高校生からの物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
月島かりな
月島冬菜
浅雛由月
夢川菜晦
葉野香苗
花菜野三久
音奏風奈
新メンバー3名
以上11名


第48話 冬ねえ

 俺が学校に来ると、2年生の3人が俺を取り囲んできた。全員女子。1人はたしか2年4組、もう1人は2年1組?じゃああと1人は…

 

「私、佐々木(ささき)(すずめ)です。2年4組何ですけど、覚えてますか?」

「私は氷河(氷河)刹那(せつな)っていいます。2年2組で、かりちゃんから誘われました」

月野(つきの)ゆい。私たち、かりなちゃんに誘われて、今回会いに来たんです」

 

そうだったのか。じゃあこの3人は一緒に行くんだな。

 

「よろしくお願いします!」

「よろしくね」

 

俺は教室にもどり、由月たちに聞いた。

 

「今度の土曜日、仮想世界来れる?」

「柊くんといれるの?行く行く!」

「私も行く!」

 

三久と由月はすぐに言ってくれた。あとは菜晦、香苗、風奈だ。

 

「行くよ!みんな」

「ありがとう」

 

みんな俺に飛び付いてくる。俺は周りに気づかれないように数学資料室に行った。

 

「ぎゅーっ」

「あ、私課題残ってるから。じゃあね!」

 

残されたのは三久と俺だけ。静かな室内だ。

 

「ぎゅーっ!」

「戻ったよ。ぎゅってしよ」

 

風奈と三久は俺にハグする。

その時、ドアが開いて、話し声が聞こえた。

 

「コンパスどこあったかな」

 

2年生の数学の先生だ。気付かれてはまずいと思い、俺は後ろのロッカーに2人と俺は入った。

 

「ぎゅうぎゅう詰めだねー」

「そうだな。嬉しいか」

「すっごく!」

 

俺は静かに会話した。さっさと出ないとまずいな…

 

「出たか…」

 

俺たちはロッカーから出た。今は8:05。1時間目は

「あれ、今日の1時間目なに?」

 

水曜日だから…英語か。

 

「英語だろ。数学は2時間目」

 

1時間目は1組数学、2時間目は6組数学。

 

 全ての授業が終わり、18:00に部活が終了。俺は正門を出る生徒を見送り、18:10、最後の吹奏楽部が出て完全終了。俺は職員室に戻り、完全下校時刻を記入した。

 

「18:10か。昨日より5分早いな」

 

俺は学校内の電気を全て確認しに行った。ついているのは音楽室と、音楽室側の階段くらいだろう。

 

「電気消灯」

 

音楽室側の階段も電気を消した。懐中電灯を持って1階から5階まで見て回った。

 

「全部消えてるな」

 

俺は学校を出て、鴻巣駅に向かった。学校を出たのは19:10で、鴻巣駅には19:25。俺は次の電車を待った。2番線からの19:17発普通籠原行き。2分前に19:15発特急スワローあかぎ3号本庄行きが出発するため、3番線ではなく2番線から。

 

「まもなく、2番線に、普通籠原行きがまいります」

 

19:12、電車が入選してきた。俺は7号車に乗った。深谷駅で1番階段に近い号車が7号車1番ドア。進行方向1番後ろのドア。

俺が席に座ると、目の前で女性が転びそうになっていた。

 

「ひゃっ」

「おっと」

 

俺は咄嗟に手を出した。

 

「大丈夫ですか」

「ありがとうございます」

 

女性が俺の顔を見たとき、俺はハッとした。

 

「え」

「あ」

 

その女性は俺を見て少し顔を赤くした。

 

「お兄ちゃん!?」

「冬菜…なんでここにいるんだよ」

「かりなに言ったよ!今日お兄ちゃんの家行くよって」

「聞いてないぞ、そんなの」

 

かりな…教えてくれてもよかったじゃないか…

19:17に出発し、冬菜と俺はロングシートに隣り合って座っていた。

 

「…お兄ちゃん…トイレ…」

「トイレ?隣の号車にあるぞ」

「そうじゃなくて…歩けないから…おんぶして…」

 

もう大学も卒業だろ。ほとんど行ってないらしいけど。俺は6号車まで冬菜をおぶっていった。

 

「覗かないでよ!」

「鍵閉めればいいだろ」

 

俺は7号車に戻った。ロングシートでたった1人で座っていた。ずっと座っていると、疲れで眠くなってきて、俺は寝てしまった。

 

【月島冬菜視点】

 

 私がトイレから出るともうお兄ちゃんはいなかった。まだ目的地についてないから降りてないはず。私は7号車に戻った。そこではお兄ちゃんが寝ていた。

 

(そっか…平日に家にいなかったってことは仕事だもんね。疲れてる時におぶってもらっちゃってごめんね、お兄ちゃん)

 

本音は声に出せない。だって恥ずかしいし。私はお兄ちゃんの隣に座った。

 

「お兄ちゃん、疲れてるよね」

 

私は深谷駅に着いたら起こすしかないけど、それまではゆっくり寝かせておいた。

 

 私は深谷駅の少し手前でお兄ちゃんを起こした。

 

「お兄ちゃん、起きて」

「ん?あぁ…冬菜…」

 

私はお兄ちゃんの少し後ろを歩いていた。そして、改札外のベンチに座らせた。寝ちゃうはず。私はコンビニで飲み物を買って戻ってきた。予想通り、お兄ちゃんは寝ていた。

 

「よいしょっ」

 

私はトイレに連れてってくれたお礼にお兄ちゃんをおんぶした。

 

(結構重い…けど、太ってる訳じゃなくて、筋肉なんだよね。たくましい)

 

私はちょっと大変だったけど家まで運んでいった。

 

(お兄ちゃん…待っててね)

 

私は少し急いだ。

 

 家に着くと、ドアを開けて、かりなに言った。

 

「冬ねえ!着いたんだ!」

「うん。それで、お兄ちゃんを寝かせてあげたいんだけど」

「だったら冬ねえの部屋でいいじゃん」

 

ええ…私が使う部屋に?

 

「じゃあ連れていくから、案内して」

 

かりなは前を歩いて部屋に招き入れた。

 

「お兄ちゃん…失礼しまーす」

 

私はお兄ちゃんの布団の中に入った。

 

「あれ、眠くなってきちゃった…」

 

私はお兄ちゃんに抱きついて寝てしまった。

 

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