。一回置いてくる」

 

絢梨は全裸のまま自分の部屋に剣を置きに行った。全裸で行くって、風邪ひきたいの?

 

「私たちも入ろっ」

「あぁ」

 

俺となぎは服を脱いで風呂場のなかに入った。なぎは先にほどいた髪をシャワーで洗った。

 

「なぎは髪切ったのか」

「最近切ってないなぁ。長い?」

 

胡桃と比べたら短いけど、平均よりちょっと長い?

 

「もともとショートだったよな」

「やめたんだ。伸ばしてるんだけど、床屋さん行くと何て言えばいいか分かんないから」

 

そういうことか。だったら俺が切ってあげようかな。

 

「俺が切ろうか?」

「うん。ありがとう」

 

なぎはシャンプーで髪を洗った。俺は先に湯船に浸かっていた。

 

「そろそろ絢梨ちゃん入ってくるかな」

「そうかもな」

 

俺がそう話していると、ガラガラと音がして風呂場のドアが開いた。入ってきたのは絢梨…だけでなく、あーやとかりなも入ってきた。

 

「みんなで入る。狭いかな」

「交代で入ればそうでもないんじゃない」

 

なぎが洗い終わるまで3人は端の方で待っていた。なぎは洗い終わると、俺と交代で湯船に浸かった。

 

「俺も洗っちゃうからな」

 

俺も身体を洗った。すぐ終わるけど、寒そうな3人。

5分以内で終わらせて、上がれないなぎと俺は一緒に湯船に入っていた。まだ余裕がある。足も伸ばせるし。

 

「私も入るからね」

 

あーやが入ってきて、一気に狭くなる。両端を女の子に挟まれて、普通に気まずい。

 

「狭いかなぁ」

「ちょっと狭いね」

 

そこに絢梨やかりなが入ってくる。もう身動きがとれない。なぎと俺は上がりたいが、上がれない。

 

「なぎが先に上がってくれ」

「じゃあ手伝って」

 

俺はなぎの足を持って上に上げた。

 

「んあっ、ちょっ、見ないでぇ…」

「み、見てないから!上がってくれ!」

 

なぎは先に上がっていった。少しスペースができて、俺も上がった。

 

「今日みんなでリビングで寝ない?」

 

かりなが提案した。

 

「みんな一緒に寝たい。だから」

「あぁ。いいぞ」

 

俺はドアを開けて風呂場から脱衣所に戻った。パジャマに着替え、俺はリビングに行った。

 

「あ、上がったんだ」

「あぁ。それなんだ?」

「持ってきた毛布」

 

それは分かってる。どうして毛布があるかだ。あ、けどみんなで寝るんだっけ。

 

「みんなで寝るんだよな」

「うん!だから準備」

 

なぎの毛布は俺の毛布のすぐ隣。俺の上隣が枕を俺の頭の方にしてかりな、反対は絢梨、あーやは俺のもう片方の隣。

 

「寝よ!」

「そうだな、歯磨いて来ようか」

 

俺は歯を磨きに行った。磨き終わったらすぐに寝る感じになるんだ。

俺は明日鴻巣まで行って、時間割りを見ると1時間目は1年5組で数学、2時間目は1年6組で数学、3時間目は2年3組で音楽、4時間目は1年3組で数学、5時間目は1年7組で数学、6時間目は2年1組で音楽。部活は丁度仮入部最終日らしい。誰が入ってくるんだろう。

 

 歯を磨き終わって、俺は時間割ばかりを見ていた。脇からかわいくなぎとあーやが見てくる。

 

「来週の月曜日全部数学じゃん!」

「火曜日は4時間目まで音楽だよ」

 

数学と音楽だけで、音楽は俺一人、数学は1年生だけで二人いる。授業数とクラスが多いから。

 

「明日は…あれ、ゴールデンウィークだから…あ、これ6月か。明日は午前だけだ」

 

俺はあーやに「間違えるなよ」と言われて、少し悔しかったが、事実だし、

 

「じゃあ全員揃ったから寝よっか。おやすみー」

「おやすみ」

「おやすみー」

「おやすみなさい」

「おやすみー」

 

全員が「おやすみ」と言って電気は消えた。

 

 多分真夜中で、真っ暗な部屋。俺の隣にいるあーやや、かりな、なぎは寝ていた。絢梨は俺の頬を人差し指でツンツン。俺は寝たふりをしていたが、ついに起きた。そして、小声で行った。

 

「何してるんだ」

「……したい……」

 

したい?何を。

 

「何を」

「…ベロチュー…」

「いいよ。しても」

 

絢梨は無言で俺と反対向きでキスした。舌の向きが逆だから絡め合ってベロチューは成立。これを狙ったんだろう。

話すと粘液みたいな細い線が口と口を伝っている。

 

「どうだった」

「すごかった…」

 

意識を取られるようだった。もう少しで暴走しそうだったし。

 

「剣の修理する気出た。明日朝からやる」

「頑張ってくれ」

 

と俺は言ったが、結局暴走は止まらなかった。俺は絢梨の頬をさわっていた。

 

「柊くん?なんでほっぺ揉んでるの」

「柔らかいからかな」

「…やわらかいの?」

「すごく」

 

俺は絢梨の頬をずっと揉んでいた。絢梨はちょっと顔をピンクにした。

 

「今は終わりにして。明日午後からしていいから」

「分かった」

 

俺は絢梨の頬を触るのをやめた。手には柔らかい感触が残っている。

 

第何話で二章終わりにした方がいい?

  • 70話
  • 80話
  • 90話
  • 100話
  • 101話以上
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。