高校生からの物語 完結   作:月島柊

144 / 203
今回は最初から最後まで凪沙視点です。久しぶりな方式ですね。今頃、現実世界の俺はテスト勉強に追われてるんでしょう。
今回の登場人物
白雪凪沙
月島柊
月島胡桃
月島かりな
立川絢梨
以上5名


第40話 凪沙の不運

 私はお風呂の脱衣所に入り、髪をほどいた。結んでるから気づかれてないだろうけど、私の髪は結構長い。肩は余裕で越えている。私は髪をほどくと、服を脱ぎ始めた。下からスカート、パンツ、上着、長袖、ブラジャーの順番で脱いだ。そして、中に入る。かりなちゃんが入ってたから床は水で冷たい。私はシャワーを出してお湯を浴びた。

 

(かわいいって、私が?柊くんだってカッコいいのに、そんなこと言われたら壊れちゃうじゃん)

 

私は頭の中で焦っていた。髪を洗いながらも焦って、やがてボーッとしてしまった。

 

「ああっ、流さないと」

 

私はシャンプーを流した。リンスをして、ボディーソープをつけた。身体を洗うとき、自分の胸に手を当てて揉んだ。

 

「大きさ…普通かな。柔らかいといいな」

 

私はシャワーで流した。よく考えると、ちょっと寒い。早くお風呂入ろっと。

 

「ふぅ…あったかーい…」

 

その時、向こうから柊くんの声が聞こえた。エコーがかかってるみたい。

 

「なぎ、明日休みだよな」

「うん。休みー」

 

リラックスして最後がちょっと伸びた。

 

「そっか。俺明日も学校だから、留守番よろしくな」

「かりなちゃんは2年何組?」

「会ってないから2年2組だと思う」

 

そっか。柊くんももう私たちの先生なんだ。私も教員免許持ってるけど、使うところないし…大体、技術、社会なんて使うはずない。

 

「頑張ってね」

「あぁ。そうだ、なぎがしてほしいことってないか?」

 

してほしいこと…あ、そうだ。添い寝とか。まだあの事覚えてるし…

 

「添い寝…」

「ん?なんだ?」

「…上がってから話す!」

 

私はお風呂から出た。私が急いで脱衣所のドアを開けると、柊くんはもういなかった。ああ、遅かったか。私はパジャマを着た。パジャマはワンピース系のパーカー付き。薄いピンクの柔らかいパジャマ。

 

「柊くーん、どこ行ったの?」

 

柊くんからの返事はない。しかも、どこからも足音すらしない。

 

「えぇ…怖いじゃん…」

 

私は家の中を歩いた。真っ暗な家で、風もない。うっすら外の明かりで床が見えるけど、なんか不気味。

 

「柊くーん、かりなちゃーん、どこー?」

 

私は本気で怖くなってきた。本当にいないの?

 

「絢梨ちゃんだったら外でないしいるよね」

 

私は絢梨ちゃんの部屋に向かう。吹き抜けの2階だが、暗くて壁を触って歩く。

 

「ここだよね」

 

私はドアを開けた。絢梨ちゃんはベットに眠っている。私は絢梨ちゃんの肩を揺すって起こそうとする。

 

「絢梨ちゃん、起きてぇ」

「……凪沙、どうしたの」

「みんないないの。どこ行ったか知ってる?」

「…探そ。私と」

 

絢梨ちゃんはむくっと起き上がって私と探してくれた。良かった。絢梨ちゃんがいて。

私は1階に降りた。絢梨ちゃんは私を引っ張って外に出る。外にいるの?

 

「絢梨ちゃん、外にいるの?」

「分かんない。中にいないと外でしょ」

 

絢梨ちゃんは裏に行った。みんなは当然いない。どこ行ったんだろ。

 

「あ、凪沙って魔法使えないよね」

「うん。それがどうかした?」

「屋根の上。梯子で登ろ」

 

絢梨ちゃんと私は倉庫から梯子を出してきた。下には少し穴を掘って梯子を固定した。

 

「先絢梨ちゃん行く?」

「うん」

 

絢梨ちゃんは梯子を登って屋根に登った。そして、屋根から頭を出してこっちを向いた。

 

「来て」

 

私は梯子を登って屋根の上に行った。ちょっと揺れてたけど、どうにか登れた。

 

「いた?」

「いた。寝てる」

 

柊くんとかりなちゃんは屋根の上で寝ていた。

 

「胡桃ちゃんは?」

「さあ。まだ帰ってないんじゃない」

「そっか。まだ19:15だもんね」

 

でも電気まで消していかなくてもよかったのに。どうして消していったんだろう。私は柊くんの横で寝た。

 

 私が起きたのは22:00のちょっと過ぎ。胡桃ちゃんは屋根の上にいない。下かな。私は梯子から降りた。

その時、梯子が後ろに倒れ、私は梯子に捕まったまま背中から地面に叩きつけられた。

 

「うぐっ…いったー…」

 

私は動こうとするが、私のお腹の上に梯子があったり、背中が痛かったりして起き上がれなかった。

 

「ええ…私ここで倒れたままなの?」

 

私は不安だったけど、もちろん願ってどうにかなることじゃない。

 

「なに?って、凪沙ちゃん!大丈夫!?」

 

そう言って中から出てきたのは胡桃ちゃんだった。

 

「胡桃ちゃん…梯子退けて…」

「う、うん!待ってね」

 

胡桃ちゃんは梯子を退かそうとした。しかし、梯子は鉄製。長さだって10m以上ある長い梯子。女性1人じゃとてもじゃないけど持ち上げられない。

 

「かりなちゃんと柊くんは?」

「屋根の上で寝てる…」

「起こそ」

 

胡桃ちゃんは屋根の上に向けて大きな声で叫んだ。

 

「柊くん!かりなちゃん、起きて!」

 

胡桃ちゃんは言い終わると、小さくため息をついた。

 

「ふぅ…起きるかな」

 

そう言っていると、柊くんが屋根の上からこっちを見た。

 

「どうした、胡桃」

「凪沙ちゃんが梯子の下敷きになっちゃって」

「え、わかった。今行くから、そこ退いて」

 

胡桃ちゃんは避けた。何するの?

 

第何話で二章終わりにした方がいい?

  • 70話
  • 80話
  • 90話
  • 100話
  • 101話以上
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。