高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
白雪凪沙
丸山彩
以上3名


第38話 学校

 俺は家に帰った。時間もまだ16:30になったばかりで、家にいたのはなぎだけ。絢梨は剣の修復材料を調達に、胡桃は仕事。

 

「おかえり。柊くん」

 

俺は急に申し訳なくなってなぎに抱きついた。

 

【白雪凪沙視点】

 

 私は柊くんが帰ってくると、「おかえり」と笑顔で言った。そして、柊くんは私に抱きついた。

 

「ごめん、なぎ」

「柊くん、どうしたの」

 

私は柊くんに聞いた。

 

「俺が仕事入れたからなぎも通勤することになったから」

 

その事かぁ。確かに、ぎゅうぎゅうの満員電車で痴漢とか不安だけど、謝ることじゃないよ。

 

「大丈夫。ただね、1つだけお願い」

 

私は柊くんにたった1つのお願いをした。

 

「出来るだけ、一緒に乗ろ?痴漢とか怖いから」

「あぁ。いいよ」

 

柊くんは私から離れた。明日からもう私の出勤だ。

 

【月島柊視点】

 

 そして翌日、俺となぎは同じ電車に乗った。深谷7:24発上野行き。平日だが、今回は前日車両交換で大宮まで10両の運転。大宮で7番線の15両に接続し、車両交換。

 

「端の方行こう。混んでるけど、俺が守るから」

「あ、うん…ありがとう…」

 

俺はなぎの両方に手をついて、なぎを守った。

乗っていた号車が10号車というのもあり、15両だと思っていた人たちがどっさり乗ってくる。俺は手で押さえられなくなり、肘で押さえた。

 

「柊くん…したい…」

「何をだ」

「…女の子から言わせないでよ…」

 

その時、後ろから急に押されて俺はなぎに強くぶつかる。押し付けられるようだった。

 

「うわっ」

「きゃっ」

 

なぎは目を閉じ、俺も閉じた。そして、唇に何か柔らかい感触。まさか

 

「ふぐっ!」

 

キスしていた。なぎは落ち着いたような感じだった。

ツンツン

なぎは俺の頬をつついた。そして、手で俺の顔を離す。

 

「柊くん、これがしたかったの」

「じゃあ続ける?」

「嫌じゃなければ」

「泣いたとき用にハンカチ持っとけ」

 

俺の半分使いかけ。ちょっとしか使ってないから渡した。なぎは俺を抱きしめるようにしてキスした。

 

 やがて離れると、身動きがとれないほどに混んでいた。なぎも力を入れて動こうとしている。

 

「動けないっ!んんっ!」

「なぎ、力抜いて。俺にくっついて」

 

なぎは言われた通りにした。あと2駅で鴻巣だ。

 

「なぎ、俺が降りたら隅に背中を後ろにしていて」

「うん。分かった」

 

痴漢されないためだ。

 

「なぎ、帰りは連絡して」

「分かった。ありがとう」

 

俺は返事がわりにキス。

 

「もう鴻巣だ。じゃあ、頑張って」

「うん」

 

俺は電車から降りて、学校に向かった。今日は

1年1組数学

1年3組数学

2年1組音楽

1年5組数学

2年3組音楽

2年4組音楽

担任は1年6組。副担任が江山先生で、1年生の数学を俺と共同で行う。2年生の音楽は1クラス週1時間で、4クラスだから週4日2年生に行く。1年生は週4で7クラスだから4×7で28時間。江山先生が週に13時間、俺が週に15時間。今日で3時間終了だから残り12時間だ。

杏と心春、澪は何組だろう。俺は楽しみだった。

 

 学校では1年5組担任の彩、1年3組担任の上西先生が俺を迎えていた。

 

「よろしくね、月島先生」

「柊くん、よろしくね。隣だから気軽にね」

「分かった。じゃあ、6組ですよね」

 

俺は1年6組に入った。人数は51人の内23人が男子、28人が女子。女子の方が若干多い。351人の全体だと、男子は177人が男子、174人が女子。ほとんど同じくらいの人数。

 

「みんな、おはよう。江山先生は担任じゃないよー」

 

クラスから「え、違うの」「担任かと思ってた…」などと声が聞こえる。

 

「名簿見てみろよ。担任のところに月島柊って書いてあるだろ」

 

みんな後ろを向いて確認した。

 

「簡単に自己紹介すると」

 

俺は英語で言った。

 

「My subject is mathematics.」

 

クラスから「何て言ったの?」「英語の先生?」と声が聞こえたため、俺が翻訳しようとすると、1人が言った。

 

「私の担当教科は数学です」

「正解。英語じゃないぞー」

 

頭のいい人がいるな。いいクラスだ。

 

「じゃあ1時間目から頑張ろう!以上!」

 

号令が済むと、俺は荷物を1年1組に運ぼうとした。すると、クラスの数学係が俺に聞いた。

 

「荷物持ちます。どこですか」

「えっと、1年1組。ありがとう」

 

俺は教科書だけをもって1年1組へ。1年4組では江山先生が数学らしい。3組は彩で社会、2組は上西先生で理科、1組は俺の数学だ。

 

「ありがとう。楽だった」

「どういたしまして」

 

数学係は帰っていった。今の単元はどこだろう。

 

「どこまで進んだ?」

「正負の数のまとめからです」

 

正負の数のまとめだから、36ページか。

 

「じゃあ36ページ全部。制限時間は15分な。号令」

 

号令が済むと、みんな36ページを始めた。次は文字と式か。xとyのやつだな。

 

「あと10分」

 

俺は6組の自主学習をチェックした。中には俺のことを書いてる人もいる。担任誰だろうなぁ。って書いてあった。俺は赤ペンで「月島柊でーす!」と書いた。時間を見ると、あと4分。答え合わせだ。

 

 俺が3時間目まで授業して、やっと2年生の授業だった。場所は音楽室。2年1組が音楽の授業に来る。杏と心春、澪はいるかな。俺は入ってくる生徒たちを見た。50人入り終わると最後の人がドアを閉めた。そのなかに杏と心春、澪はいなかった。

 

「始めます」

 

2年生は50人で4クラス。全員合計で200人だ。号令が済むと、俺は音楽について話し始めたが、内心では、杏と心春、澪はどこだろうと考えていた。

 

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