月島柊
白雪凪沙
丸山彩
以上3名
俺は家に帰った。時間もまだ16:30になったばかりで、家にいたのはなぎだけ。絢梨は剣の修復材料を調達に、胡桃は仕事。
「おかえり。柊くん」
俺は急に申し訳なくなってなぎに抱きついた。
【白雪凪沙視点】
私は柊くんが帰ってくると、「おかえり」と笑顔で言った。そして、柊くんは私に抱きついた。
「ごめん、なぎ」
「柊くん、どうしたの」
私は柊くんに聞いた。
「俺が仕事入れたからなぎも通勤することになったから」
その事かぁ。確かに、ぎゅうぎゅうの満員電車で痴漢とか不安だけど、謝ることじゃないよ。
「大丈夫。ただね、1つだけお願い」
私は柊くんにたった1つのお願いをした。
「出来るだけ、一緒に乗ろ?痴漢とか怖いから」
「あぁ。いいよ」
柊くんは私から離れた。明日からもう私の出勤だ。
【月島柊視点】
そして翌日、俺となぎは同じ電車に乗った。深谷7:24発上野行き。平日だが、今回は前日車両交換で大宮まで10両の運転。大宮で7番線の15両に接続し、車両交換。
「端の方行こう。混んでるけど、俺が守るから」
「あ、うん…ありがとう…」
俺はなぎの両方に手をついて、なぎを守った。
乗っていた号車が10号車というのもあり、15両だと思っていた人たちがどっさり乗ってくる。俺は手で押さえられなくなり、肘で押さえた。
「柊くん…したい…」
「何をだ」
「…女の子から言わせないでよ…」
その時、後ろから急に押されて俺はなぎに強くぶつかる。押し付けられるようだった。
「うわっ」
「きゃっ」
なぎは目を閉じ、俺も閉じた。そして、唇に何か柔らかい感触。まさか
「ふぐっ!」
キスしていた。なぎは落ち着いたような感じだった。
ツンツン
なぎは俺の頬をつついた。そして、手で俺の顔を離す。
「柊くん、これがしたかったの」
「じゃあ続ける?」
「嫌じゃなければ」
「泣いたとき用にハンカチ持っとけ」
俺の半分使いかけ。ちょっとしか使ってないから渡した。なぎは俺を抱きしめるようにしてキスした。
やがて離れると、身動きがとれないほどに混んでいた。なぎも力を入れて動こうとしている。
「動けないっ!んんっ!」
「なぎ、力抜いて。俺にくっついて」
なぎは言われた通りにした。あと2駅で鴻巣だ。
「なぎ、俺が降りたら隅に背中を後ろにしていて」
「うん。分かった」
痴漢されないためだ。
「なぎ、帰りは連絡して」
「分かった。ありがとう」
俺は返事がわりにキス。
「もう鴻巣だ。じゃあ、頑張って」
「うん」
俺は電車から降りて、学校に向かった。今日は
1年1組数学
1年3組数学
2年1組音楽
1年5組数学
2年3組音楽
2年4組音楽
担任は1年6組。副担任が江山先生で、1年生の数学を俺と共同で行う。2年生の音楽は1クラス週1時間で、4クラスだから週4日2年生に行く。1年生は週4で7クラスだから4×7で28時間。江山先生が週に13時間、俺が週に15時間。今日で3時間終了だから残り12時間だ。
杏と心春、澪は何組だろう。俺は楽しみだった。
学校では1年5組担任の彩、1年3組担任の上西先生が俺を迎えていた。
「よろしくね、月島先生」
「柊くん、よろしくね。隣だから気軽にね」
「分かった。じゃあ、6組ですよね」
俺は1年6組に入った。人数は51人の内23人が男子、28人が女子。女子の方が若干多い。351人の全体だと、男子は177人が男子、174人が女子。ほとんど同じくらいの人数。
「みんな、おはよう。江山先生は担任じゃないよー」
クラスから「え、違うの」「担任かと思ってた…」などと声が聞こえる。
「名簿見てみろよ。担任のところに月島柊って書いてあるだろ」
みんな後ろを向いて確認した。
「簡単に自己紹介すると」
俺は英語で言った。
「My subject is mathematics.」
クラスから「何て言ったの?」「英語の先生?」と声が聞こえたため、俺が翻訳しようとすると、1人が言った。
「私の担当教科は数学です」
「正解。英語じゃないぞー」
頭のいい人がいるな。いいクラスだ。
「じゃあ1時間目から頑張ろう!以上!」
号令が済むと、俺は荷物を1年1組に運ぼうとした。すると、クラスの数学係が俺に聞いた。
「荷物持ちます。どこですか」
「えっと、1年1組。ありがとう」
俺は教科書だけをもって1年1組へ。1年4組では江山先生が数学らしい。3組は彩で社会、2組は上西先生で理科、1組は俺の数学だ。
「ありがとう。楽だった」
「どういたしまして」
数学係は帰っていった。今の単元はどこだろう。
「どこまで進んだ?」
「正負の数のまとめからです」
正負の数のまとめだから、36ページか。
「じゃあ36ページ全部。制限時間は15分な。号令」
号令が済むと、みんな36ページを始めた。次は文字と式か。xとyのやつだな。
「あと10分」
俺は6組の自主学習をチェックした。中には俺のことを書いてる人もいる。担任誰だろうなぁ。って書いてあった。俺は赤ペンで「月島柊でーす!」と書いた。時間を見ると、あと4分。答え合わせだ。
俺が3時間目まで授業して、やっと2年生の授業だった。場所は音楽室。2年1組が音楽の授業に来る。杏と心春、澪はいるかな。俺は入ってくる生徒たちを見た。50人入り終わると最後の人がドアを閉めた。そのなかに杏と心春、澪はいなかった。
「始めます」
2年生は50人で4クラス。全員合計で200人だ。号令が済むと、俺は音楽について話し始めたが、内心では、杏と心春、澪はどこだろうと考えていた。
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